まずVita版は、本体未所持のため比較対象にしていません。 但し、発売前の体験会で1回だけプレイしたのでリズムゲームの比較対象としての記述を含みます。 メインの比較対象は、PSP版とPS3版(ドリーミーシアター)とアーケード版になります。 リズムゲームについて 新要素となる星アイコンに対する操作がVitaの画面をなぞるスクラッチからPS3版ではアナログスティックを弾くフリップという操作に変更されましたが、これに関しては操作性はGoodです。 コントローラーを握った態勢で親指を使うだけで対応できますし、判定も甘いので苦痛にならずにプレイできました。 また、チャンスタイムの新ルールによる演出分岐も魅力的でした。 リズムゲームの収録曲 使用されている楽曲の良し悪しは人それぞれなのでこれに関しては評価に加味していません。 ただ、評価に加味するとすれば2ndあたりまでは楽曲の制作者が一握りに偏りすぎていましたが、今作は過去のシリーズからの楽曲制作者の顔ぶれは大体健在ではあるものの、新しく登場した制作者の楽曲も多く、バランスよく多彩な制作者の楽曲がプレイできるということでしょう。 エディットモード 今まで楽器を演奏するというモーションは、収録曲のみの特権でしたがようやくユーザーエディットでも楽器演奏モーションが使えるようになりました。 これは以前からセガさんに対して要望していたことだったので素直に嬉しいです。 また、モジュールが3つまで使えるようになりモーションなどの素材が増えましたが、素材がカテゴリー分けされたことで比較的探しやすくなったと思います。 ステージも以前より増えました。(ただ一部削除されている模様なのは残念かも) またカメラワークの範囲も広がりモジュールの一部に密着するような視点も可能になりました。 また、ターゲットのタイミング設定も3連符や16分音符単位での配置が可能になったのも嬉しい。 モーションも、別のモーションに切り替える際に補完時間を設定できるので、以前よりもよりスムーズにモーションを繋げることも出来るようになりました。 そして、歌詞などの文字入力がPSP版ではいちいち文字を選んで打たないといけなかったのですが、PS3版エディットということでUSBキーボードを接続すれば歌詞などが楽に打ち込むこともできて苦痛にならなくなりました。 トロフィー ドリーミーシアターではトロフィーの獲得条件がリズムゲームを1つの難易度で全楽曲をクリアすることばかりでしたが、今作はいろいろな条件が設定されているのでトロフィー目的で一つのことをやらされるという感がありません。
リズムゲームについて 今回、リズムゲームでかなり致命的な点がありました。 それは、今作はプラットフォームがPS3であるにも関わらず描画が60フレームではないということです。 おそらく30フレーム(24フレーム?)。 過去にPS3ではドリーミーシアターが出ていますが、アーケード版同様に60フレームで描画されていました。 PVが滑らかに動き、メロディアイコンの流れも滑らかで分かりやすかった。 しかし今作はフレームレートが低く、メロディアイコンの流れがカクカクしています。 (余談ですが、長押しメロディアイコンの場合、ボーナススコア表示がいつもなら10点単位で上昇していたのが今作では20点単位になっています) しかも、ProjectDIVAシリーズではBPM160以上の曲が主流となっており、それらではメロディアイコンの流れのカクカク感がより顕著になっています。 タイミングが重要なリズムゲームでこのカクカクは命取りになりかねないと思います。 またフレームレートの低さのせいかグラフィックにあまり光沢感や立体的な分離感が感じられず、一部の楽曲においては背景となるPVにメロディアイコンが溶け込んでしまって見えにくくなり、ミスに繋がったりすることも少なくありません。 PSPやVitaと違って大画面でプレイするとなれば、この描画フレームは何とかして欲しかったと思います。 かつてのドリーミーシアターやアーケードの美麗な光沢感はどこへいってしまったのかと。 エディットモード 機能が大幅に強化されたとはいえ、こちらも致命的な不満がありました。 