【PS4】PsychoBreak 2(サイコブレイク2) レビュー
発売元 | ベセスダ・ソフトワークス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2017-10-19 |
価格 | 8618円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:サバイバルホラー ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 58
- (難易度)
- 1.91
- レビュー数
- 11
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
0pt | 1pt | 1pt | 1pt | 1pt | 1pt | 1pt |
18pt
GOOD!
黒帯がなくなった。
前作を発売と同時に買った自分は上下の黒帯が消せないままのプレイだったので今回はなくてスッキリした。
ストーリーが前回より明確になったのとある程度スッキリした終わり方になっている。
特典の3点バーストハンドガン(跳ね上がりがひどくてボス戦にしか使えないけど好きなハンドガン)
無限弾の得点も前回はなかったですが今回はあります。
BAD/REQUEST
オリジナリティは0点。
やばいぐらいに既視感全開になります。
バイオ、サイレントヒル、ラスアスとやった人なら間違いなく感じるでしょう。
ストーリーは前作の意味不明で説明不足な内容もダメダメでしたが今回はスッキリしすぎて説明くさいものが多くてしらけてしまいました。
なんというかマトリックスの世界観のようになっており、サバイバルホラーではないですね。
クラフトとか某ゲームそのまんまですね。
グラフィックスは1点。
30fps出てますかこれ?カクカクするのは相変わらずだしフレームレートが安定せずに遅れて表示される個所もいくつかあります。
他のゲームですごいグラフィックスのゲームがたくさん出ていますのでこれは評価出来ません。
音楽は1点。
あまり耳に残りませんし前作同様クラシックを使っているので雰囲気にはあっていますが特に印象はありません。
熱中度は1点。
一部オープンワールドをうたっていますが中途半端で飽きてきます。
アイテム集めにザコ敵をステルスするかスルーしながら探索するだけ面白くありません。
そして戦闘なんですがこれボス戦に以外に銃いるか?という状態になってしまいます。
とにかく敵のAIがガバガバでステルスがやりがいありません。
ですが弾丸が少ないので結局ステルスばかり使う事になります。
一度ステルスして敵が振り払った後で草むらや植え込みに隠れるともう敵はプレイヤーを見失います。
そうかと思えば急に反応が良くなるザコ敵もいますが、基本ステルスばかりで銃器を使う機会があまりないです。
ギミックは主人公の足が遅いので倒してももたついて間に合わないと言うかタイミングが合わない事が多く、戦闘が前作よりも単調に。
ボスの個性も種類も前作以下だしあまりインパクトが無い。
満足度1点。
今回はとっつきやすくなり即死トラップも無くなり快適なんですが飽きが早いです。
2週目の途中で飽きてます。
回収してないネタもあるし女性の幽霊は誰ですか?何の説明も伏線もないですよね。
バイオのようなマーセも無いし昨今オフでも100時間以上遊べるソフトが多い中、かなり本作にはボリューム不足を感じます。
このフルプライスでは高く感じてしまい満足度は低くなります。
快適さは1点。
動きが緩慢でストレスがたまる。
走りがなんというかスケートを小幅で滑っているような違和感を感じてしまい気になってしまいました。
マップ広くするならスタミナはデフォルトで大目にしてもいいのでは?
