【PS4】シェンムーIII
発売元 | Deep Silver (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2019-11-19 |
価格 | 7678円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションアドベンチャー ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 79
- (難易度)
- 2.00
- レビュー数
- 1
スコアチャート
GOOD!
もう絶対出ないと思っていた。奇跡が起きた。鈴木裕監督、バッカーの皆さん本当にありがとう。
キックスターター発表初日にバッカーになりましたが、うちの100ドルが新しいシェンムーロゴを書くための、「墨と紙」代に成ったと思うと満足度が高いです。
予算を考えると心配したが、紛れもないシェンムーでした。
観光ゲームというか、新しい所に初めて訪れた時の、高揚感はシェンムーならでは。
白鹿村後半から、鳥舞に到着し、乗船所の写真を探す所は本当に面白かった。
背景グラフィックは、色鮮やかな色合い、ライティングが良く、本当に美しいので探索が楽しい。ここまでの背景グラフィックが用意されるとは思っていなかった。今後これ以上のグラフィック追及に使う予算は必要無いと思います。それより話を進めたい。
「シェンムー」は、地面を踏みしめるというか、階段を一歩ずつ降りるなど、歩きが独特で、最近のゲームでも階段の段差を無視して上るので、心配されたがまあまあ良い感じに移動している。
QTE時の、演出、モーション、音なども、相変わらず出来が良くかっこいい。
効果音が凄く良く、QTE、打撃音、巻き割り、ギャンブルなどが楽しい。
洋ゲー化しなかった所。最近日本のゲームは海外向けなのか、グラフィックを、色が薄く、暗いグラフィックにし、QTEなどの効果音やボタン表示、HUD、UIの存在感を消したがる傾向が有るが、それをしなかった。
酔い対策が完璧。GTA、無双、マイクラ、オーバーウォッチなど、酔って遊べない私が一日16時間遊んでも全然酔わない。
巻き割が今までのミニゲームで一番面白い。「アフターバーナー」の曲が盛り上がる。
フォークリフトでアストロシティの運搬が出来る。
「喧嘩アッパー2」最高。
シェンファの足の裏を見る事が出来た。
涼、シェンファの顔も十分満足です。サターン版から「シェンムー2」の間に「10人」ぐらいのシェンファがいるし、さらにキックスターター発表から、「7人」ぐらいのシェンファが現れ、シェンファの変化に、四年の間一喜一憂してきました。それもシェンムーの楽しみの一つです。
元々「シェンムー」のメインキャラはフォトリアルでは無いし、フォトリアルはモーションも含め、不気味の谷を越えるのには多くの予算が必要なので、「ギアーズオブウォー」と「ドラクエ11」の間ぐらいで、良い落としどころだと思います。(私はもっと低予算の、肌がツルっとした涼さんでも良かったです)
NPCも、キャラクター性が追及されていて印象に残り良い感じです。
最近は、「酔う」「暗い」「怖い」の三重苦で、私の遊べないゲームばかりですが、「シェンムー3」は、「酔わない」「明るい」「怖く無い」。
フルボイスも達成され、キックスターターの予算を考えると、私が予想していたよりも全てのクオリティが高いです。
良くあるゲームジャンルなのに、オリジナリティが5点なのは、「シェンムー」から多くのタイトルは始まったという事が理由です。
BAD/REQUEST
FPS、TPS視点しか選べない。最近はどのタイトルも、バイオ4の「TPS視点」を採用しているが、涼さんは「画面の真ん中で全身表示」されていて欲しい。今からでもバージョンアップして欲しい所。
オープニングの「シェンムー2」の場面で、なぜシェンファの「服が変わっている」のか?。製品版では「茶色い服」に代わっていると思っていたのですが、これは絶対理解できない。次の日から黄色い服に変わるなら何の問題もないですが。
操作設定がほとんど出来ない。走りはL2に設定したいし、斜め上を向いて歩きたいのに、カメラが強制的に戻ってしまう。
「スキップすると字幕が出るシェンムーモード」が無い。間違って話しかけた時、二週目以降など非常にテンポが悪くなった。
海外のアニメに出てくるような顔したNPCは、店などに寄せて、 似ていない親子、石堀、巫女などのイベントがあるキャラには使わないで欲しかった。
バトルで相手を倒した後、演出無しですぐ真っ黒なロード画面になる。涼の勝利ポーズ演出を入れて欲しかった
古城に渡る時は、船頭とレン、二人だけの方が良かったと思います。
