オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 2pt | 3pt | 3pt | 4pt | 1pt | 2pt |
57pt
GOOD!
世界中で愛されるコナン・ドイル原作の探偵小説「シャーロック・ホームズ」シリーズをゲーム化した作品。ホームズとなったプレイヤーに5つの様々な怪事件が待ち受ける。2009年からFrogwaresからリリースされているシリーズ作品の8作目であり、日本語ローカライズは初めて。
ゲーム内容としては基本は様々な証拠品を探したり、浮かび上がった事実から推理を組み立てていくアドベンチャーゲームですが、とにかく体験できることは多岐。分析や書庫を使っての文献探し、尾行、ピッキング、変装、潜入、怪我の手当などなど、ありとあらゆる事ができると言っていいでしょう。
ホームズの特殊能力である「才能」を使って隠されたものを浮かび上がらせたり、「イマジネーション」を使って順序を整理する作業も面白いです。
もちろん事件の内容も興味深いもの。一見超常現象的だったり不可解な事件に挑んだり、あるいは同時多発的に発生した事件の順序を組み立てていったりと、しっかり脳のリソースが要求される難事件ばかり。
また、マルチエンディング方式を採用しており、自分の推理によって導き出された結論がいかなるものであっても一応事件が終息するようになっています。もちろん正誤はこっそり確認できる上、次の事件に進まない限り別の結論を出すこともできるので「ちゃんと自分の力で正解を見てから次に進む」事も出来ます。
一方で、各事件での真相決定時には「道徳的選択」が求められます。
どんな事情があるにせよ犯人に対して罪は罪として償う事を求めるか、たとえ殺人を犯してもやむを得ぬ事情があるならばそれを見過ごすか。
ドラマ「相棒」では「警察は真実を暴くが、探偵は真実を隠すことができる」というセリフもありました。アガサ・クリスティの「ポワロシリーズ」では事情を鑑みたポワロから犯人に「提案」をすることもありました。
まさしく「自分が1人の探偵としてどう立ち振る舞うべきなのか」というのが求められるこのシステムはなかなか考えさせられました。
舞台となるロンドンの街も「霧の街」にふさわしくどんよりとした感じが世界観によく似合っていました。
BAD/REQUEST
なんというか所々「不親切」というか、状況説明が省かれている事が多いので戸惑うことも多い。もちろん前後の状況などからある程度は読み解くことができるのですが、それでもいきなり場面が変わって「は?いきなりどうした??」となる事も多かった。
そして割とガチガチのアクションパート。自分としてはアクションゲームも好きなので良いポイントに入るのですが、「謎解きをやりに来ているのに…」という感じになってしまう人もいるかもしれません。
また、選択肢ありの連続QTEや、とある事件のアクションパートなどでは当然正解は1ルートしかないのですが、それを知るための手段等は無しと「死んで覚えろ」を地で行くスタイル。これも嫌な人は嫌かもしれません。
ロードが基本長め。移動のロード中は「馬車で移動していてロードが完了すると馬車が止まる」という仕掛けや、ロード中に捜査ファイルや推理まとめができるのは良いんですが、それはそうとしても長い。
グラフィックに関しては所々良い所は良いんですが、やはり「PS4ならもうちょっと頑張れなかった?」というレベル。いろいろなゲームを見てしまうとやはり基準が上がってしまうとはいえ、PS3初期ぐらいのクオリティと言っていいでしょうか。
COMMENT
PSPlusのソフトとして入手。
自分としては推理もアクションも好きなのでドはまりしてラストに関しては1日で3事件を終わらせるぐらいやってました。
ゲームとしては面白いは面白いんだけれど個人的には「惜しい所も多い」と言ったところでしょうか。
とはいえこれが8作目と長きにわたり支持されているということで、今後も日本版ローカライズが継続してほしいシリーズではあります。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 3pt | 2pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt |
57pt
GOOD!
