メルギブソン主演の映画、ブレイブハートの様にビジュアル面での練りこみが秀逸です。 その世界での文化レベル、工業レベルにあった考証が隅々まで行き渡っているのです。 薄汚れて簡易な建造物は勿論、剣や鎧のデザインは町の鍛冶屋で作られたイメージがちゃんと出ています。 無理な製鉄を強いるものは無く、実用性も考えられているようです。 また髪型は、整髪料が一般的に使われていない生活レベルなのだということすら考えられています。 こういった外堀を埋めていく作業がしっかりされている作品だと思いました。 直感的に操作できるアクションパート。 アニメ的ではないが、美しさ可愛さを出せるキャラメイク。 怖さをしっかりと演出出来ている、夜の闇。
ビジュアル以外、全ての内容が薄いです。 同じことを繰り返す、作業オンパレードのゲーム性。 ○○を××個集めろ。××を○○匹倒せ。という10数年間使い続けられているクエストシステムを、恥も外聞も無くメインにもってくる厚顔さ。 単調すぎる戦闘に、AIを主軸としたシステム。いままでAIで成功したゲームが皆無なのにも関わらず、何故それを採用したのか理解不能。また、あまり感情移入できないポーンという存在。 書ききれていないストーリーライン。 オープンフィールドといいつつも、大昔のドラクエのように川等で区画分けが行き届いているマップ内容。 オープニングで、全く世界観に合っていない。 ゲーム本編に入ると素晴らしい音楽が流れるのにも関わらず、あの曲だけでかなりのイメージダウンをしていると思います。 大昔のメタルのようなピロピロしたエレキギターの音が、世界観を壊していると言ってもいいかもしれません。 せっかく世界観を作りこんでいるのに、それを台無しにしているのではないでしょうか。 発売前、非常に胡散臭かったパブリシティ。
ビジュアル面が素晴らしいので、ゲーム内世界に没頭できる方にはハマると思います。 たとえば、大昔のウィザードリィ等のゲームで、線画をジメジメした岩やレンガに脳内変換し「今、自分は危険な世界を冒険しているんだ」とイメージ補完できた人などにはたまらない内容でしょう。 草原を歩いているだけでも、風を感じたり、臭いを意識させてくれる演出も秀逸で、そういった想像が楽しいと感じるでしょうね。 一昔前にMMORPGの世界では、ビジュアルにお金をかけたタイトルが大量生産されていました。 たとえば2005年前後、次世代の三大MMORPGなどと言われた「グラナド・エスパダ」「サン」「ゼラ」は、制作費も莫大で、美しく完成されたビジュアルを売りにしていましたが、しかし、どのタイトルも中身は従来のものと全く変わりませんでした。 ビジュアルは非常に発展していましたが、中身は同じクエスト、似た様な転職システム、代わり映えのない戦闘の繰り返しだったのです。 当時は「日本向けはビジュアルさえ良ければ売れる」等と言われていたものです。実際、上記のタイトルは女性キャラの造形にやたらと魅力をもたせていました。 現在、日本のコンシューマー向けで、それが繰りかえされている気がします。 ゲーム内容も「ごった煮」の寄せ集めばかりで、先鋭化された部分は完全に失われています。 なんでも鍋に放り込んでの「ごった煮」は、最終的に味がわからなくなり、他の鍋と区別がなくなるものです。 つまり、このゲームはアクションとしてもRPGとしても中途半端で、特色が見当たらないのです。 現状のゲーム業界のキャパシティで、冒険することは難しいとは思いますが、今のスタイルでは自らの首を絞めていることを理解してほしいですね。 作っているのはケームの世界でも、失った信用を取り戻すことは困難だという一般生活での基本を忘れてはいないなと、私は感じました。
GOOD!
メルギブソン主演の映画、ブレイブハートの様にビジュアル面での練りこみが秀逸です。
その世界での文化レベル、工業レベルにあった考証が隅々まで行き渡っているのです。
薄汚れて簡易な建造物は勿論、剣や鎧のデザインは町の鍛冶屋で作られたイメージがちゃんと出ています。
無理な製鉄を強いるものは無く、実用性も考えられているようです。
また髪型は、整髪料が一般的に使われていない生活レベルなのだということすら考えられています。
こういった外堀を埋めていく作業がしっかりされている作品だと思いました。
直感的に操作できるアクションパート。
アニメ的ではないが、美しさ可愛さを出せるキャラメイク。
怖さをしっかりと演出出来ている、夜の闇。
BAD/REQUEST
ビジュアル以外、全ての内容が薄いです。
同じことを繰り返す、作業オンパレードのゲーム性。
○○を××個集めろ。××を○○匹倒せ。という10数年間使い続けられているクエストシステムを、恥も外聞も無くメインにもってくる厚顔さ。
単調すぎる戦闘に、AIを主軸としたシステム。いままでAIで成功したゲームが皆無なのにも関わらず、何故それを採用したのか理解不能。また、あまり感情移入できないポーンという存在。
書ききれていないストーリーライン。
オープンフィールドといいつつも、大昔のドラクエのように川等で区画分けが行き届いているマップ内容。
オープニングで、全く世界観に合っていない。
ゲーム本編に入ると素晴らしい音楽が流れるのにも関わらず、あの曲だけでかなりのイメージダウンをしていると思います。
大昔のメタルのようなピロピロしたエレキギターの音が、世界観を壊していると言ってもいいかもしれません。
せっかく世界観を作りこんでいるのに、それを台無しにしているのではないでしょうか。
発売前、非常に胡散臭かったパブリシティ。
COMMENT
ビジュアル面が素晴らしいので、ゲーム内世界に没頭できる方にはハマると思います。
たとえば、大昔のウィザードリィ等のゲームで、線画をジメジメした岩やレンガに脳内変換し「今、自分は危険な世界を冒険しているんだ」とイメージ補完できた人などにはたまらない内容でしょう。
草原を歩いているだけでも、風を感じたり、臭いを意識させてくれる演出も秀逸で、そういった想像が楽しいと感じるでしょうね。
一昔前にMMORPGの世界では、ビジュアルにお金をかけたタイトルが大量生産されていました。
たとえば2005年前後、次世代の三大MMORPGなどと言われた「グラナド・エスパダ」「サン」「ゼラ」は、制作費も莫大で、美しく完成されたビジュアルを売りにしていましたが、しかし、どのタイトルも中身は従来のものと全く変わりませんでした。
ビジュアルは非常に発展していましたが、中身は同じクエスト、似た様な転職システム、代わり映えのない戦闘の繰り返しだったのです。
当時は「日本向けはビジュアルさえ良ければ売れる」等と言われていたものです。実際、上記のタイトルは女性キャラの造形にやたらと魅力をもたせていました。
現在、日本のコンシューマー向けで、それが繰りかえされている気がします。
ゲーム内容も「ごった煮」の寄せ集めばかりで、先鋭化された部分は完全に失われています。
なんでも鍋に放り込んでの「ごった煮」は、最終的に味がわからなくなり、他の鍋と区別がなくなるものです。
つまり、このゲームはアクションとしてもRPGとしても中途半端で、特色が見当たらないのです。
現状のゲーム業界のキャパシティで、冒険することは難しいとは思いますが、今のスタイルでは自らの首を絞めていることを理解してほしいですね。
作っているのはケームの世界でも、失った信用を取り戻すことは困難だという一般生活での基本を忘れてはいないなと、私は感じました。