古城の質屋は、必要無かった。渡る前に「アイテムを買い込んで」と、注意書きを出すだけで良かったのではないでしょうか?。
釣りを知っている人がいなかったのか?。キャスティングリールを下向きに使っているし、スピニングもラインがベールを通っていない、昔の田舎でルアー釣りなど色々おかしい。巻くもの付かれるし、ルアーではなく、餌釣りにしておくべきだったと思います。
実際の釣りはそんなのどかな物ではないし、巻き割ぐらいの、テンポと派手さが無いと遊んでいも楽しく無い。
中国なのだから魚種もトラウトでなく、ソウギョ、レンギョ、アオウオなどを釣りたかった。
中国では、「一時間幸せになりたければ酒を飲め」「三日幸せになりたければ結婚しろ」「一生幸せになりたければ釣りをしろ」という話があるぐらいで、実際に大きな魚を釣ると、アドレナリンが出て、緊張からの解放、手が震えるぐらい興奮する。大物を掛けた時はのどかな音楽でなくジョイの登場曲など派手にして、釣り上げた時は、涼の最大限の感情表現で喜んでほしい。
以上は予算と関係なさそうな部分。
以下は、悪い所と言うより、予算があれば可能だったであろう贅沢な部分。
イベントが少ない。チャイの船内イベント、巫女に通いこむ、レンの活躍、出てくるだけで終わる鳥準、など期待されただけに非常に残念。
「シェンムー2」と比べて、QTEが少ない。QTE後の分岐も無い。六角堂、花咲寺など、本当に雰囲気が良いのに、一度訪ねて話をするだけでもったいない。QTEイベントはお金が掛かるのだろう。
ガチャガチャが「セガキャラ」ではない。シェンムーのガチャガチャは、「ハリアー」「オパオパ」「ナイツ」「ライデン」が出た、などと言える所が楽しかった訳です。セガのヒストリーが詰まっているのが、シェンムーガチャガチャの魅力だったので残念。「ラブベリ」「ボーダーブレイク」「龍が如く」など、20年の間に新しいセガタイトルが生まれているので、「似ていないローポリSDキャラ」で良いのでセガキャラでガチャガチャしたかった。セガに協力して欲しい所。
インゲームがセガタイルではない所。20年前から、シェンムー3では「パワードリフト」と「G-LOC」。シェンムー4では「バーチャレーシング」「バーチャファイター」を遊ぶのを楽しみにしていて、「R-360」に乗りで、画面隅のワイプで「わーー!」と言いながらグルグル回る涼さんがみたかったのですが・・・。
「ピカチュウ」の声が、変わりすぎている。
設定が変わってしまっている。七星剣が小さくなっている、シェンファの家の絵や置物が変わっている、教えてもらった技が使えないなど。「エンオウサンテンシュ」を使いたかった人は多いでしょう。
当初の予定が大きく変更された事。「キャラクターパースペクティブ」シェンファを動かすのを楽しみにしていたし、「白沙」では、三国志のような攻城戦という話だったの期待していた残念。
「テツザコウ」をゴロツキ相手に使ってしまうのはもったいない。鳥準ぐらいの相手に残しておいて欲しかった。
元々シェンムーはテーマは複数有り、「自宅を物色」「フォークリフトに乗った仕事帰りにスペースハリアーを遊んで帰る」「ピカチュウの親密度を上げる」「九龍城の探索」「桂林を二人歩く」新たな場所に行き、違うゲーム性が生まれるというタイトルなので、
私は、横須賀、シェンムー2と同じ事をして遊びたいとはそんに思っていなかったので、何か新しい遊びがしたかった。
予算が有ればどの町も作り込むのが理想ですが、それが出来ないので、少ない予算を何処に振り分けて欲しかったか?
白鹿村、鳥舞の規模は半分にして、
白鹿村は、小さい村で主要キャラとだけ交流、巻き割り、クンフーの修行、室内の探索、エレメカを無くし、お年玉、釣り、カメなど、田舎の遊び。
鳥舞は、ゲーセン、チェイス、バトル、フォークリフト、カジノでは新しいミニゲーム、町の探索、シェンムー的な遊び。
古城侵入は、今までなかった新しいゲーム性。
寄り道せずに進んだら10時間ぐらいでクリア出来き、短くても良いので、こんな感じのを期待していた。
白鹿村と鳥舞で、ゴロツキに二度負けて、技を覚えて勝つという展開、遊び、ゲーム性が変わらない。あれほど美しい夜の新天地での遊びが、サイコロ、おとし玉、鶏歩で、白鹿村と変わらないのはもったいない。もっとバトル、QTEが欲しかった。
白鹿村も鳥舞も面白かったので全然悪くはない。が、もっと期待してしまう。
バトル部分が最新のゲームと比べて一番劣っている部分。
カメラ位置のせいで迫力が無い。モーションは貧弱だし、当身、投げも無い。店内で、机、棚などオブジェを破壊しながらのバトルも無い。(打撃音だけは良い音がする)
「シェンムー2」のバトルは、「リモンチョウチュ」ガードされたら「ガイモンチョウチュウ」壁に当てて「喧嘩アッパー」寝ている相手に「ダウン攻撃」など非常に凝ったバトルをする事が出来たので、バトルは前作の方が遥かに良い。