序盤は探索が多いのにイライラしました。
銃のエイムですが相変わらずブレまくるし謎の当たり判定も健在でした。
アイテム拾う動作は何とかなりませんかね?ゲームなんだし緩慢によいしょって感じでしゃがんで拾わなくていいですよ。
ガンパウダーあっても弾は少ないです。なのでステルスばかりやるハメになるんですが敵がマヌケなのと平坦で単調なマップなので飽きます。
ネタバレになるので詳細は避けますが、後半のチャプターでこれはもうムービーでよくないか?と感じてしまう動かしていても楽しくもなんともないチャプターがあります。
難易度は前作よりかなりぬるくなってます。今回は誰でもプレイ可能だし強くて2週目もあります。
COMMENT
評価に迷う今作です。
TPSでバイオ4や5のようなスタイルが好きな人はいいかもしれません。
私は道中同じ銃を拾って戦うゲームよりも一度拾ってそれを改造、強化しながらのゲームが好きなので今作はそこは評価出来ます。
ただストーリーは現実世界でなく脳内世界なのでマトリックスぽくて好きになれませんでした。
終わり方は含みはあっても一応ジョセフ編の完結になっています。
正直迷ってる人は中古待ちでいいかなと思います。
ボリューム薄いですしフルプライスより中古の方が納得できると思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 5pt | 5pt | 5pt | 2pt |
91pt
GOOD!
・システム バランス 快適さ
前作は作りがいろいろと大味で初見殺しトラップが多く、良い所もあり好きな人は好きなスメルゲーではあったものの大多数の人に糞ゲー扱いされてしまった前作だが、
今回はうってかわって前作での不評だったところをほぼ全て取っ払って正統進化させた感じ。
即死トラップ、初見殺し、QTE、見難い黒帯、銃器を使いこなす雑魚(あるイベントのみ銃撃戦があるが、そこはむしろ敵が銃を使ってこなければ不自然な状況)などのストレス要素がごっそり削除。ステルスも大幅強化され強制戦闘でも立ち回りや習得スキルによってはナイトメア(初見プレイの最高難易度)でも理不尽な死に方は非常に少なくなり、非常にストレスフリーな操作感となった。
・ストーリー
終始イミフで流されるままだった前作に比べ、死んだハズの娘を救いに行くと言う明確な目的をもった今作。シンプルなだけに感情移入がしやすくモチベーションも保ちやすい。ストーリー展開はサイコホラーというよりは割と王道に近くなり、前作の作風では考えられない事だが今作は感動もあれば熱い展開もある前作が何だったんだと思えるレベルの正統進化の良ストーリー。(ただし悪い点もある。BADに記載)さらに前作からの伏線も大幅に回収される。前作でアーカイブでは意味ありげな過去を匂わせながらも本編では全くノータッチだったセバスチャンの過去や事件の背景(こちらはDLCで少し語られたが…)にガッツリ踏み込んだ内容で、前作でモヤっとさせられた人にも是非オススメしたい。逆に言うと前作が今作の背景ありきで作られていたとしか考えられない。
・自由度
ただの一本道ゲーではなくなり、今流行りのオープンワールド的な要素を持つステージが合間合間に挟まるようになった。
探索したりサブクエストを進めることで特別なイベントが起きたり事件の背景が分かったり攻略が有利になるアイテムが手に入ったりするが、別に無視してストーリーを進める事もできる。特にサイクスとのイベントは何とも言えない程良い余韻が残り必見。ただし、これはオープンワールドゲーではなくあくまでサイコブレイクなのでサブクエはいつでも好きなタイミングで…という訳ではなく展開は刻々と移り変わる。基本的にはストーリーを進めたら元には戻れない時限イベント的な扱いである。
