このソフトのレビューを書く

【PS3】NINJA GAIDEN 3: Razor's Edge

発売元 コーエーテクモゲームスオフィシャルサイト
発売日 2013-04-04
価格 7140円(税込)
レーティング 【Z】18才以上のみ対象 暴力 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:アクション
■ プレイ人数:1人(オンライン:1~8人



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 4pt 4pt 4pt 4pt 4pt 3pt
総合点
80pt

GOOD!

<忍者という設定を誇張しながらも、現世界と融合させたアクションゲーム>
もう発売から何年も経っているので、細かい部分のレビューは他の方を参照して貰って
このゲーム特徴を簡単に説明しますと、まず沢山の種類の武器を持って
迫り来る賢いAIを備えた敵キャラと本気の死闘を繰り広げる、難易度高めの戦闘ゴリゴリ
アクションゲーム。
実在の世界を、忍者と言う架空のキャラクターが悪の組織と闘い、世界を救う話で
ストーリーは至って王道。
今までは敵が魔王だったり人外の者だったが、今回は敵があくまで
人間の組織となっている。

<戦闘におけるシビアな駆け引きと、人知を超えた敵とのハイパーバトル>
敵は軍事訓練されたアーミーなどがメインで、一対一だけではなく、組織的な攻撃も仕掛けてくる。
賢いAIを備えているので、雑魚といえど中々手強い。
また、怪物のような敵も出現するので、人並み外れたハイパーバトルも展開する。
相手は人間離れした攻撃を仕掛けてくるが、こちらも人間離れした能力を持っているので
いかにその能力を引き出すか、プレイヤーの腕の見せ所となっている。
そういった戦いを、いかに攻略していくかが醍醐味のゲームでもある。

<他のゲームに類を見ず、こだわり抜いた武器の数々>
特に特筆すべきは、その武器の種類と細部へのこだわりだ。
モーションや音に至るまで、あらゆる部分にそれが見える。
それぞれの武器を考慮に入れたハヤブサの動きの変化、特徴を生かした攻撃
的に当たった時の打撃音や斬撃音、壁などにぶつかった時の金属音まで
違いや個性をくっきりと際立たせ、製作者側のこだわりをひしひしと感じる。
この辺は、多の追随を許さないと言って良いだろう。
素晴らしい。
このゲームの武器は、全6種。
前作より減ってしまったが、それでもその種類の豊富さは、魅力の一つであると言える。
どれも三者三様の性能で、使っていて面白く、しかも使えない武器が無い。
また一定条件を満たす事で、その性能を個別にパワーアップさせる事もできるので
それらを考えながら進めていくのも攻略の一つと言える。

<容赦のないリアルで激しい残虐描写>
この手のゲームには他に、筆者が経験した所では、ゴッドオブウォーやベヨネッタなどがある。
ニンジャガイデンはこれらと双璧をなす程の残虐描写のあるゲームだ。

闘い方が凄まじく、持てる武器と体術での容赦のない攻撃は熾烈を極める。
それだけに、人を選びかつ賛否の分かれるところではある。
しかし、このゲームは単に残酷なだけではなく、敵攻略に直結しているところが特徴だ。

相手の四肢を切断する事で、トドメを刺す事のできるシステム「滅却」
相手の特定の攻撃に対して、カウンターで当てる事で一刀両断する「断骨」
また、最大の特徴でかつ初作から続いているニンジャガイデンの代名詞的技(と、勝手に思っている)
敵限定だが連続攻撃で相手を空中にかち上げつつ自分も上昇し、そのまま抱き込んで
きりもみつつ地面に脳天から叩き落とす「イズナ落とし」は豪快かつ残虐で、熾烈な技だ。
これらの技を、スピーディーかつカッコよく決めていくのも、このゲームの醍醐味である。

<計算された緻密で多様なゲーム攻略>
こう言った局面局面での戦闘の攻略は、単にプレイヤーのスキルを要求するだけでなく
また、ある程度計算された、計画的なプレーも要求してくる。
どの敵を先に倒すか、後ろに回られないように敢えて壁際で戦うか、大技でまとめて倒すために
狭い足場に呼び込んで戦うか、残り体力が少ないので大技は狙わずゲージを溜めるのを狙うか
などなど、その場の状況に合わせた、戦略的な戦い方が必要だ。
それらを手助けする細かなスキルが存在し、それらは一定条件を満たし身に付けていく。
覚えればそのまま使えるのもあれば、一定のゲージを消費する事で使えるものもある。
これらを上手く使っていく事も攻略のカギ。

