【PS4】ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期 レビュー
発売元 | スパイク・チュンソフト (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2017-01-12 |
価格 | 7992円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 恋愛 セクシャル 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ハイスピード推理アクション ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 69
- (難易度)
- 1.78
- レビュー数
- 9
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 2pt | 3pt | 3pt | 4pt | 2pt | 2pt |
63pt
GOOD!
【ストーリー】
自分がダンガンロンパに求めているものがしっかりありました。
4章まではいつものダンガンロンパでなんか普通だなあと思っていたら5章でエンジンがかかり、6章で予定調和をぶっ壊してプレーヤーさえも絶望に叩き落とす展開は、初めて初代ダンガンロンパをプレーした時に近い衝撃を受けました。
人気の出たゲームはシリーズを重ねるごとに一般受けを意識して内容がマイルドになりがちですが、日和るって何?という制作者の声が聞こえてきそうです。
結局どこまでが嘘なの?と色々考えさせられるエンディングもひっくるめて、遊んでよかったと思える出来でした。
【キャラクター】
シリーズを通してよくまあこれだけ色々個性的なキャラをひねり出せるなと感心します。
キャラグラフィックも独特で、世界観にばっちり合っています。
【音楽】
品質は良いです。
ただいつもの音楽なので新鮮味はありません。新曲はアウトラン調のドライブゲームのBGM以外印象に残っていません。
BAD/REQUEST
【グラフィック】
PS4で出ると聞いてとても楽しみにしてましたが、びっくりするぐらい酷いなと。
キャラグラを除く全てのグラがVITAですらなくPSP並みだと思います。
【操作性】
特に3Dマップの移動といくつかのミニゲームは、いつの時代のゲームだよと叫びたくなるぐらい悪いです。
レトロゲーム調の演出の一環と自分に言い聞かせても、操作性の悪さが面白さに繋がってないのでストレスがたまります。
【学級裁判の新要素】
どれもあまり面白くないなというのが正直な感想です。
特に理論武装は完全な目押しゲームで、リズムに乗ってプレーしたらまず失敗します。
クライマックス付近で発生する要素なのに音を聞いていたら失敗するため、キャラが何をしゃべっているのかよくわかりません。
加えて目押しが必要なのでひたすらシーケンスを見つづけていたら、背景の敵キャラやライフを一切確認する余裕もありません。
これゲームになってないよなあと遊んでいて思いました。
COMMENT
【総評】
ネタバレが面白さを削ぐゲームであるため、プレーするまで一切の事前情報を断って新鮮な気持ちでプレーしました。
結果、ストーリーとキャラはかなり満足できたものの、それ以外の要素が足を引っ張りまくって凡作に落ち着いてしまった印象です。
自分はその満足した部分こそダンガンロンパのウリだと思っているので、本作は好きです。
ただこのストーリーが合わない人にとっては、わりと苦痛なゲームだったんじゃないかなと思います。
あとクリア後のミニゲームも現在プレー中ですが…正直微妙です。
これ作る余力があるんだったら本編にストーリー分岐とかアナザーエンドとか欲しかったなと。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 2pt |
75pt
GOOD!
・オリジナリティ(4点)
世界観や登場人物の設定などあまり現実味の無いかなりぶっ飛んだ設定ですが、シリーズファンにはそれほど違和感が無いと思います。
・グラフィックス(4点)
キャラのグラフィックやマルチウインドウによる見せ方など、過去作のグラフィックと比べても確実に良くなっている点を評価しました。
・熱中度(4点)
先が気になる展開で止め時が難しいです。
・満足度(4点)
学級裁判時に場合によっては新システムの偽証をする事で裏ルート展開見る事が出来るようになっており、正規ルートでクリアした後ももう一度くらい楽しめたり、クリア後のおまけ要素が豊富なのでゲーム全体のボリュームはかなりのものです。
・難易度
推理ゲームで推理の難易度を選択出来るというのはなかなか斬新だと思います。
BAD/REQUEST
・音楽(3点)
印象に残ったのはシリーズお馴染みの音楽とそのアレンジくらいでした。
・ストーリー展開
GOODで述べた通り先が気になる展開ではあるのですが、やや強引な展開も気になりました。殺人が起こる前に何故そんなに張り切ってるの?って人が犯人だったという展開が多かった気がします。
主人公達の記憶の消去というのはシリーズの伝統と言っていいかも知れませんが、黒幕の都合の良いように記憶を刷り込まれて一喜一憂し、殺人にまで発展してしまうというのは流石にコントロールされ過ぎのような。
そして最後にゲームのルールを破ったのに話題を逸らして開き直る黒幕・・・主人公達に精神的ショックを与えて有耶無耶にしようとしますが、散々ゲーム内でも言ってるようにルールを守らないんだったらゲームが成立していないと思うんですが。
あとクリアしても爽快感という物はあまりありませんでした。どこまでが真実でどこまでが嘘なのか、それはそれぞれのプレイヤーが判断して下さいって事なんだろうと思うんですが、その範囲があまりにも広過ぎて結局本当はなんだったの?どうだったの?というのが正直な感想です。
COMMENT
1、2クリア済、アニメも視聴しました。
大げさなキャラ設定や展開もラストのオチによって回収されるのは上手いなと思いました。ただしそれが良いか悪いかは別の話ですが。斬新なオチというだけで物語を終えた爽快感や満足感は感じられませんでした。プレイヤー毎の賛否の分かれる所だと思います。
しかしシリーズファンとしては今作V3を踏まえて次回作があればどうなるのか気になる所です。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 1pt |
71pt
GOOD!