今作では、タイムラインのスナップが時間単位と小節単位の2種類を使用するものになっていますが、どちらのスナップを使用するかは編集する項目によって固定されています。 ターゲットアイコンの入力が小節単位で固定されているのは分かります。 ただ、今作では歌詞と口パクが小節単位から時間単位に変更されて以前のように音源と同期させるのが難しくなりました。 ここで言いたいのは、時間単位が問題と言っているのではありません。時間単位しか使えないのが問題といっているのです。 音源と同期させるとすれば、以前のPSP版の方がまだまだ楽に行えました。 私個人としては、一つの項目の中でタイムラインのスナップを小節単位と時間単位を自由に切り替えが出来る仕様が望ましかったです。 また、1つのPVの容量が少なすぎるのが以前と変わっていません。 PS3の大容量を生かして容量が大幅に拡張されると期待していたのですが、Vitaとの連携を優先したためなのかステージによっては3つくらい使うだけで容量がパンパンになってしまいます。 しかも、PV容量はモジュールの人数やモーションなどとも共有しているので変化に富んだPVを作りたいとすれば大幅な妥協を覚悟する必要が出てきます。 それと、一定範囲内の複数の配置したアイコンなどをまとめて選択して移動やコピーペーストできないのも不満でした。
オリジナリティ 4点 ルールは過去のものと同じではあるものの、テクニカルタイムの導入とチャンスタイムがPV演出に影響、星アイコンの登場から目新しさを感じました。 グラフィックス 2点 グラフィック自体は良い、ただ描画フレームの低下で美しさが感じられなくなったので厳しいかもしれませんがこの評価です。 サウンド 4点 GOODの項目でも書きましたが、良し悪しは別として制作者が多彩なので曲の性格もその分多彩になったことでこの評価です。 ちなみに、勿論個人的なお気に入り曲もありますが。 熱中度 3点 全曲クリアーしたら他に理由(DPをもっと貯めてアイテムを買うとか好きな曲だからまたプレイしてしまう)でも無い限りはリズムゲーム以外のモードを適当にプレイするくらいしかない。 アーケード版と違って定期的に新曲が配信されるわけでもないので(当然かもしれませんが)基準点の3点。 満足感 2点 やはり、アーケード版やドリーミーシアター版のような滑らかさがなくなったことと、エディットの配置や容量に不満が関係している。 快適さ 2点 リズムゲームが以前よりアイコンが見えにくくなったりカクカクして流れてくるためタイミングが掴みにくくなったことが災い。 難易度 3点 前作のextendと同等くらいかと思います。 あと、DIVAルームとスタジオモードは今回は評価対象から除外させていただきましたがこちらも悪くないと思いますし、フォトスタジオも個人的にはどんな画像とも合成できるというのが面白かったです。 以上、全体的に厳しい評価になってしまいましたが、これも初音ミク(その他VOCALOID)への思い入れが故のことです。 このゲームはVita版「初音ミクProjectDIVA-f」との連携にかなり拘っていたようですし、それがPS3というプラットフォームの恩恵を制限してしまっているのではないかと感じました。 実際、購入特典もVitaを持っている人向けだけしか恩恵が受けられないような内容で、Vitaを持っていなくてPS3版ではじめてFの世界に入った人にはPS3版ならではの恩恵がただ大画面でプレイできるだけという印象しかありません。PS3版で追加された楽曲もVita版を持っているユーザーならPS3版を買うことでVitaでも同様に遊べるのだからPS3ならではの追加要素は実質的にゼロになってしまっているし、そこが残念かと思います。 次回は、据え置き機のオリジナルタイトルとして作って欲しいと思います。 最後に、このレビューを書いた時点での状態 NORMALランクで全楽曲をクリア、エディットでオリジナルPVを1つ制作済み(ターゲットの配置なし) プレイ環境は26型HDTV(REGZA)のゲームモード使用
GOOD!
