PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

全トロフィー、全ルートＳ取得したのでレビューを。
やはりシナリオが残念。旧作を書いてたライターさんに戻った事により、前作の真1よりは大分マシな出来になっていますが、
旧作にあった得体の知らない恐怖、ゾクゾクとくる怖さを感じる話は少ないです。（2話がピーク）
1～2章は原点回帰という感じがして、怖いと思う描写もあるのですが、流行り神全体として見れば、
この人こんなに文章書くの下手だったっけ？って思いました。（今作には関わっていない旧作1と2のサブライターさんが凄かっただけかもしれませんが。無印で評価が高い鬼シナリオも今作のライターさんが執筆したわけじゃありませんし）
これが初プレイの人なら良いのかもしれませんが、やはり旧作を越える怖さはありませんでした…。
それと前作よりは減りましたが若干グロに頼ってる描写も多く、グロ＝ホラーではないんじゃないか…？と所々思いました。（成り立つ場合もありますが）
旧作1～2のあまりグロに頼らず、文章や絵から溢れ出る恐怖の表現と比べてしまうとどうも…。
BGMもライアーズアートのBGMは緊迫感あるシーンからいきなり雰囲気が変わって台無しになってたり。
BGMだけでなく目の前に敵がいていつ殺されるかもわからない緊迫したシーンでもいきなり昔話を始めてしんみりして「敵さんよく我慢して待っててくれるなー」と思う場面もいくつかあり、「せっかく怖くてドキドキしてたのにそんな会話今入れるなよ！」って思うシーンがいくつか。
旧作に比べると捜査らしい捜査、推理もしてないので、なんていうんでしょう、あまり前に進んでいないと言うかシナリオの量は多いのですが、満足感やシナリオが終わった後に考察欲があまりないです。（旧作では怪異に対して結構頻繁に検証や推理がなされ、クリアしても気になる謎が残る、終わった後でも考察が楽しい感じがありましたので）
さらに今回チート巫女やら超能力者やらロボやらクローンやらが出てきてもう警察の話である必要ないじゃん！！っと突っ込まざるおえない感じです。刑事に任せず能力者同士でなんとかしろよ…って。
都市伝説を題材にしてるのでオカルト方面でちょろっと出てくるならまだしも、なんでもありの能力をバンバン出されると、ホラーにしたいのか異能バトルファンタジーに巻き込まれた一般人を見せたいのかわからなくなります。
オカルトルート・科学ルートもあまり分ける意味がなく、オチがほぼ一緒、旧作の様に別の容疑者を調べる等の展開もないです。
最初から犯人が分かってたり、犯人も割とすぐにこいつだな…ってわかってしまい、もう少し私犯人ですよ～って感じを隠してくれって思いました。
本当キャラクターやシステム面は良いので後はシナリオさえ何とかなれば…！って感じです。

1話、題材や序盤は良いがオカルトルートは完全にB級ホラー映画（作中内でも自虐されている）
2話、一番面白く怖いルート。こういう話ばかりなら☆4～5付けてました。旧作を含めると流行り神の中で4番目くらいに面白いです。
3話、流行り神2の「心霊写真」のホラー描写を少なくした感じ。良い話ですが全く怖くはない。
4話、完全にギャグ。真1を書いた人が書いたんじゃないかって思うくらいダメ。
5話、4話の影に隠れているが、これも酷いです。ただの異能バトル。

良い点
・システム。大分やりやすくなり、コンプも簡単でとても良いです。
・キャラクター。真1とは別人の様な主人公の自己中な所も直っており、相方との相性もよく見ていて中々良いです。女版風海って感じです。
前作のキャラクターは割と全員クソと思う事が多かったので、その反省かちゃんと丁寧に描写されており、好感持てるキャラクターが多いです。
ただ好みかもしれませんが愛染にイラつく場面が多かったです。すぐにオカルト・こいつが犯人だ！と決めつける、すぐにキレる、警察なのに一般人に「殺すぞ」と頻繁に言ったり、こういう描写が少なければ好きになれるキャラクターなんですが…。
・旧作と同じようなシステムになった事。
・絵。背景が良い。キャラデザは好みだと思うので何とも言えませんが、一部のカットイン等は凄く上手い人が描いてます。このカットインの人がキャラデザもやればいいのに…。
・旧作のキャラクターの名前がチラホラ出てくる事。真2は旧作の10年後の話らしいですが、ファンサービスで今こんな事やってるんだ～ってわかって面白かったです。
・ライアーズアート。BGMは浮いてますが、制限時間も丁度良く、面白かったです。

真3、旧作4は楽しみですが、やはりもう少しシナリオ頑張ってから出して欲しいです。