・オリジナリティ(4点)
ダンガンロンパというゲームの世界観を活かしながら,かつ過去作に囚われすぎないというバランスを保っていました.
終章の展開は賛否両論のようですが,個人的には好みです.
・グラフィックス(4点)
PS4ということもあり,全体的に綺麗でよかったです.
キャラクターのビジュアル設定もハマっていました.
・熱中度(4点)
序盤の展開から一気に引き込まれました.
偽証システム(裏ルート)によりストーリーを周回する面白さも生まれていると思います.
まだプレイしていませんが,おまけ要素も豊富のようです.
・満足感(4点)
ダンガンロンパシリーズとして,またミステリとして,満足できる出来でした.
各章のトリック,終章の伏線回収は概ねよくできていたと思います.
BAD/REQUEST
・オリジナリティ(4点)
一部のトリックに,他のミステリ作品と似ているため知っていれば容易に見破れるものがありました.
ミステリというジャンルの都合上仕方のないことですが.
・快適さ(2点)
主に気になったのは,アクション要素です.
ある場面で,クイックムーブが使用できないまま長距離の移動が必要となります.
その場面では地図が見られなかったため,道を覚えていなかったのもあったので面倒だなあと感じました.
また,学級裁判中のミニゲーム,特にブレインドライブと理論武装は非常に苦痛でした.
ブレインドライブはやたらとテンポが悪い上にゲーム性が非常に低いです.
理論武装は音楽に合わせてボタンを押すと絶対に成功しない,音ゲー風の目押しゲームです.
どちらも推理要素がほぼないため,やらされている感だけが募りました.
COMMENT
ダンガンロンパシリーズは1,2共にプレイしています.
アニメは見ていません.
概ね満足でした.
過去作に決して劣らない出来だとは思います.ただし,
・1および2をプレイ済みであることがほぼ必須
・ラストの展開は賛否両論
以上の2点は注意すべきかな,と思います.
アニメは未視聴ですが,特に気になる点はありませんでした.
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-01-15
今回のV3も発売まで大変楽しみにしていました。本編をクリアしたので感想を綴っていきます。
まずはネタバレにならない部分から。
評価点
・キャラクターの濃さや、予測のつかないシナリオ、奇想天外なトリック、キャラクターが死んでしまう喪失感、悪趣味に満ちた犯人の処刑執行など、過去作品の持ち味はこのV3でも衰えていません。
一度始めるとストーリーが気になって辞められなくなる魅力は健在です。
・過去作で指摘されていたシステム面の問題はほとんど解消している点も好感が持てます。
キャラクターとの親密度を上げることで見られる通信簿イベントも、メニューから好きな時に見返せるようになりました。各章のやり直しも自由時間からプレイ可能となり、イベント回収も楽になりました。
他にもUIなど様々な面で工夫されており、操作にストレスを感じることは全くありませんでした。
・PS4/VITAということで、演出面もかなり強化されています。ぬるぬる動く裁判シーンは、豪華声優陣の好演もあって迫力満点です。
・本編クリア後にプレイできるオマケモードはどれも作り込まれていて、これだけで別売りしても成立するんじゃないかというくらいボリュームがあります。
問題点
・フリーズやグラフィックのチラつきなど、バグがたまに見られます。進行不能になる程の重大なものではないので気にならない人は大丈夫だとは思います。
・ダンロンシリーズ恒例ですが、今回もかなり誤字脱字があります。また、モノクマーズやエグイサルなど作中用語のイントネーションが統一されておらず、少し気になりました。
・VITA版は容量の関係でかなり音質が悪いです。ただ、後日に音質向上パッチが配布されるそうですので、PS4を持っていない方はわざわざV3のためにPS4を買う必要はないと思います。
※ここからは薄いネタバレを含みます。もちろん核心には触れませんが、本編を真っさらな状態で楽しみたい方はご注意ください。
本編クリア後の感想。
5章までのストーリーはとても面白かったです。久しぶりの学級裁判ということで色々と気合が入っており、次に誰が死ぬのか予測できない展開には本当にワクワクさせられました。キャラクターもみな魅力的で、本編が終わってからオマケモードや通信簿イベントなどで親睦を深めることを楽しみにプレイしていました。
しかしそのワクワクは、5章まで、でした。
6章で明かされるこの物語の真相は、恐らく賛否両論が巻き起こると思います。私はこの結末に対して、否を唱えます。
制作スタッフの方がこのオチを通して何を伝えたかったのか、何がやりたかったのか、それはハッキリと分かります。
しかし私はダンガンロンパに、そんな説教くさいメッセージや深い考察を促すような結末を求めてはいません。エンタメ作品としてゲームやキャラクターを楽しみたいのであり、そのことを否定されるような結末に少し虚しさや憤りを覚えました。
「プレイヤーの意表を突きたい」「予想を裏切りたい」
恐らくその想いが先行してこの様な結末になったのではないでしょうか。確かに、真相明かしが始まるまでにあのオチに辿り着くのは至難の技でしょう。予想を裏切ることには成功しています。
しかしこのオチは、それ以上に期待も大きく裏切っています。ラストまでプレイして愛着を持ったキャラクターをあんな風に扱われてしまうことに、多大なる空虚感を抱いたのは私だけではないハズです。
それこそ「今までやって来たことは何だったんだ」と言いたくなる気分です。制作スタッフの方は、プレイヤーにこんな思いをさせるためにこの作品を世に出したのでしょうか?
