オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt | 2pt |
65pt
GOOD!
グラフィックはとにかく凄い!現在の技術力で可能な限り実写に近い。特に風景は一見実写を間違えるほどです。PS3なら「グラフィックがよくて当然」なんて言われがちですが、そのさらに上を行くAFRIKAの素晴らしい映像だからこそ5点をつけたいところだが、細かい所でいくつか問題があるのであえて4点としました。(詳しくは「悪い所」で)
ネイチャー系のゲーム自体非常に少ない中、この様にアフリカの大自然を題材にしたものはAFRIKAだけではないでしょうか?多くの場合、競争相手がないジャンルのゲームは手抜きになりがちですが、このゲームはいろいろな面でしっかりと作り込まれている。動物たちの動きがとにかくリアル。ライオンの子供はすごくかわいいし、ワニやカバはド迫力。
動物の数が非常に多く、バードウォッチングだけでも長く遊べる。また、いろいろな資料も付いていて、ちょっとした動物図鑑としても使える。
歩行中は主観モードがあり、画面表示(マップなど)が一切ないので本当にそこにいる気分が味わえる。このゲームの一番いい所です。
音楽は悪くはないけど、特に素晴らしくもないと思いました。個人的にはオプションでBGMを消して、風や動物の鳴き声からなる「大自然の音楽」で充分だった。
下の「悪い所」で一つだけ例外を書きましたが、全体的にまあまあリアルな生態系があらわされている。現実同様、肉食獣は草食獣にくらべて非常にすくなく、探し出すのが大変だけど、だからこそ楽しい。
写真の評価システムについて一言:自分が取ってきた写真を評価して、それによってミッションの報酬が決まるのだが、やはりコンピューターが評価するわけだから人が「いい写真」と思うものもたまに評価が低かったりします。しかし、写真撮影系のゲームの中ではかなり評価システムがいい方で、たいていは納得できる範囲なので、あえて「良い所」として書かせていただきました。
BAD/REQUEST
何と言ってもマップが小さい。期待していた大きさの5分の1にもすぎない。徒歩数分で渡れる草原を見てNPCが「果てし無い」なんて形容詞を使った時には思わず噴き出した。とにかく、オブリビオンのような広大なマップを期待しない様に。
グラフィックが美しいが、その反面処理落ちも激しい。たとえばアクションゲームやレースゲームで見るような、一時期処理が遅くなるような現象はほとんどないけど、その代わり、常に一定の量の処理落ちがあり、他のゲームに比べると動きに滑らかさがない。アクションが全体的にぎこちない気がする。
また、美しいグラフィックだからこそ細かい所が気になるのかもしれないが、たとえば高速で川を渡る時の水しぶきが何とも安っぽいし、低速で渡ればタイヤの周りにさざなみも現れない。また、徒歩で移動するとき、自キャラの背後からの視点だと表示される自分の影が、主観モードだとなぜか表示されない。
このゲームの開発者は変なところでリアリズムを追求しているような気がする。たとえば車のクラクションをならすためのボタンを押すと、ゲームの中のキャラがのんびりとハンドルに手を乗せ、一秒後にクラクションを鳴らす。つまり、プレイヤーがボタンを押して、効果があるまでのタイムラグはまるで宇宙ステーションと交信しているようだ。その反面、フルスピードで車を運転していても、障害物にあたると慣性や衝撃もなくピタッと止まる。しかも、ここで言う障害物とはオフロード車なら軽く超えられるような茂みなども含まれる。さらには、歩きながら立ったりしゃがんだりもできない:毎回一度完全に立ち止まってからじゃないと・・・一体なぜ?いらぬリアリズムを追求するあまり、必要なところに欠けている。
トラップカム(遠距離操作でシャッターが切れる三脚付きカメラ)の設置場所があらかじめ指定されている。なんで好きなところに置かせてくれないのでしょうか?三脚でしょ?比較的平らなところならどこでもおけるはずなのに・・・。
車の運転で、ドライバー視点が選べない。これはもう致命的。車を運転するゲームでドライバー視点が選べないなんて、開発者に何を考えているのかと聞いてみたいです。車の前を横切る動物が見えずにぶつかる事も問題だが、なんといっても後方から見る「背後零視点」ではせっかくのサファリのムードが台無し。ドライバー視点が嫌いなプレイヤーもいるでしょうが、オプションとして存在しないのはどうかと・・。