まずVita版は、本体未所持のため比較対象にしていません。
但し、発売前の体験会で1回だけプレイしたのでリズムゲームの比較対象としての記述を含みます。
メインの比較対象は、PSP版とPS3版(ドリーミーシアター)とアーケード版になります。
リズムゲームについて
新要素となる星アイコンに対する操作がVitaの画面をなぞるスクラッチからPS3版ではアナログスティックを弾くフリップという操作に変更されましたが、これに関しては操作性はGoodです。
コントローラーを握った態勢で親指を使うだけで対応できますし、判定も甘いので苦痛にならずにプレイできました。
また、チャンスタイムの新ルールによる演出分岐も魅力的でした。
リズムゲームの収録曲
使用されている楽曲の良し悪しは人それぞれなのでこれに関しては評価に加味していません。
ただ、評価に加味するとすれば2ndあたりまでは楽曲の制作者が一握りに偏りすぎていましたが、今作は過去のシリーズからの楽曲制作者の顔ぶれは大体健在ではあるものの、新しく登場した制作者の楽曲も多く、バランスよく多彩な制作者の楽曲がプレイできるということでしょう。
エディットモード
今まで楽器を演奏するというモーションは、収録曲のみの特権でしたがようやくユーザーエディットでも楽器演奏モーションが使えるようになりました。
これは以前からセガさんに対して要望していたことだったので素直に嬉しいです。
また、モジュールが3つまで使えるようになりモーションなどの素材が増えましたが、素材がカテゴリー分けされたことで比較的探しやすくなったと思います。
ステージも以前より増えました。(ただ一部削除されている模様なのは残念かも)
またカメラワークの範囲も広がりモジュールの一部に密着するような視点も可能になりました。
また、ターゲットのタイミング設定も3連符や16分音符単位での配置が可能になったのも嬉しい。
モーションも、別のモーションに切り替える際に補完時間を設定できるので、以前よりもよりスムーズにモーションを繋げることも出来るようになりました。
そして、歌詞などの文字入力がPSP版ではいちいち文字を選んで打たないといけなかったのですが、PS3版エディットということでUSBキーボードを接続すれば歌詞などが楽に打ち込むこともできて苦痛にならなくなりました。
トロフィー
ドリーミーシアターではトロフィーの獲得条件がリズムゲームを1つの難易度で全楽曲をクリアすることばかりでしたが、今作はいろいろな条件が設定されているのでトロフィー目的で一つのことをやらされるという感がありません。
BAD/REQUEST
リズムゲームについて
今回、リズムゲームでかなり致命的な点がありました。
それは、今作はプラットフォームがPS3であるにも関わらず描画が60フレームではないということです。
おそらく30フレーム(24フレーム?)。
過去にPS3ではドリーミーシアターが出ていますが、アーケード版同様に60フレームで描画されていました。
PVが滑らかに動き、メロディアイコンの流れも滑らかで分かりやすかった。
しかし今作はフレームレートが低く、メロディアイコンの流れがカクカクしています。
(余談ですが、長押しメロディアイコンの場合、ボーナススコア表示がいつもなら10点単位で上昇していたのが今作では20点単位になっています)
しかも、ProjectDIVAシリーズではBPM160以上の曲が主流となっており、それらではメロディアイコンの流れのカクカク感がより顕著になっています。
タイミングが重要なリズムゲームでこのカクカクは命取りになりかねないと思います。
またフレームレートの低さのせいかグラフィックにあまり光沢感や立体的な分離感が感じられず、一部の楽曲においては背景となるPVにメロディアイコンが溶け込んでしまって見えにくくなり、ミスに繋がったりすることも少なくありません。
PSPやVitaと違って大画面でプレイするとなれば、この描画フレームは何とかして欲しかったと思います。
かつてのドリーミーシアターやアーケードの美麗な光沢感はどこへいってしまったのかと。
エディットモード
