【PS3】FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13) レビュー
発売元 | スクウェア・エニックス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009-12-17 |
価格 | 9240円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ロールプレイングゲーム 【廉価版】 ■ 発売日:2011/07/21 ■ 価格:3,990円 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 5pt | 5pt | 5pt | 4pt | 4pt | 3pt |
88pt
GOOD!
今作は発売時に購入しプレイし、最近になって再プレイしました。
◇ストーリー(BADにも記載)
発売時に初めてプレイした時は「ストーリー以外は素晴らしいが・・・」という印象でした。「あの時あの人物は何であんな行動を取ったのだろう?」といった疑問点が多数有り、純粋にストーリーにのめり込む事が出来ませんでした。
別売りの小説、アルティマニアΩを読了し、またネットなどのストーリー考察サイトから知識を得てからの感想ですが、世界観や人物に関する設定は実は非常に良く練られており、かなり奥深いものでした。そういった設定などを良く理解してプレイすることで、今作のストーリーに関する印象はガラリと変わるのではないかと思います。
実際に私は再プレイ時「この人物はこういう過程を経て、こういう心境だからこの言動に到った」ということがよく分かり、一度見たシーンなのに感動したりしました。そしてストーリーに関して不自然で疑問に思うことは、ほとんどありませんでした。とてもよく練られた素晴らしい物語だと思います。
◇グラフィック
これは素直に素晴らしいと思います。ただ綺麗なだけでなく異世界の空気感とでもいうものまで伝わって来るようでした。現実を徹底的にリアルに、というのとは少し方向性が違いますが、幻想的な世界観がよく表現されていて凄いなと思いました。動的なシーンも迫力満点です。
◇サウンド
浜渦さんの音楽はゲーム毎に主題があり、それが場面により様々な形に展開されていくため、非常に統一感があります。もちろんメロディーも魅力的なのですが、それに加えて和音全体を含めた作品の「響き」というものが熟考されているように感じます。そういった工夫により、音楽のバリエーションが非常に多彩で個性溢れるものになっています。個人的に今作は名曲揃いだったと思います。
◇熱中度
何だかんだでこれだけワクワクし興味を持って、かつ長時間プレイしたゲームは久しぶりです。
よって5点とさせて頂きました。
フィールドが一本道うんぬんは特に気になりませんでした。複雑なダンジョンとかは面倒でやる気が削がれる!と思ってしまうタイプの人は、むしろ迷わなくていいかも?
BAD/REQUEST
◇ストーリー
上記のように決して意味不明なストーリーではないのですが、あまり多くを語らない「行間を読ませる」タイプの見せ方でストーリーが進行します。そのため大多数の初見のプレイヤーには、説明不足で唐突に感じられる事でしょう(私も初プレイ時はそう感じてしまいました)。
世界観を理解したり小説を読んだりと、ストーリーに対し能動的な姿勢を持たなければ、終始唐突で説明不足なだけで終わる可能性が高いと思います。そういった意味では敷居が高く、悪く言うと不親切といえます。FFのような人気シリーズは子供から大人まで多くの年齢層、嗜好、読解力の違う方々がプレイするのですから、もう少し分かり易い見せ方をした方が良かったと思います。
個人的に小説を読んだ事がかなり登場人物の心情描写と物語の読解に役立ったので、せめて小説が何らかの形でゲームの中に入れられれば良かったのではないのでしょうか(諸々の事情で難しいのかも知れませんが)。
結果的にゲームだけでは説明不十分、と受け取られても仕方ない形になってしまったのは残念です。
COMMENT
FFは全作既プレイ。
今作はBADに記載したような理由で、ストーリーに関することだけで良くない印象を持たれている方が多い様ですので、これは勿体ないなと思い投稿させて頂きました。
このレビューが今作に再び興味を持ってもらうきっかけになれば幸いです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 5pt | 3pt | 2pt | 1pt | 2pt | 2pt |
39pt
GOOD!
