【PS4】Deus Ex: Mankind Divided(デウスエクス マンカインド・ディバイデッド) レビュー
発売元 | スクウェア・エニックス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2017-03-23 |
価格 | 8424円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションRPG ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 59
- (難易度)
- 2.00
- レビュー数
- 3
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt |
59pt
GOOD!
■前作よりもプレイしやすくなったシステム周り等、きちんと前作からの進化が見られているのが好印象。
新規の方もですが、前作をプレイした方なら尚し易い仕上がり。
■ステルス+FPS(ステルス時のみTPS視点)を軸に多種のメイン・サブクエストを織り込ませていますが、
ボリュームは中々。
上記の攻略方法も一方通行ではなく複数用意されているので、ステルスメインでも良し、銃撃での立ち回り
でも良し。
それに併せ敵との交渉や監視セキュリティのハック等やれる事は他にも色々あるので、その場にあわせた
攻略方法を探す楽みがあります。
■近未来の表現が素晴らしく、グラフィックも設定の細かさも上々。PS4らしい細部まで綺麗に描かれた
世界は個人的に好きですね。
■ステルスFPS・TPSのジャンルでは比較的派手な攻撃を繰り出す主人公がかなり気に入りました。
スタイリッシュな格闘・暗殺はアサシンクリードにもありますが、全方位弾丸攻撃等の兵器や武器での攻撃や
その表現は、世界観に合っていて素晴らしいし爽快感があります。
BAD/REQUEST
■ネタバレになるので内容は書けませんが、ひじょうに中途半端に終わるストーリー。まぁ続編ありきであの
内容なんでしょうが、ならその続編はいつ出るの?と考えると、もう少しきちんと終わらせてほしかった所。
数年後に出されても、それまで内容を覚えてない可能性が高いです。
■基本的なグラフィックはPS4レベルなので良いのですが、一部PS3かと思える程落差がある場面が
多々みられて、その統一性のなさが少しマイナスに思えました。
多少カクカクとなる時があるのも今のPS4ソフトのレベルで考えたら減点。
■バグが多少。効果音が鳴りっぱなしだったりカメラワークバグだったりと少し気になる点があります。
COMMENT
正直粗が目立つ点は否めませんが、ステルスとFPSの組み合わせが思いのほか良い仕上がりになっているので
個人的には好きなソフトです。
ただ、いまいち周りの認知度も低くプレイしている人ばかりだったので、少し勿体ない作品。
通販サイトや市場評価もさほど高くないので値段も比較的安めだから面白くないと思われるかもしれませんが、
気になるなら1度はプレイしてもらいたいですね。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt |
54pt
GOOD!
サイバーパンク系のステルスFPSとなります。
圧倒なのはそのサイバーパンクな世界観で、電気だパイプだなんかのコードとかゴチャゴチャしたとこが
たまんなく魅力的。漫画のAKIRAとかああいうのが好きな人にはたまらんもんがあると思いますよ。
特殊能力があって、それらを駆使しながら進んでいくのがステルス系の醍醐味をうまく生かしてていい。
いろんなルートがあるので見つける喜びを味わえる。
BAD/REQUEST
ストーリーはなんか変に難解な表現を使っているような、よく分かんない感じだったかな。
もうちょい単純なのでいいんですけどね。哲学じみた内容とか疲れるだけだ。
ボリューム的には前作をちょっと下回ったくらいかな、もうちょっと欲しかった。
重量にリミットかける意味がわからない。邪魔くさいだけだった。
COMMENT
一人称のステルスゲーというとディスオナードってのがあるけど、総合的に見ると
ディスオナードの方が面白かったかな。こいつは世界観はいいんだけど、話が難解だったし