もう一つの大きなムードブレーカーは何と言ってもエリア出口やトラップカム設置場所の上に浮かんでいるマーカー。ある程度必要なのはわかるが、非表示にするオプションがないので大自然の美しい風景の中に大声で「ゲームだぜ!!これはゲームだぜ!!」と怒鳴られている様な感覚で、非常に残念だ。
このゲームで使うカメラはソニーのアルファ一眼レフシリーズ。a100,a350,a700が使え、広告(オフィシャルホームページ)によれば、”実在のカメラを再現”しているとの事だ。しかしだ・・。現実で私が使用しているデジタル一眼レフはニコン製(D80)なので私はソニーのカメラには詳しくないが、とにかくゲームの中のカメラは驚くほどの低性能。画質はさておき、オートフォーカスのみで、フォーカスエリアの選択ができない。一番いいとされるa700の連続撮影は最大5枚。カラーバランスの調整やクロップもできない。ゲームの中にソニー一眼レフの宣伝も盛り込まれているが、これが本当にソニーのハイエンドのデジ一眼なら、反って逆効果:ソニーのカメラを買わないで本当によかったと思うほどです。レンズがいい感じにシミュレートされているのが唯一の救い。
ある程度許せる範囲内ですが、ロード時間が少々長めですね・・。
最後に、少々ネタバレになってしまうけど、途中、プチハイエナ達がチーターの仕留めた獲物を横取りする瞬間を撮影するミッションがあります。そのミッションの名前はなんと「獲物を強奪する悪い奴ら」でさらにミッション中にハイエナを「ギャング」と呼んだりした。これにはもう唖然とした。このゲームを作った人は本当に動物を理解しているだろうか?!まず、確かにハイエナは他の肉食獣の獲物を横取りしたりもするけど、それを言うならライオンをはじめとしたすべての肉食獣は自分で獲物を仕留めるよりもできる時は横取りしようとする。実際にはハイエナは「百獣の王」と称されるライオンなんかよりも自分たちで狩りをする事が多い。夜中にハイエナが仕留めた獲物を、ハイエナに比べると怠け者で狩りが下手なライオン達が力任せに横取りする方が多く、人間が夜明けに見る「ハイエナの横取りシーン」とは多くの場合、「ハイエナが仕留めた獲物が横取りされ、それを取り返そうとしているシーン」です。百年前の動物学者は実際の狩りの現場を見ず、夜明けの横取りシーンを勘違いして、おかげ様でハイエナは「悪い奴ら」、「ギャング」と称されたわけです。現代ではすでにこの謎はとっくに解明されているわけですから、古いディスニー映画のような勝手で現実離れしたイメージはいい加減よしてほしいですね。たとえこのゲームに出てくる「チーターからの横取りシーン」は本当にチーターが仕留めた獲物に間違いないとしても、だからと言って「悪い奴ら」はないでしょう。
COMMENT
良くも悪くもAFRIKAはアドベンチャーゲームです。つまり、明確なフラグで構成されています。特定のミッションを受けるまではサバンナで出会えない動物も数多くいます。初代「アクアノートの休日」の様に最初から完全に存在する世界ではありませんので注意してください。
悪い所を長々と書きましたが、実際にはAFRIKAはかなり気に入っています。はっきり言って買って損はないです! こう言うゲームは滅多に出ないので、モンスター退治に疲れ、斬新で気持ちのいい体験を求める人はぜひ試してみてください。実は私はこのゲームを遊ぶためにPS3を買いました。後悔はしていません。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-02-27
PS3の画質と動物のリアルな動き、時間経過とともに変わる景色がとてもきれいです。
ミッションがあるのである程度あきずにできますが、動物の行動を覚えてしますとあきてしまう。。
GOOD!
綺麗な背景。さすがPS3
動物も遠目で見ると本物と見間違う出来
こまかい動物の動きも良い
BAD/REQUEST
動物の動きがおかしい所がある
ロードが長い
各マップがそれほど広く無くて、アフリカの広大な感じが出てない
音楽も合ってない
ミッションが単調。フリーミッションが欲しい
動物の種類がそれほど多くない
COMMENT
自由度の無さ、閉鎖感とまではいかないが狭いと感じるマップ、
動物の動き、すべて残念。
シンプルシリーズなら良いが、この値段はありえない。