【PS3】輸入版:The Last of Us レビュー
発売元 | Sony Computer Entertainment (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-06-14 |
価格 | 0円(税込) |
レーティング | 17才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon / 国内版 レビュー |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ■ 海外タイトル |
- 総合ポイント
- 80
- (難易度)
- 3.00
- レビュー数
- 1
スコアチャート
Amazonレビュー
レビュー者: Amazonカスタマー
レビュー日: 2017-02-27
レビュー日: 2017-02-27
星4つ.外人大好きゾンビ物で,薄暗くカビ臭い世紀末的世界観.3人称視点システムのステルス系で,極力戦闘を避け,隠密行動を潔しとする.チャーム・ポイントはグロい暴力描写が活きる緻密な描写とムービー・ライクなストーリー展開.少女とオヤジが主要キャラだが,何があっても弱者の象徴たる少女は守るべし,と云う御約束に基づく.絶望的なほど困難な宝探しが無いのが救い.目標を変えて数回はプレイしたくなるかと.でも,ゲーム・オブ・ザ・イヤーでこのレベルと云うのも心配です.
GOOD!
◆重厚なストーリーと世界観
ストーリーはシリアスで、プロローグから重い話が展開。どこか絶望的な部分もありながら、希望を見出せるような演出もあり、プレイヤーを惹きつけるシナリオになっていると思います。
アマゾンなどではありきたりといった声もありますが、言葉を変えれば万人受けしうるものだと思います。
◆グラフィックは良好、芸も細かい
グラフィックは他のレビュワーさんのおっしゃる通り美麗です。
濡れた質感など、かなり綺麗になっています。
またエリーは口笛を吹いたり、鼻歌を歌ったり。
ジョエルは物陰に隠れた際、隣にエリーがいれば彼女を覆い庇うような姿勢でいるなど、芸が細かいです。
◆意外と好感がもてるヒロイン
2人目の主人公と言える少女エリー。普通の少女という感じがリアルで、良い感じでした。顔にはソバカスがあり、よくある可愛すぎるヒロインではなく、どこか幼く、弱そうな顔つきながらたくましく成長していきます。女優のエレン・ペイジをモデルにしたのも正解かと思いました。
◆戦闘は頭を使う。逃げる勇気も必要。
まず、このゲームはやや荒廃した世界が舞台です。銃をガンガンぶっ放したり、果敢に立ち向かうものではないです。そのため、調子に乗った武闘派の自分は、クリアまでに約130回死亡という不名誉な記録をもらいました。
物陰に隠れての暗殺がメインとなります。発見されても敵から逃げて隠れれば、敵の目を再度あざむくことも出来ます。また、物陰から一気に飛び出し、あえて白兵戦を仕掛けるのも手段だったりしました。
人間は人質にとることができるので、それを利用して一人を盾に。躊躇しているもうひとりを射殺なんてことも。ただ照準を合わせると敵も避けますし、盾にしている人間も暴れだします。他のゲームと違い、早めの判断が求められるのは良いかと思いました。
ゾンビやモンスター的なキャラクターは無理に倒さず、やりすごして進む勇気も必要だったり、暴徒化した人間は、死角から侵入してきて攻撃してくることもあります。リトライなどで、毎回同じパターンで攻めてくるとは限らないのもよかったです。
◆アイテムや武器
武器は近距離武器が強力で、ストーリーを進めると即死攻撃が出来るようになります。
耐久力があるので無限には使えませんが、銃を持った敵がひとりの場合には、あえて応戦せず。物陰から飛び出して鉄パイプや斧でボコボコにするのが楽だったりします。
自作武器である火炎瓶は強力で、中盤以降は炎上範囲の上昇もあり、万が一に活路を見出せる生命線として重宝しました。
また物音を起こして注意をそらせるアイテム「レンガ」は近距離武器としても使え、敵に投げて怯ませることも出来ますが、雑魚キャラをそのままブン殴るとなかなか強力な攻撃になるのがよかったです。
◆武器のアップグレード
材料を集めて武器を強化できますが、1回のプレイで全武器を最高クラスまで強化できるような素材はありません。自分の使いやすい武器や好みものを計画的にアップする必要があります。
プレイヤーの使いやすいようにカスタムすれば、それが生き残るコツです。
◆そこそこ弾も手に入る
ノーマルモードでプレイしましたが、決して多くはないですがそこそこ弾も手に入り、武器の種類も少しは増えていきます。終盤には全武器の弾が満タンでした。ケチらずにもう少し銃を使ってもよかったかなと思いました。
◆暴徒化した人間は・・・
