世界中で愛されるコナン・ドイル原作の探偵小説「シャーロック・ホームズ」シリーズをゲーム化した作品。ホームズとなったプレイヤーに5つの様々な怪事件が待ち受ける。2009年からFrogwaresからリリースされているシリーズ作品の8作目であり、日本語ローカライズは初めて。 ゲーム内容としては基本は様々な証拠品を探したり、浮かび上がった事実から推理を組み立てていくアドベンチャーゲームですが、とにかく体験できることは多岐。分析や書庫を使っての文献探し、尾行、ピッキング、変装、潜入、怪我の手当などなど、ありとあらゆる事ができると言っていいでしょう。 ホームズの特殊能力である「才能」を使って隠されたものを浮かび上がらせたり、「イマジネーション」を使って順序を整理する作業も面白いです。 もちろん事件の内容も興味深いもの。一見超常現象的だったり不可解な事件に挑んだり、あるいは同時多発的に発生した事件の順序を組み立てていったりと、しっかり脳のリソースが要求される難事件ばかり。 また、マルチエンディング方式を採用しており、自分の推理によって導き出された結論がいかなるものであっても一応事件が終息するようになっています。もちろん正誤はこっそり確認できる上、次の事件に進まない限り別の結論を出すこともできるので「ちゃんと自分の力で正解を見てから次に進む」事も出来ます。 一方で、各事件での真相決定時には「道徳的選択」が求められます。 どんな事情があるにせよ犯人に対して罪は罪として償う事を求めるか、たとえ殺人を犯してもやむを得ぬ事情があるならばそれを見過ごすか。 ドラマ「相棒」では「警察は真実を暴くが、探偵は真実を隠すことができる」というセリフもありました。アガサ・クリスティの「ポワロシリーズ」では事情を鑑みたポワロから犯人に「提案」をすることもありました。 まさしく「自分が1人の探偵としてどう立ち振る舞うべきなのか」というのが求められるこのシステムはなかなか考えさせられました。 舞台となるロンドンの街も「霧の街」にふさわしくどんよりとした感じが世界観によく似合っていました。
なんというか所々「不親切」というか、状況説明が省かれている事が多いので戸惑うことも多い。もちろん前後の状況などからある程度は読み解くことができるのですが、それでもいきなり場面が変わって「は?いきなりどうした??」となる事も多かった。 そして割とガチガチのアクションパート。自分としてはアクションゲームも好きなので良いポイントに入るのですが、「謎解きをやりに来ているのに…」という感じになってしまう人もいるかもしれません。 また、選択肢ありの連続QTEや、とある事件のアクションパートなどでは当然正解は1ルートしかないのですが、それを知るための手段等は無しと「死んで覚えろ」を地で行くスタイル。これも嫌な人は嫌かもしれません。 ロードが基本長め。移動のロード中は「馬車で移動していてロードが完了すると馬車が止まる」という仕掛けや、ロード中に捜査ファイルや推理まとめができるのは良いんですが、それはそうとしても長い。 グラフィックに関しては所々良い所は良いんですが、やはり「PS4ならもうちょっと頑張れなかった?」というレベル。いろいろなゲームを見てしまうとやはり基準が上がってしまうとはいえ、PS3初期ぐらいのクオリティと言っていいでしょうか。
PSPlusのソフトとして入手。 自分としては推理もアクションも好きなのでドはまりしてラストに関しては1日で3事件を終わらせるぐらいやってました。 ゲームとしては面白いは面白いんだけれど個人的には「惜しい所も多い」と言ったところでしょうか。 とはいえこれが8作目と長きにわたり支持されているということで、今後も日本版ローカライズが継続してほしいシリーズではあります。
GOOD!
世界中で愛されるコナン・ドイル原作の探偵小説「シャーロック・ホームズ」シリーズをゲーム化した作品。ホームズとなったプレイヤーに5つの様々な怪事件が待ち受ける。2009年からFrogwaresからリリースされているシリーズ作品の8作目であり、日本語ローカライズは初めて。
ゲーム内容としては基本は様々な証拠品を探したり、浮かび上がった事実から推理を組み立てていくアドベンチャーゲームですが、とにかく体験できることは多岐。分析や書庫を使っての文献探し、尾行、ピッキング、変装、潜入、怪我の手当などなど、ありとあらゆる事ができると言っていいでしょう。
ホームズの特殊能力である「才能」を使って隠されたものを浮かび上がらせたり、「イマジネーション」を使って順序を整理する作業も面白いです。
もちろん事件の内容も興味深いもの。一見超常現象的だったり不可解な事件に挑んだり、あるいは同時多発的に発生した事件の順序を組み立てていったりと、しっかり脳のリソースが要求される難事件ばかり。
また、マルチエンディング方式を採用しており、自分の推理によって導き出された結論がいかなるものであっても一応事件が終息するようになっています。もちろん正誤はこっそり確認できる上、次の事件に進まない限り別の結論を出すこともできるので「ちゃんと自分の力で正解を見てから次に進む」事も出来ます。
一方で、各事件での真相決定時には「道徳的選択」が求められます。
どんな事情があるにせよ犯人に対して罪は罪として償う事を求めるか、たとえ殺人を犯してもやむを得ぬ事情があるならばそれを見過ごすか。
ドラマ「相棒」では「警察は真実を暴くが、探偵は真実を隠すことができる」というセリフもありました。アガサ・クリスティの「ポワロシリーズ」では事情を鑑みたポワロから犯人に「提案」をすることもありました。
まさしく「自分が1人の探偵としてどう立ち振る舞うべきなのか」というのが求められるこのシステムはなかなか考えさせられました。
舞台となるロンドンの街も「霧の街」にふさわしくどんよりとした感じが世界観によく似合っていました。
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なんというか所々「不親切」というか、状況説明が省かれている事が多いので戸惑うことも多い。もちろん前後の状況などからある程度は読み解くことができるのですが、それでもいきなり場面が変わって「は?いきなりどうした??」となる事も多かった。
そして割とガチガチのアクションパート。自分としてはアクションゲームも好きなので良いポイントに入るのですが、「謎解きをやりに来ているのに…」という感じになってしまう人もいるかもしれません。
また、選択肢ありの連続QTEや、とある事件のアクションパートなどでは当然正解は1ルートしかないのですが、それを知るための手段等は無しと「死んで覚えろ」を地で行くスタイル。これも嫌な人は嫌かもしれません。
ロードが基本長め。移動のロード中は「馬車で移動していてロードが完了すると馬車が止まる」という仕掛けや、ロード中に捜査ファイルや推理まとめができるのは良いんですが、それはそうとしても長い。
グラフィックに関しては所々良い所は良いんですが、やはり「PS4ならもうちょっと頑張れなかった?」というレベル。いろいろなゲームを見てしまうとやはり基準が上がってしまうとはいえ、PS3初期ぐらいのクオリティと言っていいでしょうか。
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PSPlusのソフトとして入手。
自分としては推理もアクションも好きなのでドはまりしてラストに関しては1日で3事件を終わらせるぐらいやってました。
ゲームとしては面白いは面白いんだけれど個人的には「惜しい所も多い」と言ったところでしょうか。
とはいえこれが8作目と長きにわたり支持されているということで、今後も日本版ローカライズが継続してほしいシリーズではあります。