<グラフィック>
・このゲームで1番の売り。
・12章冒頭のスピード感あるムービーシーンなど
どれだけコストを掛けたのかと思わせられるレベル。
・ムービーシーン以外のグラフィックのクオリティも高く、
映像から受ける説得力は他のゲームを圧倒している。
<サウンド>
・まずまず。不快に感じることはなく、
普通にゲームに集中させてくれる及第点レベル。
<戦闘システム>
・戦闘システムは、賛否両論あると感じる。
・個人的にはFF12の戦闘システムの進化系を望んでいたが、
おそらくFF12の「立ってるだけ」という批判を受けたことから
方向性を変えたのではないかと感じる。
・いかに効率良くブレイクし敵を倒すかが重要であり、
オプティマの切り替えによる戦略性と
比較的テンポの良い操作感から、一定の爽快感を得られる。
<快適さ>
・全体的にストレスを感じさせるようなロードもなく
ゲームを進行できる。
BAD/REQUEST
<オリジナリティ>
・グラフィック以外に「ゲーム/遊び」としての
新たな挑戦やアイデアをまったく感じない。
・FFという冠をつけているからこそ、ユーザは
これまでに無い新たな挑戦や遊びの提示を求めてしまうが
そうしたユーザの期待にまったく応えられていない。
<シナリオ、キャラクター>
・専門用語の羅列と稚拙なシナリオで、次に進もうという意欲が削がれる。
・キャラクターの表情や風景など、映像による説得力は増しているものの
シナリオや脚本がそれについていけていない。
そのため、余計にシナリオや脚本の稚拙さが浮き彫りになる結果となり、
キャラクターへも感情移入が出来ない。
・製作者の自己満足のストーリーを
ただ押し付けられているようにしか感じなかった。
・端的に言えば、映像に負けないだけのシナリオ・脚本が必要。
<戦闘システム>
・「いかに効率よくブレイクして大量のダメージを与えるか」だけの
戦闘システムのため、底は浅い。
・終盤の敵は、「ブレイクしづらくして、簡単に倒せないようにする」
というだけで強さを表現しているため、戦闘時間だけが長くなり面倒になる。
・召喚の必要性が低い。雑魚戦では、まず使わない。
しいて言えば、亀を転ばせるくらいだが、無理やり必要性を付けた印象。
<自由度>
・ゲーム全体のほとんどが、ただ1本道を進むだけで非常に息苦しい。
・「街も無く1本道」というのは、街や広大なフィールドを作るだけの
開発期間やコストが確保できないことが原因と思われる。
そうした「開発側の事情」がゲーム全体から透けて見えてしまうことで
余計にゲームプレイを萎えさせた。
COMMENT
一言で言えば、開発側のエゴしか感じない作品である。
「いかに、より高いところでユーザに気持ちよく楽しんでもらうか」
という視点が決定的に欠如している。
その1番の原因は、1本のゲーム作品として
どのようにユーザに楽しんでもらうか、新しい遊びを提供するか
といった全体のゲームデザインが出来ていない
(=出来るだけの人材がいない)からだろう。
これだけの作品になれば、全体の規模も非常に大きなものになり、
映像、戦闘システム、シナリオ等の作業も分業化(開発会社も異なるなど)
されていると思うが、そうした個々のパーツの作業だけが1人歩きしており、
「なんとかゲームとして1つに纏めました」という印象を受けざるを得ない内容である。
FFに限らず、こうした大作を作る場合には、
限りある開発期間・コスト・人材といったリソースを
どのように配分するか再検討が必要な時期だと思う。
グラフィックやムービーばかりに、そうしたリソースを
割いていては、ゲームの本質が失われるばかりである。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 5pt | 5pt | 4pt | 4pt | 4pt |
85pt
GOOD!