・ロンドンの町並みの雰囲気がとてもいい。
・推理が本格的で結構頭を悩ませる場面も多い。
・随所にあるパズルゲームもいい感じに頭を使う。
・ラストシーンは展開がとてもおもしろかった。いい意味で裏切られた。
BAD/REQUEST
・エリアチェンジのロードが長め。
・所々あるアクションやQTEが絶望的につまらない。特にアクションシーンは操作方法がわからない上、操作性が悪く、急にアクションが始まるため、すぐ死ぬ→リスタートの連続。リスタートが無限とは言え、嫌になってくる。とにかくプレイして覚えろ感の、洋ゲーの典型。
・Aという解釈ならAが犯人、Bという解釈ならBが犯人・・・というように個々の事件の容疑者を解釈次第で誰でも犯人に指定できちゃうのでいまいち「すべてを解決した感」がない。モヤモヤした感じが残る。最後に有罪か無罪かを指定できるけどどちらを選んでも後味が悪い。
COMMENT
シリーズは未プレイだけど推理ゲーをプレイしたかったので一応満足だった。
ただアクションはいらなかった。街中歩いて証拠探して・・・くらいで調度いい。
でも次回作もプレイしたい感じもする。不満点を直してくれれば・・・。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt |
60pt
GOOD!
19世紀のロンドンを自在に歩き回れるというだけで、テンションがあがる。ホームズになりきって楽しめる。
BAD/REQUEST
残念だったのは、自分で推理をして犯人を確定しても、「何のことだ?」とか「俺じゃない」みたいなことを言われて終わってしまい全然すっきりしない点。
COMMENT
シャーロックホームズが好きなら、
やる事をオススメする。
雰囲気がダークで、街並みや、人物は素晴らしいと感じた。
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-12-23
【謎解き】
自分のペースで出来るので凄く良いです。"サクサク解いて行きたい" 'ストーリーをさっさと追いたい' という人は各システム(調査行為や集めた手がかりの組み合わせ)をフル活用すればシナリオはどんどん進んでいくでしょう。私は自分で結末、真相を事あるごとに予想しながら少しずつ進めていくのが好きなので、手がかりや証拠が新しく手に入る度に真相を予想してその後、システムを利用して答え合わせ。という風にプレイしています。
【パズル】
たまにパズルが入ってきます。ネタバレになるので具体的な感想は控えますが基本的に難易度は高くなくパズルオタクでもない限り楽しめます。似たようなパズルはあまり無くシナリオごとに雰囲気が違ったりしたので毎回楽しみにしていました。
【マップ】
グラフィックはまずまずです。ロンドンの街並みを歩けるのですが事件やシナリオに関係ない場所(民家やお店等)には入れません。なので探索は限られたエリアの中でしかできません。これは少し物足りなく感じる人もいるかもしれません。ちなみにマップを広く歩いてみると少しですがミニゲームもあります。
【アクション】
やはりアクションはおまけ程度でしょうか。私はハードモードでプレイしているのですが難しさを感じません(難易度がアクションに反映されてるのか分かりませんが…) ゲーム慣れしていない人もアクションは問題ないでしょう。
裏を返せばゲーム慣れしている人には物足りなく感じてしまうかもしれません。
【シナリオ】
大まかに言うとメインシナリオが進んでいく中で幾つかの事件が起きていくというものです。オカルトものから現実的な事件まであって良いですね。ダークな雰囲気も好みなので気に入っています。マルチエンディングなので真相は人それぞれになる感じですね。正解に拘るもよし自分の信じた真相のみを追うも良しで楽しめます。二周目に入ってまた違ったEDも観てみようと思います。
“まとめ”
個人的に星は5に近い4ですね、稀に見る良ゲーとまではいきませんがゲーム全体の雰囲気と謎解きやパズルの些細な演出が凄く気に入りました。
買って良かったと思っています。
GOOD!