敵キャラに暴徒化した人間が出てくるのですが、まぁ一言でいうとクソ野朗しかおりません。
個人的にはそういう輩を始末するのは躊躇しないタイプなので、ボッコボコにすると結構スカッとしました。
敵を壁際などに追い詰めると、壁や物に叩きつけたりして、肉弾戦がなかなか爽快です。
◆日本語版は英語音声も入っている
日本版は吹き替えだけでなく、英語音声も入っているようです。
吹き替えよりも英語がいいという方のこともきちん配慮されているようです。
◆お知らせ機能とフラッシュライト
こういうゲームにありがちな、この先、どこにいけば?どうしたら?という詰みを解消するため、一定時間うろうろしているとヒントが表示されます。これは親切だなと思いました。
そしてこのゲームは暗闇を進むシーンがあるため、フラッシュライトが重要になります。
もちろん電池がきれてくるとライトが点滅するため視界が悪くなるのですが、他のゲームと違い、切って再充電するのではなく。現実に接触の悪いライトを叩いてみるように、コントローラーを振ることにより一時的に回復するようになっています。これは斬新でした。
◆聞き耳機能
聞き耳を立てることで、物陰や壁越しに敵の位置が見えるものです。私はほとんど使いませんでしたが、この手のゲームが苦手な人には親切かつ、無限に使えるので色々考慮されていると思いました。
◆実はプレイヤーも成長していく
主人公ジョエルはサプリメントのアイテムを一定数集めると、体力アップなどステータスの強化を行えます。これにより即死攻撃をまぬがれたりとサバイバル要素を高めていくのですが。
ゲームを進めていくうちに、我々プレイヤーも自然と生き残るような判断ができていってると実感できるゲームでした。
ここではあえて敵に突っ込んだほうがよさそうだ。ここは逃げようなど。ただ、それでももちろん死ぬこともありますけど、それもまた楽しかったり。
◆エンディング曲
完全に個人的な好みですが、エンディング後のクレジット画面で流れる「The Path」、「The Path (A New Beginning)」という曲は、このゲームにマッチしてると感じ、かつ長い旅が終わったなぁ。という余韻に浸れる曲で、最後の最後まで演出が効いてました。
BAD/REQUEST
◆GOOD!のフラッシュライト機能ですが・・・
前述のフラッシュライトの充電機能。斬新でとても良いと思います。
しかし、ひとつだけ重大な欠点があります。
それはPS3純正のコントローラーか、同一機能があるコントローラーじゃないと充電できないことです・・・。
私は純正が壊れてしまい、社外品の安いコントローラーを使っているためにライトを充電できないという状況に陥りました。コントローラーを振ることで操作する機能がないからです。
最悪死んでリトライすれば電池は回復しますが、ライト充電のために5千円以上するコントローラー買わないといけないのはちょっと、何か救済作があれば。
◆収拾要素はいらなかったかも
よくある収拾要素ですが、あくまでやりこみ要素なのでやる必要はないのですが。
こういう要素よりも弾無限モードや接近武器耐久力無限モードといったものが個人的には欲しかったなと思いました。
結構ボコスカ殴ったりするのが楽しいんです、このゲーム。
◆明らかに見つかっている
ゲームという都合上仕方ないのですが、物陰に主人公さえ隠れていればいいので、敵の前を歩いてたり、結構バレバレな場所にエリーがいても敵は反応しません。
ここはゲーム本体の性能上仕方ないのですが、ちょっとサバイバルって感じではなくなってしまいます。
◆エンディングは
これは悪い要素ではなく、あくまで自分の希望です。
エンディングになる前の、最後の行動を、ストーリーとして強制的に決めてしまうのではなく、プレイヤーである我々に選択肢をゆだねるというものでもよかったかもしれません。
賛否両論あるエンディングですが、自分はこの終わり方を気に入っていますし、自分が主人公のジョエルであっても同じ道を歩んだでしょう。ですが、敢えて判断をプレイヤーにゆだねるという冒険があれば、更なる良作となったと思いました。
COMMENT
久しぶりに買ってよかったと思いますし、即死などもあったりするのにそこまでイライラしないゲームでした。
オススメしたいのは映画が好きな方、世界観が好きな方です。ジョエルとエリーのロードムービーを自分が追体験している感じでよかったです。
目だった欠点もなく、自分は北米版だったためかバグは一回も起こらず、久しぶりに楽しかったです。
自分はちょっと気晴らしがしたいときに、敢えて死んでみるバカをしたりもしました。
銃をもった大量の敵にむかってレンガをもって殴りかかりにいって射殺されるなど、すごく真面目でシリアスなゲーム内容なのでシュールです。
今後、追加のDLCも予定されているようなので、今から期待大です。