また、ステージ全体を通した長期的で戦略性を持った攻略を必要とするのも
個人的には好きな所だ。
このゲームの各ステージ進行は至ってシンプル。
基本的には開始地点からゴールまでを目指し、途中現れる多勢の敵を屠りながら
進んで行く。最後にはボスが待ち構えている。
その為に攻略するには、残り体力の管理が非常に重要になってくる。
当然ながら、数あるゲームの中でも難易度が高いとされるこのゲームを
無傷で進む事は非常に困難だ。
セーブポイントで体力全回復だが、他にも回復手段が幾つか存在する。
このゲームの体力回復は少し独特なので、ある程度の理解と慣れが必要に
なってくるだろう。

<おまけと楽しませるための工夫>
そして、周回プレイが楽しいのもこのゲームの魅力の一つ。
このゲームの本当の魅力は、周回プレイからといっても過言ではない、と勝手に思っている。

難易度が同じ事が条件で、ゲーム再開時に一度クリアしたセーブデータを選ぶと
その能力値で再び最初からプレーできる。
一週目よりも楽に、且つ効率的に攻略できるので、いかに自分のプレーが成長したかを
実感できるのが面白い。また、余裕があるからこそ挑戦できるモードもあるので
そこら辺の、気の利いた作りはニンジャガイデンならでは。

そうやって徐々にプレイヤーのスキルそのものを高めていって
さらに高難易度に挑戦する。
古き良きゲームプレイを今も大切にしている古参プレイヤーにとっては嬉しい所だ。
また、コレクト要素もあるので、それらを回収するのもいいだろう。

他にも、違うゲームモードでの録画、オプションでのガンマやコントラストなどの
画面の調整等、プレイヤーを快適に、より面白くプレーできる環境づくりに手を入れて
くれているのは好印象だ。
また、おまけ要素として、同じデッド・オア・アライブの参戦キャラクターとして
登場する、あやね・もみじ・かすみが使えるのも、魅力だ。
別モードだが、(ムービーなどを除いた)ストーリーモードと同じ内容をそれぞれでプレイできる。
リュウとは、また違った感触と見た目でプレイできるので、それなりに楽しめる。

<よく改善された快適性>
その難易度の高さから、死ぬ(ゲームオーバー)を繰り返すことを前提とした
いわゆる死にゲー、であるこのゲーム。
こういうゲームでは、ゲームオーバー後もすぐにリトライできるかどうかは
非常に大事だ。その点が今回はかなり改善されている。
ソフトをハードにインストールすることが前提だが
今回ロードが入る箇所はそれぞれのチャプターの開始と、一旦終えてセーブデータから
続きを始める時の少し長めの読み込みくらいで、あとは殆ど無かったように思う。
また、ゲームオーバー後のリトライは、ステージ途中なら最も近い直前の
キリの良い場面で、ボス戦なら開始後で即再戦できる。その時のロードは、ほぼ無しだ。

BAD/REQUEST

<人を選ぶ難易度と独特の攻略>
このシリーズを一通りプレイしてきた筆者から見て
共通する悪い点はといえば、独特の攻略を必要とする所。
難しい事で知られるゲームだが、それが面白い難しさなのかそれとも理不尽なのか
判断が難しい。

ある事を覚えれば劇的に良くなってくるのだが、しかしそれは攻略サイトなどを見ずに
ナチュラルに覚えられるかと言うと、謎だ。
アクションゲームは一通り楽しんで来ている筆者だが
私自身、そういうものを見ずにここまで楽しめる自信はない。
このゲーム特有の立ち回りと言うか、テクニックは説明書には載っていない。
そういうのを許せない人は、敷居の高いゲームだ。
だからはっきり言って、人を選ぶと言うのは否めない。