機能が大幅に強化されたとはいえ、こちらも致命的な不満がありました。
今作では、タイムラインのスナップが時間単位と小節単位の2種類を使用するものになっていますが、どちらのスナップを使用するかは編集する項目によって固定されています。
ターゲットアイコンの入力が小節単位で固定されているのは分かります。
ただ、今作では歌詞と口パクが小節単位から時間単位に変更されて以前のように音源と同期させるのが難しくなりました。
ここで言いたいのは、時間単位が問題と言っているのではありません。時間単位しか使えないのが問題といっているのです。
音源と同期させるとすれば、以前のPSP版の方がまだまだ楽に行えました。
私個人としては、一つの項目の中でタイムラインのスナップを小節単位と時間単位を自由に切り替えが出来る仕様が望ましかったです。
また、1つのPVの容量が少なすぎるのが以前と変わっていません。
PS3の大容量を生かして容量が大幅に拡張されると期待していたのですが、Vitaとの連携を優先したためなのかステージによっては3つくらい使うだけで容量がパンパンになってしまいます。
しかも、PV容量はモジュールの人数やモーションなどとも共有しているので変化に富んだPVを作りたいとすれば大幅な妥協を覚悟する必要が出てきます。
それと、一定範囲内の複数の配置したアイコンなどをまとめて選択して移動やコピーペーストできないのも不満でした。
COMMENT
オリジナリティ 4点
ルールは過去のものと同じではあるものの、テクニカルタイムの導入とチャンスタイムがPV演出に影響、星アイコンの登場から目新しさを感じました。
グラフィックス 2点
グラフィック自体は良い、ただ描画フレームの低下で美しさが感じられなくなったので厳しいかもしれませんがこの評価です。
サウンド 4点
GOODの項目でも書きましたが、良し悪しは別として制作者が多彩なので曲の性格もその分多彩になったことでこの評価です。
ちなみに、勿論個人的なお気に入り曲もありますが。
熱中度 3点
全曲クリアーしたら他に理由(DPをもっと貯めてアイテムを買うとか好きな曲だからまたプレイしてしまう)でも無い限りはリズムゲーム以外のモードを適当にプレイするくらいしかない。
アーケード版と違って定期的に新曲が配信されるわけでもないので(当然かもしれませんが)基準点の3点。
満足感 2点
やはり、アーケード版やドリーミーシアター版のような滑らかさがなくなったことと、エディットの配置や容量に不満が関係している。
快適さ 2点
リズムゲームが以前よりアイコンが見えにくくなったりカクカクして流れてくるためタイミングが掴みにくくなったことが災い。
難易度 3点
前作のextendと同等くらいかと思います。
あと、DIVAルームとスタジオモードは今回は評価対象から除外させていただきましたがこちらも悪くないと思いますし、フォトスタジオも個人的にはどんな画像とも合成できるというのが面白かったです。
以上、全体的に厳しい評価になってしまいましたが、これも初音ミク(その他VOCALOID)への思い入れが故のことです。
このゲームはVita版「初音ミクProjectDIVA-f」との連携にかなり拘っていたようですし、それがPS3というプラットフォームの恩恵を制限してしまっているのではないかと感じました。
実際、購入特典もVitaを持っている人向けだけしか恩恵が受けられないような内容で、Vitaを持っていなくてPS3版ではじめてFの世界に入った人にはPS3版ならではの恩恵がただ大画面でプレイできるだけという印象しかありません。PS3版で追加された楽曲もVita版を持っているユーザーならPS3版を買うことでVitaでも同様に遊べるのだからPS3ならではの追加要素は実質的にゼロになってしまっているし、そこが残念かと思います。
次回は、据え置き機のオリジナルタイトルとして作って欲しいと思います。
最後に、このレビューを書いた時点での状態
NORMALランクで全楽曲をクリア、エディットでオリジナルPVを1つ制作済み(ターゲットの配置なし)
プレイ環境は26型HDTV(REGZA)のゲームモード使用