戦闘面でも自由度は圧倒的に上がっており、ジェルによるスキルシステムは健在。ドンパチもステルスもどちらも有用な場面が多く、スキルも即死だらけだった前作の体力のような死にステにはなりにくく(即死が無い訳ではないが、主人公の体力の減り具合による即死攻撃というバイオハザードに近いまともなレベルの即死攻撃)、オンラインゲームのように特化振りでなければ弱いと言うこともなく平均上げも割と有効。もちろん特化スキルもそれに見合った強さがあり、スキルバランスはかなり良いと思われる。また環境を使った戦闘もやりやすくなっている。
本物のオープンワールドゲーのように何百時間もできるゲームではないものの、以上の要素により初見の熱中度(モチベーション)は大分高かった。
BAD/REQUEST
・オリジナリティ
これは正直あまりない。様々なゲームの良いところ取りの印象。
・グラフィック
P.T.やバイオハザード7といった空気感まで伝わってきそうなゲームと比べるとどうしても低いと言わざるを得ない。
・ホラー要素
これに尽きる。これは快適になった分大きく犠牲になったと言わざるを得ない。とは言っても歌う女等の一部の演出等は前作にも負けず劣らずの不気味さだが…
例えばストーリー
感動もあれば熱い展開もある良ストーリーではあるが、このジャンルはあくまでサイコホラーである。
意味不明な前作であったが、イミフならではの何が起こっているのかが分からない得体のしれない不気味さがあったいわゆる“未知の恐怖”があった前作に対し、こちらは前作の核心部分の説明を受けて知ってしまってからのスタートとなり、主人公も“覚悟が出来ている”人間である為、未知に対する恐怖や意外性、パニックホラー感は大きく失われている。
また、今作は戦闘面での快適性も大幅に向上したが、向上した故に戦えてしまうという事も恐怖感が薄れている。
一部の対策のしようがない敵との戦闘が一番なんだかんだで怖かった事からも、対策できてしまう恐怖というのはそれだけで恐怖ではなくなってしまう。
・難易度
快適性の向上、初見殺しの徹底的排除によって、難易度は大きく緩くなっている。
初見で選択できる最高難易度のナイトメアでさえ前作のノーマル難易度相当の表記されているが、快適になった分体感としてはそれ以下の難易度に感じる。前作経験者は今作では初見からナイトメアを強く推奨する。ナイトメアの序盤では雑魚一匹でも脅威になる緊張感が味わえる。
・判定
これは前作は相当酷かったが、今回も多少なりとも感じる事がある。特に振り下ろした後の敵に近づいただけでダメージは今作でもやや健在感がある。またステルス判定も後半のとある敵がよく分からず、簡単にステルス取れることもあれば背後にも目がついている如く異常な検知力を発揮する事がある。接敵の環境によっては比較的楽に倒せる時もあれば同じ敵と思えないレベルでステルスだと苦戦することもある。
また、極めて至近距離では銃の当たり判定が消失する。手を伸ばして撃っている為、それよりも近いと言うリアルな判定ではあるもののTPS系ではレティクルと着弾の一致は常識なので違和感。とは言え、前作のブレにブレまくるレティクルと頭一つ分も最大でズレる集弾を経験したプレイヤーにはこんなものは屁でもないだろうが…
・一部残る新たな謎
今作でほとんどの伏線が回収されるが回収されていない伏線や新たな謎もある。今作は物語としてはかなり綺麗にまとまってスッキリ終わるのだが、一方であからさまに次回作を作れそうな伏線も残してある。これはまだ良い。BAD要素は複線かどうかも分からない謎である。とくにある収集要素をコンプリートすると前作の死亡したと思われるとあるキャラクターの生存が明言される。しかし、その経緯や詳細は話を濁されて一切伝えられない。
COMMENT
初見ナイトメアでクリア。全サブクエ達成で約22時間。
ナイトメアでも前作ノーマルと比べると即死がない分簡単なので、前作経験者ならナイトメアを強く推奨します。
やっぱし敵が脅威になるとならないではホラー度も全然違ってくるので…
ナイトメアではドンパチもステルスも有効な良バランスでしたが、低難易度ではステルスいらね等もしかしたら評価がガラリと変わるかもしれません。
まだ攻略が充実してないので、ナイトメアでのスキルの使用感を少し上げると