・音楽が流石、浜渦正志さんというべきクオリティー。即効的なインパクトよりも、体に染みわたる音楽という実感で。綺麗な世界観にあっています
1章、3章、6章、10章、11章、12章のフィールドBGM、各バトルBGMはサントラで頻繁に再生
・目玉はテンポの良い戦闘によるブレイクシステム。補助魔法の援護も合わせてチェインをつなげることにより特大ダメージが狙える。基本的にこちらがブレイクまで繋げるか又は深追いし過ぎてピンチになるかハラハラさせてくれる
・ボスがかなり強い、後半の雑魚敵が雑魚じゃない(手を抜いてプレイすることは許されない)
・ミッションやそれによる新たな発見のため大平原を駆け巡るのが楽しい(ただし、ゲームをある程度進めないといけない上に、一部はクリア後かなり育ててからでないと達成不可能)
・キャラに得意、苦手分野がある
BAD/REQUEST
・思わず笑ってしまうテキスト
・キャラクターのアクが濃いので上と合わせて好みが激しく割れる
・カメラワークが荒い
・欲を言えば小さい敵のグラは適当感が出てイマイチ
・改造の為のアイテムの入手に乏しく、何に使うかがかなり圧迫される
COMMENT
ありきたりなストーリーと無難なキャラクターで売るゲームじゃない人を熱くさせるゲームだ。
難易度が往年のスクウェアに近いレベルなのも嬉しい。
かつての思い出として「ボスにゃ嫌になるほど苦戦したぜ!」というのがありますから
特にロマサガのサルーイン、七英雄、破壊する者には本当に泣かされましたorz
それに引き換え最近のスクエウェアエニックスはどうでしょう
最悪だったのはFF10-2です
見た目も中身も弱過ぎた
セフィロスも弱過ぎた
永遠の闇も弱過ぎた
エルギオスも弱過ぎた(DQだが)
これらの不甲斐なさのせいでFFが嫌いになったのです
FF4のゼロムスや5のネオエクスデス、DQでもデスタムーアなんかは実に強かったのに
でも今回のオー○ァンはむちゃくちゃ強くて倒し甲斐があります、気に入りました、
PSに入ってからのFFDQでは間違いなく最強のボスキャラではないでしょうか(裏ボス除く)。
まあ、リトライがあるので全滅後のやり直しの苦労も最小限で済みますし。これで敵が弱かったら意味無いですからね。
BGMも全体的に名曲揃いで、Goodにも述べた通り独自の雰囲気をすばらしく表現なさって、なおかつゲームに一層のめりこませてくれます。
嵌れるキャラと、そうでないキャラが入り乱れるのもいつものスクウェアの法則。個人的にファングとサッズは味の出る役です。反面スノウは熱血振りが空回り、アホ丸出しにしか見えなくてガックシ。
全体としては本当によくできています。
新規の方は途中までの完全一本道な進め方や世界観になじめなかったり、ボスが強くて嫌になってしまう可能性があるかと思うので、自分にあってるかどうかよくチェックしてから買ったほうがいいです。
人によっては作業に感じるかもしれません。
かなり後半〜クリア後になりますがミッション探しは、なにかを発見することが楽しいと感じハマる一因になると思います。
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-12-18
女性主人公ですがとてもカッコよかったです。ただOPからいきなり専門用語で始まるのはいただけないかな・・・操作できるようになってからメニューで用語解説があるんで読めばすぐに解かりますが、説明を読まない人にはつまらないかもしれません。
GOOD!
「お約束と新鮮さの入った世界、システム」
一応、FFでは7で見せた退廃的現代的世界観、8での明るい近未来+魔女的存在
13ではどこか閉鎖的な近未来に別の大自然やクリスタル神話の絡みあった7,8と似て非なる世界で
章毎に次のステージに行くのも、新しい場所そのもののわくわく感は(やってみると意外と)ありました。
FFお約束のATB、アビリティシステムそして10のスフィア盤や10-2のドレスチェンジ、チェインをうまく昇華した
リアルタイムでの切り替えと連携がメインの新しいシステムも好印象で。
“斬新さ”と昔ながらの“FFらしさ”の融合!!は果たせていると思われます。
あと、無駄で押し付けがましい演出は思われているより少なく、
ゲーム画面、イベント、戦闘シーン等煩わしさを感じずに進めます
BAD/REQUEST
「一般層には厳しいゲームバランスと低級なストーリー」
難易度が高いゲームですね。チェインを重ねてやっと対等になる位キャラも弱いしレベル制限も厳しいし育つのも大変(終盤ミッションでグロウエッグ入手まで)!!