「これがダンガンロンパらしさだ!」などと開き直るなら、それもいいと思います。しかし少なくとも私は、今回の作品を機にシリーズに見切りをつけるレベルで落胆しました。
制作スタッフの「こんな展開って斬新でしょ?」「こんな展開やっちゃう俺ら凄いでしょ?」というドヤ顔が見たくてプレイしていた訳ではないからです。
そして制作スタッフも「このオチには賛否両論あると思う」などとコメントしていますが、私にすれば作り手がそんな事を言うのはただの言い訳です。1番いいのは「皆が面白かったと言える作品」でしょう。賛否両論というのは結果的にそうなるものであって、目指すものではありません。否の部分があると分かっていて発売したのなら、それは恥ずべきことだと思います。
ただ、オチまでのストーリーやキャラクターは本当に素晴らしいだけに、それを粉々に破壊する最悪のオチに、ただ空虚感と残念さだけが積もりました。
厳しい意見になりましたが、5章までの面白さは紛れもなく本物です。5章までなら最高のダンガンロンパと言えるかもしれません。
それだけに、あのオチを許せるかで作品の評価が大きく変わるのですが、何せオチだけに口外できないことがもどかしい……
これまでのダンガンロンパに大して思い入れが無かったり、途中が面白ければ結末なんて気にしないというスタンスの方ならば問題はない思います。
本当にダンガンロンパのファンでしたが、流石にこの後では続編が出ても買うことはないと思います。
最後に。
私は無理でしたが、スタッフの方々はこんな仕打ちを受けても付いてきてくれるファンを、これからはちゃんと大事にしてください。自分たちが作りたいものと、ファンが望んでいるものを、しっかり分別してください。この思いが少しでも制作スタッフの方々に届くことを願っています。
拙い感想ですが役に立ったなら幸いです。
GOOD!
○独特の世界観・キャラクター
主人公を含めた16人の高校生&モノクマが個性豊かで
誰か1人はお気に入りキャラクターが出来るぐらいにバラエティが富んでます。
コロシアイというダンガンロンパ独自の世界観も健在しているので
ファンの方なら満足出来ると思います。
○ストーリーの熱中度・トリック
ダンガンロンパは毎回全6章構成ですが
早く続きの章の話が気になる様なのめり込む熱中度があります。
事件のトリックも今回は凝っているのが多いと思います。
過去作品(特に1)は正直トリックや犯人も初期の段階で分かってしまう様な
簡単すぎる内容でしたが、今作は裁判途中までわからない事が多く
推理のやりがいが感じられる作品でした。
○議論スクラム
新要素としてはこれが最もお気に入りでした。
操作キャラだけではなく、仲間と協力して事件を解決するという
連帯感が感じられ、学級裁判の雰囲気が際立ってます。
BAD/REQUEST
○ロジカルドライブ
前回あったロジカルダイブに似たシステムですが正直爽快感0。
テンポと操作性が悪く新たな真実が判明するとしても
爽快感&衝撃度が全く感じられません。
逆転裁判のカンガエルートの方が全然上です。
○賛否両論別れるラスト
散々ネットで言われてるので、僕はあえて言いません。
ただ昔からダンガンロンパのファンである人であればある程
肯定派と否定派に極端に分かれると思います。
○下ネタが多い
あるキャラクターのセリフが下ネタが多すぎる。
比喩ではなく明確に表現するので家族の前でプレイするのは
気が引けることがありました。
COMMENT
このゲームの評価は正直、ラストの6章を
受け入れられるかどうかで大きく変わる作品だと思います。
しかし1章~5章まではこれまでのダンガンロンパを楽しめた人なら
満足出来る作品に仕上がっています。
良い点でもあげた議論スクラムなどの新要素も重ね重ね楽しめたので
及第点は達成出来ている作品だと思います。