【PS3】セイクリッド2
発売元 | スパイク (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2010-02-10 |
価格 | 7770円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:オープンワールドRPG ■ プレイ人数:1〜2人(オンラインプレイ人数:1〜4人) 【廉価版】 ■ 発売日:2010/11/11 ■ 価格:2,940円 |
GOOD!
▼オリジナリティー
ハック&スラッシュと呼ばれるタイプのRPG。
このスタイルに一番近い既存のゲームとしてはシャイニングフォース・ネオ(イクサ)等
が挙げられる。PCではDIABLOなど。
基本的には群がる敵を殲滅し、ドロップしたアイテムを嬉々として収集するゲーム。
最大のオリジナリティーとしては、6種族(クラス)の中からプレイヤーキャラを選択し
独自の育成・カスタマイズを行うことが出来る点。
さらに各クラスの育成(ビルド)が複数存在するため、キャラクター数として
カウントすると18種類ほどのキャラで楽しむことが出来る。(最大10キャラ作成可能)
各クラス(種族)の個性もオリジナリティーであると言えるだろう。
プレイ中は様々な台詞を喋り、それぞれ個性的でかなり面白い。
また、周回前提のゲームであり、各難易度をクリア毎に次の難易度が解禁される作り
となっている。ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナを経て最高難度のニオブに
到達すること、すなわち『ニオブで通用する育成方法(ビルド)の開発』ことが
このゲームにプレイヤーに求められるものであり、そこにモチベーションを
見出すことが出来るか否かが、人に拠る熱中度となってくる。
▼グラフィックス
普通。水表現や細かい家具などは緻密な書き込みが美麗。
▼サウンド
各クラス毎に独自の戦闘BGMが用意されている点が素晴らしい。
そのクラスの背景をよく表現していると思う。
その他、多彩な武器の効果音もよく表現されている。
▼熱中度
高い。
各クラスの中に複数のビルド(育成方法)が存在し、もちろん自分だけのビルドを
試すことも出来るため、「このキャラでこういうスキルを伸ばしてみたらどうなる?」
といった試行錯誤・自由度が高い点が一つ。
また、多彩な付加効果の付いた武器・防具・アクセサリを、ランダムで敵が
ドロップするため、良い装備を入手出来た時の喜びは大きいし、
良い装備を求めて、またレベルアップを目的にプレイへの熱中度が加速していく。
▼満足感
思っても見なかったタイプのRPGだったことは、正直に告白すべきだろう。
何となくの印象より楽しめることは保証する、と書きたい。
特に初めて経験するクラスでの序盤が楽しい。
プレイ時間他のゲームに比較してかなり長くなるため、満足度は高い。
▼快適さ
やや難点はあるが、基本的なシステムを理解すれば難解ではない。
▼難易度
やはりプラチナ以降は難しくなり、逆にそれ以降がこのゲームの本質であると言える。
BAD/REQUEST
▼フリーズ対策
対処方法としてはバフエフェクトをOFF、出血表現をOFF。
これだけでかなり快適な動作になる。(ゲームの面白さは損なわれない。)
▼アイテムボックス
トレジャーハントが醍醐味であるゲームであるのにソート機能が無いのは致命的。
また、キャラの所持重量の最大値が少なく、拡張出来ない点も×。
▼ゲームデザインについて
メインクエストの進行と各エリアへの移動がリンクしてしまっている点が×。
敵を殲滅すること(レベル上げ、トレハン)が本作の本質的な部分なのだが、
「普通のRPG」的な要素の取り入れ方が致命的にこのゲームに合っていないのだ。
長い距離をプレイヤーに走らせるのではなく、演出等を強化して欲しかった。
難易度を設定して何周もさせるにしては、メインシナリオがあまりにも面白くない。
「オブリビオン」的に完全にプレイヤーのレベル依存にて敵を強化し、
各エリアを区切らずに環状に設定した方が良かったのではないか。
全く同じ内容のストーリーを4度もこなすのは大変な労力である。
COMMENT
ハクスラ系RPGの佳作。
長所・短所ともに色々とありますが、「荒削りな良作」とも言えるかもしれません。
とりあえずRPGが好きな人はプレイ推奨。
RPGの系譜というか、進化というか、タイプについての考察にもなります。
難易度ブロンズについてはほぼチュートリアルなので、それをプレイしただけでは
本作を経験したとは言えないでしょうね。
32型・HDMI接続