HPの低いキャラを操作した日には雑魚相手ですら拷問のように次々攻撃されすぐゲームオーバーです。
そもそも中ボスからして、オプティマを編成して弱点を狙って初めて対等に戦える存在であり、戦術の相性が合っていないなら絶望に浸ること、うけあいです。
11章からのボスキャラにいたってはボスごとに作戦に忠実に行動しないと(しても)死ぬという・・・8のオメガウェポンのような戦闘を毎回楽しませてくれました。
ラスボスの攻撃も素晴らしく悪意に満ちており、即死攻撃、モルボルのを思わせる状態異常のオンパレード、瀕死攻撃、全体攻撃の猛ラッシュで肝心の操作キャラを容赦なく回復を待たずに殺してくれます。
あと残り僅かに追い詰めておきながら即死攻撃がクリーンヒットして果てた時には放心状態になりました。それもある意味いい思い出かな。
一般プレイヤーがターゲットであることを考えると相当厳しいセットだと思われました。
でも最も落胆したのはシナリオですね。
1章1章が細切れになって、ストーリに広がりがありません。ただ、ただ、進むだけです。
ただでさえプレイヤー以外のキャラ少ないのに
その(貴重な)キャラクター達ですら、ノラとかの様に出なくても変わらないんじゃと思えるのも。
プレイヤー側でさえまとまりが無く、何をしているのかが見えてこず感情移入ができなかったです(それ以前に魅力が無く、前作以上にパッとしませんでした)。
ドラクエ2を例に出しますと、ドラクエ2も非常に難しかったけどストーリーがしっかりとしていて先に進む気がありありでした。
だから難易度が高くても最後まで続けました。
しかしFF13は難しい上にストーリーがまるで先に進みたい気を起こさせません。
そして続ける気もおきずに投げ出す結果になってしまいます。
COMMENT
9月になって初めてこのゲームをプレイし、昨日やっとロングイ討伐までしました。
先に感想を述べますと、ある程度は満足することはできました。
というのも、いろいろなところから前情報を聞いていたので所謂RPG的要素やシナリオには全く期待していなかったからです。(それでも気になりましたが・・・)
しかし、不満もかなりあります。一番気になったのは、ゲーム自体が充分に練りこまれていない点です。
人との会話が無いために一つ一つのイベントの関連性や説得力が薄くなったのも、ストーリー性が無くなった原因の一つでしょうけど、大半のサブキャラクターにおいて主人公達と直接関係したり戦ったりする存在でしかないことも原因の一つだと私は考えます。
そのためそのイベントがどんなに重要なものあっても、結果的に主人公達は単に戦いの繰り返しだけで、プレイヤーは「作業」させられる気分になり、その悪循環が終盤まで繰りかえす・・・。
主人公達やサブキャラクター同士が個人的に絡む話がもう少しあり話に厚みがあれば、これだけの不評を浴びることはなかったかもしれないのに・・・。
ラスボスに関しても12同様(それ以上に)存在感が空気(ただ戦ってめちゃくちゃ強かった)。いや存在感とかいう以前だったような気がします、何で戦うのかすらあらすじで見ても前後の流れでもまるで理解できませんでしたし。
あと、取って付けた様に裏ボスを加えたりするのもそろそろやめて欲しいと思います。これのせいでクリアのインパクトも達成感もそこなわせてしまうので。
クリスタリウムはいろいろと不評が多いですが、私は成長している感じが出て気に入っています。しかし升目が無駄に多いうえ、あちこちに煩雑にカーソル移動させられるのにはさすがにうんざりしました。これなら個々キャラ毎のスフィア盤(みたいなもの)1枚にした方がよかったのでは?
いろいろと不満点ばかり述べましたが、それでもわくわくさせずにはいられなくさせるのが、FFの魅力だと思います。というわけで、今回の欠点が解消されることを祈りつつ、次回作には期待します。