スキルは体力 身体能力 回復力 スニーク 戦闘能力のどの項目にも有用な強力なスキルが必ずあるので死にスキルはありません。
逆にいうと難易度がさらに緩くなるレベルで強力なスキルもあるので、これを見て取るか取らないか参考にしてもらえたら幸いです。
項目ごとの強力なスキル
体力:根性
一定以上の体力があれば致死ダメージを残り1で耐えれる。回復剤自動使用との併用可能。組み合わせると耐えまくるしトドメをさされても回復薬がある限り即死攻撃以外で死ななくなります。乱戦で滅法強い。自然治癒能力との相性も抜群。
身体能力:スタミナ
あればあるだけストレスフリー。戦闘はもちろん今作はサブクエやると移動も多いのでいくらあっても困らない。
身体能力:回避
確率で完全回避。硬くしたいなら下手に最大体力あげるよりオススメ。
回復力:回復剤自動使用
致命傷で自然回復。なんとこのスキル発動中即死攻撃以外無敵。薬がある限りタコ殴りされても無理やり回復する。リアリティは激減…
スニーク:掴み回避
低難易度では習得せずとも最初からある。ナイトメアでは初期スキルだが非常に強力。雑魚の掴み攻撃をビンがある限り回避。雑魚の即死攻撃も掴みからの派生なので回避できる。あるとないで乱戦の難易度が天地の差。
スニーク:カバースニークキル
カバーからステルスキルできる超強力スキル。これも安い割には超有効。見つかっていれば発動できないとあるが、一瞬隠れるだけで使える事も多く乱戦中でも意外に使える。見つかった状態からステルスキル出来る唯一の手段(茂み以外では)。銃弾節約では必須級のスキル
戦闘能力:アドレナリンブースト
時間がゆっくりになり、落ち着いて狙える。銃が苦手な人の救済に近いレベルで超強力だが習得コストは別格に高く特化振りしないと習得できない。他の強スキル全部取るよりまだ高い。
GOOD!
オリジナリティ3
独自性はないが、他のゲームの良いところをうまく融合して完成度の高い作品になっているのがこのゲームの特徴。
グラフィック5
美しくも狂気に満ちた不気味な世界をよく表現している。Z指定を最大限に生かしたグロテスクもストーリーや演出を際立たせている。
音楽・熱中度4
不気味な世界に合う効果音や演出が恐怖と不安を掻き立てる。怖くて進みたくないけど先に進みたいという欲求のバランスが素晴らしく、時間を忘れてプレイができる。
満足度・快適さ5
このゲームの最大の特徴は、ストレスを感じさせないバランスの良い快適なシステム。
他のゲームの良いところをうまく融合してるので無用なストレスが無く、不気味な世界と演出に没頭でき純粋にゲームを楽しめる。
難易度もユーザーに委ね個々のレベルでゲームの楽しみむことが出来、そして誰もがエンディングまで到達できる。
制作陣が一方的に決めた難易度で対応できる腕がなければエンディングまで到達できないという「積みゲー」要素が無いのは素晴らしいと思う。
BAD/REQUEST
狭すぎず大きすぎないMAP
狭すぎて一本道のストーリーではなくなっているが、ファストトラベルがないため移動が若干手間がかかる。
パージ完了後の世界
MAPを隅々までパージした後の世界は平和すぎる。多少はランダムで敵が復活してもいいかなと思う。
他にこのゲームに欠点はあまり見られない。
前作に比べて難易度が下がったと嘆く人もいるが、前作は欠点が多すぎて論外的な存在だったので比べるほうがおかしい。
COMMENT
私個人的に最近はゲームに時間をかけることが出来なくなって、ダークソウルのような腕のみでプレイする「死にゲー」が辛くなってきた。
それで名作と分かっていながらエンディングまで到達できない「積みゲー」になるかもと、「ダークソウル3」は購入を見送った。
この「サイコブレイク2」も購入を見送ろうと思っていたが、ネットに流れている紹介動画がとても興味を引いたので購入してみた。
難易度はユーザーに選択させ、システムは完成していてストレス無し。狂った世界、不気味な敵・演出は本当に見事。
前作の伏線投げっぱなしとかもなく純粋にストーリーも楽しめ、そしてなんとかエンディングまで到達。満足できるゲームでした。