※原作は全作品を繰り返し読んでいます。でもシャーロキアンと自称できるほどには憶えてません。
※ストーリー主体のアドベンチャーゲームは普段あまりやりません。しかし推理ものやロールプレイものは大好きです。
コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズを原作としたアドベンチャーゲームです。アクション操作が必要な部分も多く含みます。
原作とは異なり、ホームズを主人公とした物語です。ほとんど全ての場面においてホームズを操作し、時折ワトスン他のキャラを操作することがあります。
ストーリー進行に従い各部屋などで探索を行ない、インタラクト可能な場所を探してボタンを押していくと、手がかりが収集できます。
探索終了箇所は色が変わって分かりやすく、その部屋での全ての探索が終わったときにもその旨伝えてくれることが多かったと思います。
ある程度手がかりが入手できると、推理・考察が可能になります。
関連する事実を組み合わせて仮説を立て、矛盾の無いように組み合わせることで結論が導き出されます。
判断を決めあぐねる場合は、犯人を特定する最終局面まで保留しておいても大丈夫です。
ただし、ゲームシステム上項目立てて示された手がかりだけを相手にしていると、最終的に「どちらが犯人でもありうる」という結論に至り、詰まってしまうこともあります。
会話の内容や証拠品はもっと豊富に与えられており、ゲーム内の手帳を見ればその多くがいつでも確認できますので、それらを駆使し、先に頭の中で結論を出した後で、ゲームシステムに即した事実認定をしていくほうがいいかも知れません。
結果、細かな推理力や注意力を試すゲーム設定になっています。
最終的な結論部分は、平たく言うと「厳しく追求する」か「見逃してやる」という2択から選べます。
後者の選択は原作でもしばしばありましたので、ロールプレイ好きで原作好きの方にはとてもいい要素だと思います。
アクションパートなどでは初見殺しややり直しを余儀なくされますが、大抵はその直前にリスタートポイントが設定されているので楽です。
場所移動(例:自宅周辺→警察署)のロードは長めですが、リスタートを行なう場面でのロードはほとんどありません。
また、これらは全て、気に食わなければスキップできるようです。
プレイ当初は気付かなかったのですが、暗号解読やパズルなどの謎解き部分すら全部スキップ可能なようです。
BAD/REQUEST
ゲームボリュームはそれほど多くありません。短編集のような構成になっています。
ウィッチャー3をプレイ済みの方は、大きめサブクエスト数編分程度、と考えてください。
(ああいう化け物みたいな大ボリューム作品と比べるのはよくないかもしれませんが・・・)
原作に登場しないキャラクターが登場し、しかもホームズ・ワトソン共によく知っている人物であるにも関わらず、最終章になるまで素性の重要な部分が詳しく語られません。
それまでのストーリー進行に大きく関係するわけでは無いのですが、作品中常にホームズを操作する以上は、プレイヤーが当初から知っておくべき内容だったと思います。(だもんで速攻で検索してその部分だけネタバレ見ました。まったく後悔しておりません)
本作はシリーズ作品(日本語版は今回初らしい)なので、過去作で語られているのかもしれませんが、それにしてもね。
他の方も書いていますが、初出のゲームシステム要素が出てくる際の説明がかなり少ないです。
画面左上に1行だけでも書いておいてくれれば氷解するような事柄も、端折られていて迷子になります。
アクション要素の出来がいまいちです。
例えば罠を踏んで毒ガスが出てくる面では、死んだと同時にカメラが固定され、どこからガスが出たのか確認できないため、どのように攻略すればいいのかしばらく分からないばかりか、ご丁寧に時間制限もついているため、タネが分かって以降も観察する時間が少ないです。(同様の理由で、時間制限によって死んだことすら最初は分かりません)
工夫の無いQTEも多いです。アンチャ1と同時期か、それ以前のセンスです。
ただし、演出が好作用し、よくできている場面もいくつかあります。
その他、やりたくないと思えてしまうミニゲーム要素が幾つもあります。
でも、これをちゃんとスキップできるようにしたのは潔いですね。
スキップしまくると、もともとそれほどでもないゲームボリュームを大分損ないますが、しょうがない。
COMMENT
Playstation Plus のフリープレイで入手。
どうしても解けなかった謎解き1ヶ所以外、スキップせず我慢して全部やりました。
アクションはつまんないんだけど、それをカバーできるぐらいにストーリーと推理部分が面白かったです。
ホームズ像は、ガイ・リッチー監督の映画作品とビジュアル・性格的に近いものがあります。
例えば「持ち前の観察力によって戦闘などのピンチから脱する」という部分は、アクションとしてはごくつまらなくても、演出としてはとても良くできていたように思います。
一方、ワトソン像は原作のイメージに近かったですが、ちょっと真面目すぎて面白みが足りなかったかも。
なので、できればワトソン視点がもっとたくさんあったら自分で修正できて良かったな・・・とちょっと残念。
オリジナリティ:比較対象とするべき作品をあまりプレイしてないので、平均の3点にしておきます。
グラフィックス:街並みや小物などは良いです。人物はちょっと粗くて古い。3点。
音楽:正直、覚えてない・・・2点。
熱中度:捜査がとても楽しくて、ふた晩くらいで一気にやっちゃいました。4点。
満足感:長編ものかと思ったんだけど、全部短編。ちょっとさびしい。3点。
快適さ:説明不足なだけで、操作しにくさやUI自体の分かりにくさなどはそれほどなかったです。3点。
難易度:スキップ機能があるので、簡単としておきます。クリアできないレベルのハードルでは無いでしょう。
ホームズは好きだけどゲームは初心者、という層を意識した作品ということかもしれませんね。