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【PS3】龍が如く1&2 HD EDITION

発売元 セガオフィシャルサイト
発売日 2012-11-01
価格 5229円(税込)
レーティング 【D】17才以上対象 セクシャル 暴力 ギャンブル 犯罪 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:アクション・アドベンチャー
■ プレイ人数:1人
■ 限定版:4,700円



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 3pt 3pt 4pt 4pt 3pt 2pt
総合点
73pt

GOOD!

※シリーズはof theEnd以外はプレイ済

【オリジナリティ】

今更説明の必要性も感じませんが、本年12月に龍が如く5が発売予定の人気シリーズの1作目と2作目のHDリマスターです。極道アクションアドベンチャーとして、当時の新宿歌舞伎町をそのままゲームに再現し、「仁義」をテーマにしたミステリー調で進められるメインストーリー、笑いあり悲しみあり時には色気もある豊富なサブストーリー、個性溢れるキャラクターそれだけでも十分単一のゲームとしても楽しめる数多くのミニゲーム等、多くの娯楽要素を詰め込んだ人気作品です。
5を発売前にして、新規ユーザー獲得を目的としたHDリマスターとはいえ、そのゲームの完成度の高さは今も色褪せることはありません。

【ストーリー】

シリーズを通して重要なファクターである「100億円事件」を中心に、主人公桐生一馬を取り巻くメインキャラクターたちの織り成す人間模様や任侠、仁義をミステリアスに描くシリーズ第1作目。
今なお人気の高い桐生一馬のライバルである郷田龍二率いる関西暴力団との抗争を中心に、極道としての生き様と“カタギ”として生きていくことへの葛藤、隠された真実と自分の過去を知ることの意義を問うシリーズ第2作目。
詰め込み過ぎという評価もあるやもしれませんが、一つの映像作品としてでも見れるストーリーです。

【アクション】

1では、格闘アクションにヒートアクションと呼ばれるカットインが入る様な強力な攻撃を取り入れ、周囲にある椅子や机、敵の持っている武器等を利用した多彩な攻撃。
2では、更にヒートアクションの種類を増やし、更にサブストーリーなどで顔なじみになった人から、戦闘開始時に武器を手渡せされるなどのアクションも増えていたりと、戦闘アクションも徐々に進化しています。

BAD/REQUEST

【グラフィック】

HDリマスター全般に言えることですが、通常のグラフィックは鮮明になってはいてもムービーシーンについては当時のクオリティーのままがほとんどです。この作品はPS3からのシリーズ3作目「龍が如く見参」からはそれこそ表現力の高いクオリティーを提供していますが、PS2では他のCG技術を駆使した作品よりは見劣りします。よって、ムービーシーンの方が画質が荒く気になることがあることを前提として踏まえておくことが必要となります。リマスターという時点で購入される方は、勿論覚悟していることではあるでしょうが、ご留意していた方がよろしいと思います。

【ストーリー】

基本的にはストーリーの根幹にある仁義をメインテーマとして完成度の高いものと思います。
が、もはやこれはシリーズの全てで毎回語られることではありますが、シリーズお馴染みのお約束展開。過去の過ちや失敗について語られることがありますが、同じことの繰り返しで取り返しのつかない事態を何度も引き起こしてしまうのは、ストーリーの中でいかに美談に語られようと少々胃にもたれます。
また、歌舞伎町や道頓堀、反社会的勢力の実情、夜の街の裏事情等、多少演出過多になってはいてもリアルを感じる表現で進められていきますが、“やり過ぎ感”が出てしまうといった点。大阪城の改造は、もう開いた口が塞がらないといったレベルです。ofTheEndなど、その象徴といえますが。


【アクション他】

全体的な動きのモッサリ感は否めず、囲まれた際に在らぬ方向に攻撃を空振りするなど若干操作性が雑なことが目立ちます。シリーズを追うごとに操作性は改善されているので、初見プレイの方はご留意下さい。

【その他】

アイテムの使用にメニューを開かなければならないなど、テンポが悪くなる仕様は4でも変わっていませんから、シリーズをプレイした事がある方なら気になりませんが、初見プレイとなると気になるかと思います。

※HDリマスターとしての変更は、こちらのリンクに貼られていた紹介動画では「カメラ視点を変更できるようになった」という紹介がなされていますが、それはあくまで“戦闘中”のカメラ視点変更のみです。神室町移動中の視点変更はできませんのでその点ご注意ください。

COMMENT

【総 評】

4のレビューでも書かせて頂きましたが、そもそもこのシリーズのメインテーマである“仁義”というものは、決して“正義”ではありません。何をどう繕おうが、ヤクザは反社会的勢力であることに変わりはなく、主人公桐生一馬の葛藤や周囲の人々にとっても、それこそが大きな命題となっているのですが、リマスターで過去作品をプレイすることでシリーズを追うごとにその方向性がずれていっているのだなと改めて実感しました。
発表されているストーリーでは、歳月が経ち成長した遙や状況の一変した桐生や他の主要人物、その辺りを5ではどう修正してくるのか楽しみでもあります。

PS3からのシリーズファンの方は、回想ムービーやゲーム内で閲覧できるダイジェストなどで過去作品のストーリーをご存知かと思いますが、シリーズの根幹である100億円事件、関西近江連合との抗争を細部まで追体験することでより新作を楽しめることと思います。

また、歌舞伎町は現在は少々様変わりしていますから当時の歌舞伎町を再現した神室町を歩き回るというのも一つの楽しみかもしれません。

   
プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
めろりんQさん  [2012-12-01 掲載]

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総合ポイント
79
(難易度)
1.83
レビュー数
6
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