【PS3】真・ガンダム無双
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-12-19 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 恋愛 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:タクティカルアクション ■ プレイ人数:1〜2人 |
- 総合ポイント
- 57
- (難易度)
- 2.24
- レビュー数
- 17
スコアチャート
GOOD!
敵機の表示数が凄い。無双シリーズでありがちのステルスも殆どなく
ワラワラというよりギッシリ、という感じ。敵の密集に誘爆を起こすと
一気に殲滅できて気持ちが良いのはこのシリーズならでは。その際に
多少処理落ちも起こるが、そんなのどうでも良くなるほど豪快。
拠点でコンビネーションバースト発動すれば100体撃破なんて軽い軽い。
タイマンではダッシュを絡めたゴリ押しが楽しい。溜め撃ちができる
ようになったC1射撃(移動中・攻撃中でも溜められる)が、さらに
攻撃を繋げ易くしていて、量産機でも戦いやすくなった。
士気ゲージが廃止されたのは自分にとっては歓迎。前作のゲージの
続く限り、敵も味方も自分もゾンビのように復活してくるのが
鬱陶しかったので良かった。
HDDにデータをインストールするようになったので、読み込みが早い。
情報画面から戦闘開始までの読み込みは4秒前後と快適。短時間の
ステージを何度も繰り返すゲームでは非常にありがたい。
本体に取り込んだ音楽ファイルをBGMにカスタムできる、というのは
なかなか粋な事をするなぁ、と感心。リピートなどの説明が投げやり
なので、設定に1度は戸惑うが、それを乗り越えればかっこいい音楽を
設定するも、とんでもなく場違いな音楽にして爆笑するも自由にできる。
BAD/REQUEST
起用作品が偏りすぎ。SEED系が大幅増量に対して他はほんのちょっぴり
追加無しの作品さえある。個人的にSEED系の宝塚劇のような揃いも揃って
チャラ男美女の面々は好きではないので全然嬉しくない。敵も味方も
知性に欠ける小者ばかりでストーリーを進めても見ていて面白くない。
ステージが宇宙なのか地上なのか混在なのか前もって表示がない。
MSも宇宙専用なのか地上専用なのか両方OKなのかも書いてない。
この機体は誰が乗れるか乗れないかが事前に分からない。
「いざ使おうとしたら使用不可でした」で何度もガッカリさせられた。
「そんなの見りゃ分かるだろ」という感じなのだろうが不親切に感じた。
戦闘マップ画面ではキャラが何の機体に乗っているのかも表示なし。
技術的に不可能なことではあるまいし、ここまでくると手抜きとさえ
思ってしまう。
前作はアリの巣のようなマップで飛行形態になってもあっちこっちに
ドカドカ引っかかってまともに飛べなかったが、今回はマップが改善
されたのでさぞ飛ぶのが楽しかろうと思いきや、前作よりも飛行形態の
スラスターゲージ消費量が大幅アップされ、機体によっては初期状態では
3秒程度しか持たない。「飛び続けられるのに飛び回れない前作」
「飛び回れるのに飛び続けられない今作」どちらもロクなものじゃない。
「巨大MAが使える」というのも大きな購入動機だったが、いざ動かして
みるとこれがビックリするほどつまらない。動きがモッサリなのは
想定していたが、攻撃手段が「通常4段・チャージ・SP攻撃」以上終わり。
たったこれだけ。チャージは溜めもできない。なんと空中では攻撃手段
そのものがない。量産雑魚よりも攻撃パターンが少ないとは呆れる。
どれを使っても周りからザコの集中砲火でガリガリ体力を削られながら、
掻き分けるように「掃除」するだけの単純作業。戦術もへったくれもなく
足でパッドを操作してもいいんじゃないかと思うくらい単調で退屈。
ピュンピュン逃げ回るエース機には通常攻撃を当てるのさえ一苦労。
中には笑えるくらいの戦艦キラーもいるのだが。
MSを強化させる「開発プラン」というシステムは、早い話が前作の
設計図をバラバラにしたようなもの。完全に運任せで、「合成を重ねて」
強化していくのが目的だが制限が厳しく、強化を間違えると取り返しの
つかないことになるので(例えば防御力強化を含まないままスロットを
全部埋めてしまうと、以後防御力の強化が不可能)要注意というか、
ただ面倒臭いだけ。開発プランの取得自体がMSの使用のアンロックでは
ない、というのも紛らわしい。プレイを間延びさせようという意図
なのだろうがモヤモヤして楽しくない。
あと、いい加減にガンタンクを出して。
COMMENT
シリーズは3のみプレイ済み。前作のセル画調のモデリングが
好きだったが、今作はウェザリングを施したガンプラのようで
これはこれで良いと思う。
改良点もあったが、それ以上に改悪点や凡ミスのような謎仕様が
目立った。例えるなら「ジオングに足を付けて、と技術者に頼んだら
立派な足が付けられたが、腕が取られて頭が180度回転してた」のよう。
何だかんだ言ったが、結局は購入価格以上に遊べたし、不満が
ありつつもそれなりに楽めたので、買って損した訳ではなかったが、
他のレビューでも散々言われているように「真」を冠するには
程遠い出来。ハッキリ言って集大成でもなんでもない。決して
駄作ではないが、しっかり磨いて出直して来い、と言いたい。
それとも、「最初はわざと不親切に作っておき、後に新モードを
追加した完全版を出す」の猛将伝商法をする予定なのだろうか?