20年の間に、「バットマン」「龍が如く5」「スパイダーマン」など大幅に進歩してきているので、バトル部分は本気で「セガが強力すべき」だと思います。
バトルが意外と難しい。
コマンドも簡単に成っていないし、歩き移動がスムーズに動けず、転がって避け移動が出来ないので、囲まれた時にどうすれば良いのか良く分からない。
もちろん、技書を手に入れてレベルを上げれば簡単に勝てるし、強制連携をワンボタンに仕込むことも出来るが、手動バトルは前作より難易度が上がった感が有る。
COMMENT
17日の昼頃、発売二日前に到着しました。
ドリキャス実機VGA出力ブラウン管と、液晶モニターを二台並べて、シェンムー2の剣を刺す所から初めてエンディングを見た後に、シェンムー3を始め、
53時間ぐらいでクリアしました。かなりゆっくりプレイしてクリアした方だと思います。
移植版を含めて、横須賀を6周、シェンムー2を9周しています。
私は「シェンムー2」の「ディスク4」(桂林)が一番好きで、「プロジェクトバークレイ」時代の、石像が光を放ち、シェンファがドカーンなどの「ファンタジー」を楽しみにしていた派です。
初めてシェンムーを遊ぶ人は「走って」遊ぶと思いますが、初めて訪れる場所は走らずに、「斜め上を向いて」「歩いて」遊んで欲しいと思います。
シェンムーというゲームは、ストーリーだけを目的にして楽しむゲームだと思っていません。本当の旅にストーリーなど無いでしょう。美しい場面が変わるだけで良い。
私は子供の時から、「ストーリー」に全く興味がない。映画、漫画などほとんど見ないし、小説など一度も読んだことが無く、だからストーリーが重要ではない、ビデオゲームを遊んできたし、シェンムーが好きなのです。なので、全然ネタバレが悪だと思っていません。
細かい話はキリがないし、色々有るが、結局、「予算とセガ」の問題。
オープンワールドと呼ばれている「GTA」「ホライゾン」などは、「クレイジータクシー」「ゼルダ系」で有り、私は、シェンムーは「オープンワールドの元祖」という認識では無く、シェンムーは「AAAタイトルの元祖」です。
予算さえあれば、何でも制作でき、
もっとシェンファと一緒に行動し、後ろでにらまれながら巫女とのイベントの数々。
新天地のキャバクラで、机、壺などを破壊しながらの派手なバトルとQTE。
いかだに乗り、象岩の下で技を教えてもらい、そこに船で敵が乗り上げてきて、QTE、フリーバトルで敵を川に落とす。
暗く、迷路のような鳳凰古城の中を、九龍城のように探索し、奥の奥で鳥準とバトル。
古城を、三人で三方向から大規模に城を攻め、侵入する。
など、いくらでも想像が出来きるのに、それが出来ない。残念無念。
ロックスターさん制作くれないかな。
鈴木裕さんは、唯一ビデオゲーム監督で、「黒澤明」「高畑勲」などのレベルに達した人物だと思います。
シェンムー3に、AAAタイトルを求めると何時までたっても続編が制作出来ないので、ストーリーを消化するだけでも、「シェンムー3が無いよりは、有った方が良い」と始まったプロジェクトなので、AAAタイトルを期待していた訳では無いが、
15年ぐらいの間「ハイエンドゲーム」=「鈴木裕のゲーム」だったので、
「スーマリ」の時代に「スペースハリアー」
「ドラクエ3」の時代に「パワードリフト」
「ファイナルファイト」の時代に「G-LOC R360」
「スト2X」の時代に「バーチャファイター2」
「パラッパラッパー」の時代に「安室奈美恵デジタルダンスミックス」
「GT2」の時代に「F355チャレンジ」
「パラサイトイブ」の時代に「シェンムー横須賀」
「FF10」の時代に「シェンムー2」
圧倒的で、別次元なのが、鈴木裕さんのタイトルだったので、寂しい気持ちはあります。
E3制作発表語後、海外の絶叫動画がありますが、あれはオーバーではなく、本当にあのぐらいの衝撃でした。
私には、良い所、悪い所など簡単な説明で語る事は出来ません。シェンムーでなくても「ディレクター鈴木裕」と書いてあるだけで嬉しいです。
初めて「スペースハリアー」を見た時。
「R-360」に乗った時。
「バーチャファイター2」の衝撃。
「F355チャレンジ」に熱狂し、何万週も走り込む。
セガ難民の思い。
など全てが繋がっていて、「シェンムー」のゲーム性のようにいろんな要素が絡み合い、ありとあらゆる感情が入り交じり、「シェンムー3」単体で感想を言う事は、私には難しいです。
50歳過ぎると順不同といいますし、監督もこの4年でかなり老けられた。私も「シェンムー4」をプレイ出来ないかもしれません。気が早いですが、メインキャラのモデルなどそのままで良いので、なるべく早く「シェンムー4」を制作して欲しいです。