解像度が低いのでなんか安ぽいグラフィックになってるのも勿体無かった。
及第点入ってるので、ステルス系が好きサイバーパンクファンな人なら手に取る価値はあるだろう。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-04-18
システム回りは前作を大半踏襲しており、ゲーム性も前作が好きな人はほぼ間違いなく楽しめるでしょう。
もし旧作を未プレイの人が今作を手に取ろうか迷うのなら、このシリーズは「ステルスシューターの操作を取り込んだ『RPG』である」ということ、そして前作のガッツリ続編であることを強く意識した上で購入を検討してください。
少々変わったゲーム性なので、本質を見誤るとプレイが難しく感じたり、肩透かしを食らった気分になるかもしれません。
シリーズ初プレイの人向けにもう少し補足を。
操作は一般的なFPS寄り。ステルスシューターなので所謂ステルスカバーアクションが用意されており、カバーリング中のみ三人称視点となります。
今作の主な舞台であるチェコ共和国・首都プラハの街中は自由に歩き回れますが、マップ面積自体はオープンワールドと呼ぶのが憚られる程度に小さく、その代わりに複数のマンション、公共施設、下水道などに侵入できたり、店があったりと密度が非常に大きい特徴的な作りです。
このゲームはRPGなので、プラハの街にいるときは、メインクエストの他、情報収集、探索、お使いサブクエスト、買い物などを行うことができます。
主人公ジェンセン(パッケージのイチロー似)は腕利きのスパイ・エージェントですから、お使いの内容もギャングや公的組織への侵入だったり、殺人の調査だったりと一筋縄ではいきません。
これらのタスクを成功に導けば経験値が手に入り、一定以上貯まると他ゲームで言う『スキルポイント』を取得。これを消費することで、ジェンセンの体内で眠っているサイボーグとしての内蔵武器や機能を解放していくことになります。
また、手持ちの銃火器や一部の『スキルポイント』、回復アイテム及び弾薬などの消耗品は、探索で発見したり、店で購入したり、倒した敵から失敬したりして入手します。
この要素をサボるとクエストで苦労するのは、他のRPGと同じか、それ以上と言えるでしょう。
メインクエストやサブクエストには、必ず複数の攻略方法が用意されているのが、シリーズ最大の特徴であり、売りでもあります。
銃火器や内蔵兵器を用いた直接戦闘、慎重に行われるステルスからの奇襲、監視カメラなどをダウンさせるセキュリティハック、サイボーグならではの身体能力を活かした通常では考えられないルートでの侵入、果ては敵との交渉まで、やり手のジェンセンはなんでもござれ。
うまく解決すれば、経験値やアイテムの追加報酬があることも。
プレイヤーの得意スタイルに合わせて幾つかの能力を伸ばしていくこと、そのために可能な限り経験値を効率よく稼ぐこと。これが上手なプレイのコツです。
そして戦闘ですが、前述の通り操作自体はFPSに準じます。が、主人公は正面から戦闘することを主眼に作られたボディではないので、初期状態では一対一でも下手すると蜂の巣です。
敵地潜入クエストでは敵兵の数も多いため、基本的に正面戦闘は非推奨となっています。そもそも見つかってはマズいクエストもありますし...
ですが、主人公の防御、武器関係の機能を大きく解放した上で、うまく立ち回れば戦えないことは決してありません。ひとつの挑戦としてプレイするのも良いでしょう。
最後に世界観。本シリーズはサイボーグ技術をテーマとした近未来サイバーパンクです。
主人公は、前作で世界とサイボーグ技術の行く末を決める立場に偶然立ってしまった企業のスパイエージェント・ジェンセンが続投。今作ではインターポールの特殊対策チームと地下組織間で二重スパイを演じます。
舞台は情勢不安定で、警察が市民を強権的に弾圧するチェコ、プラハ。
サイボーグ化した人々は前作で起きた世界的事件により大変差別的に扱われ、そうでない人も不安な日々を送るなか、国連ではインプラントの規制法案が審議されています。
ジェンセンはその裏で暗躍する組織の影を、タスクフォースとして、地下組織の協力者として、あらゆる手を尽くし追ってゆく...というのがあらすじです。
そしてここからは前作プレイ済みの人にも向けた話になりますが...