また、アクションが苦手な人が、はたしてどこまで上達できるのかも微妙。
一定の反射神経、反応を要するであろうシーンがてんこ盛りだからである。
そう言ったプレイヤーが対抗できる余地は、何度もプレイして敵などのパターンを
覚える事くらいしかない。
私のように、死んでも何度もトライして地道に出来る、その間何度も同じ事をやる事になるが
それでもヘコタレずにやらされる事を許容できるか。
ゲームに時間をかける余裕がなければ、ちょっと進んだだけで終わってしまうだろう。
古いタイプのマゾヒストなプレイヤーなら、下手でも根性でクリアするかもしれない。
しかし言っておくと、今回はその点はかなり改善されているのは確かだ
(難易度ノーマルに限る)。

<前作不評の部分の改善があまりされてない>
また、魅力的なザコ戦に関して、そうでもない、同じゲームかと思うくらい違ってくるのが
ボス戦だ。このゲームは歴代でその点に関しては不評。
と言うのも、ボス戦に関しては、ザコ戦で培った様々な攻略テクが(ボスにもよるが)
ほとんど通用しないからだ。
これはこれで、独特の攻略を強いられ、かつ理不尽なので、キレる人はキレるだろう。
歴代のニンジャガを知ってる人なら、クリアできるだろうが、他の人はどうか。
その点に関して、QTEを使用する事によって、多少改善しているが
これも賛否はある所だろう。
もう一度言うが、それでもまだ今回はマシになってると感じた。

兎に角、一定の忍耐と継続性を要求するゲームであるという事は、言える。

そして相変わらず、一部で遅延の感じるプレイ感。
PS3はUSBで接続してても、若干良くなったとは思うが感じる遅延。
その所為だろうか?タマに一つの攻撃が暴発してしまい、なんども同じ動作を
繰り返してしまう事が、ちらほらとあった。0コンマを争うゲームではイタイところだ。
慣れればそれなりに、気にならないが。

COMMENT

今回プレイしていて、今作の主役であるリュウ・ハヤブサが歴代と比べて若干変わった所がある。
少し人間臭い部分が出た所。それを表す一端のシーンがある。

これまでの作品で、必ず出現するヒロイン的な女性キャラクター。
彼女らは、とてもセクシーで色っぽく、物語の核に関わってくる。
そして必ずリュウに惚れてしまう。
しかし、あくまで真面目で硬派な漢、リュウ・ハヤブサは、絶対に恋に落ちない。
いや、あんな魅力的な女性を目の当たりにして、揺らがない事はないはずだが
最後は何も言わず去っていく。それが忍びの道なのだろうか。
今作も例に漏れず、ヒロイン的な女性が登場する。
しかも、今回は子持ちである。そして、リュウに惚れる。
さらに、子供にも好かれる。途中「パパになって」何て言われて
思わずたじろぐ、忍者。はは、まいったな、なんてデレちゃう超忍ハヤブサ。
なんやこれ、と言わず、どうか見てやってほしい。
これまでにない、人間ハヤブサを・・・。

とまぁ、冗談はさておいて、今作もまた非常に楽しめました。
まだ、ノーマルクリアだけですが、他のモードも含めてやりがいがあるかと。
経験者からすると若干ライトに寄った感のある今作は、少し簡単に感じます。
そのぶん、温いなぁと思う反面、すごく爽快感を感じるようにもなっています。
もともとのモーションが優秀なので、あの動きで戦えるだけでも、一見の価値ありかと。
もっと詳しい、テクニカルなレビューは他の方を参照か、自分のブログにのせてるので
知りたければ、どうぞそちらの方を。

プレイ環境は、22型TV・HDMI接続
コントローラーはUSB繋ぎっぱなし(これで遅延がなくなるのかどうかはわからないが)。

   
プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
KONAさん(Webサイト)  [2017-10-23 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ


NINJA GAIDEN 3: Razor's EdgeのTOPページへ戻る

総合ポイント
69
(難易度)
4.50
レビュー数
10
スコアチャート NINJA GAIDEN 3: Razor's Edgeレビューチャート

NINJA GAIDEN 3: Razor's Edge 購入する
0%
0-9
0%
10-19
20%
20-29
0%
30-39
10%
40-49
10%
50-59
10%
60-69
40%
70-79
10%
80-89
0%
90-100
【60点以上】
60%
【標準偏差】
20.13