ぶっちゃけると、このシナリオは恐らく未完です。ゲームの続編は売上次第ですから次作があるとは限りませんが、明らかに蒔いた伏線を回収しきっていませんし、解決していない問題も多いので、少なくともプロット単位では続きがあるものと思って良いでしょう。尺としても、前作より幾らかですが短めです。
主人公のボディに秘められた数々の魅力的な新機能、変わらずハードな世界観、常に問いかけられるシナリオからの選択肢。これらは前作の血をそのまま継いでいるので、それらに魅力を感じたならぜひ、プレイしてみてください。
GOOD!
一人称視点のステルスキルゲームということで、ディスオナードとの比較がされやすいと思います。
ディスオナードは、構造的には昔ながらの面クリア型の「アクションゲーム」であることに対し、本作はより「RPG」らしい作りになっています。
GOODに挙げる点であるかどうかは人それぞれですが、サブクエストや探索、街での買い物など、オープンワールドRPG的な要素が盛り込まれています。
それらをクリアすることで、経験値が入り、スキルを獲得していく……というお決まりのパターンですが、お決まりになったのは、当然このシステムがこういったゲームの(現状での)最適解に近いからでしょう。
イチロー扮する主人公は、メジャーリーガーではなく、本作ではスパイエージェントとして活動していますので、当然サブクエストもイリーガルなものばかり。
そういったハードは任務はこの手のゲーム好きとしては、やっぱりモチベーションが上がりますし、どんどんと人間離れした能力を解放させていくのは、やっぱり楽しいです。
クエストには、様々な対処法が用意されている点も、本作の魅力のひとつでしょう(この辺りは、ディスオナードもそうですね)。
基本的には、ステルスゲームなので、見つからないような侵入が基本なのですが、正面からの直接戦闘で血路を開く方法もありです。
この手のゲームの王道といえるステルス侵入はもちろん、敵と交渉したりする方法も用意されていたりと、なかなか凝っています。
自分がしたいプレイをある程度選べる点が良いですね。
BAD/REQUEST
評価の分かれる部分だと思いますが、ストーリー。
本作では、「ナチュラル」と呼ばれる、いわゆる普通の人間と「オーグ」と呼ばれる、乱暴に言ってしまえば、サイボーグ的な人間(作品内では人間とは別、という扱い)の2種間が、分け隔てられている世界です。当然、二種間の軋轢が様々な問題を起こします。
斯様に、人種的なものや、または健常者と障碍者、更には価値観の違いなど、大きな意味での偏見や差別問題がメインテーマの一つとなっています。
いわゆる9.11以降に数多くのコンテンツで取り扱われるようになったテーマですが、今の時代に、ここまで真正面から、こういったテーマでやってますよー!と大声で宣言しているかのような筋書きで、面白いものを作るというのは非常に難しい時代になっています。
良質な作品が生み出され続けており、同じテーマを扱うにしても、何かと工夫を凝らしたものが多いです。
本作は、どこかで見たことのあるような展開、セリフ、暗喩に満ちており、新鮮な驚きはありません。
その癖、けっこうわかりづらい箇所が多く、何が言いたいのかよくわからない場面も多々あり。
おまけに、物語的に完結しているとは言い難く、消化不良です。
あとは、グラフィック。
単純にもう少し頑張れたのではないかと。PS4でこれでは少々厳しいですね。
COMMENT
前作プレイ済です。ちょいマイナーくらいの知名度で、名前は知ってるけどやったことはない、という人が多いのではと思います。
がっつり前作の続きなので、前作プレイ推奨ですが、様々な点がブラッシュアップされており、前作の正統進化といった感じ。
前が楽しめた人なら間違いなく楽しめる良作であると思います。