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【PS3】ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル

発売元 バンダイナムコゲームスオフィシャルサイト
発売日 2013-08-29
価格 7980円(税込)
レーティング 【B】12才以上対象 セクシャル 暴力 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:スタイリッシュ対戦格闘ジョジョアクション
■ プレイ人数:1〜2人



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 4pt 4pt 0pt 0pt 0pt 1pt
総合点
20pt

GOOD!

制作発表から毎日ワクワクしながら情報を待ってました。
ファンの琴線に触れる素晴らしい出来のPVも幾度と無く視聴し、興奮しました。
早く発売日が来ないかなー・・・
この作品は、いい年こいて久々にそんな気持ちになるゲーム「でした」。


ともすれば愚痴だらけになりそうですが、ここでは良かったと思う所を書いていきます。


・歴代のジョジョキャラが動く
コミックスから飛び出してきたかのような、荒木飛呂彦先生の描く独特のタッチを再現した
キャラクターのグラフィックは素晴らしいです。
見たことあるポーズ、技が自分の手でバンバン繰り出せます。コレは最高です。間違いなく。

・キャラクターのテーマ曲
キャラクターの数が多い本作ですが、それぞれに戦闘時のテーマ曲が設定されています。
ジョジョは洋楽のバンド名・曲名等がスタンドやキャラの名になる事も多い作品という事で、
モチーフになったバンドの印象的なフレーズを盛り込んだりしているそうです。
一部似合わないキャラもいたりしますが、総じてイメージに外れない曲調になっています。
あくまでも私感ではありますが。

・(思想としての)イージービート
初心者救済システムとして、□ボタン(弱攻撃)を連打すると、
弱攻撃〜必殺技〜(ゲージがあれば)HHAという超必殺技に簡単に繋がる
イージービートなるシステムがあります。
サクサク繋がって、格闘ゲームをあまり嗜まれない方には
自分が凄いコンボした嬉しい気分になれると思います。
ボタン連打の簡単操作でスカッと爽やか。とっても良いですよね。
格闘ゲームは間口が狭い、初心者お断りが基本ですから、思想としては良かったと思います。
あくまでも思想としては、です。
(もっとも、このゲームは格闘ゲームではなく、ジョジョゲーだそうですが・・・)


以上が良かった点です。

BAD/REQUEST

ここがレビューの本編ですね。
悪い所ばかりです。


・スタイリッシュ対戦格闘ジョジョアクション(オリジナリティ3点)
ご覧のとおり、格闘ゲームではありません。キャラゲーです。ジョジョゲーです。
ですが、それが何の免罪符になるというのでしょうか。
多少の尖ったバランスは許容出来るかもしれません。
同じジョジョのゲームで言えばカプコン製作ジョジョ3部はペットショップが
あまりにも強すぎる等といったこともありました。
かつてのアークシステムワークス製作・北斗の拳や戦国BASARAXのように
突き詰めれば一周して(ネタ的な意味で)神ゲーとなるような事もあります。
しかし、この作品は圧倒的に格闘ゲーム部分の作りこみが雑です。
・ジャンプ攻撃が対空技に比して強すぎて、リスクがない
 そもそも原作の関係上、キチンとした対空技自体があまりない
・プッツンキャンセル等の上級者向けのシステムはあるが、イージービートの方が
 ダメージ効率、入力のリスク等で圧倒的に優れており、死にシステムと化している。
・全体的に技のダメージが安く、ダレやすい

また発売初日から手間のかからなそうな永久コンボがポツポツ発見されてしまっています。
中にはタイミングよくダウンした相手にジャンプ攻撃をするだけなんてものまで。
少しいじればわかりそうなもの、だと思うのですが・・・。
某オンラインRPGじゃありませんが我々は有料ベータテストに参加しているのではありません!



・スタッフの『ジョジョ愛』が聞いて呆れるストーリーモード(熱中度0点)
オフラインの一人用プレイはこのストーリー、対COM戦、トレーニングモードのみです。
アーケードモード的な勝ち抜き戦は存在しません。
よって、ストーリーモードの充実如何でオフラインプレイの寿命に繋がってきます。(多分)
ですが、これは酷いです。開発者が謳うジョジョゲーには程遠い。
無味乾燥なあらすじを文字で送り、適当な箇所で声アリ掛け合い、で試合。
これを繰り返します。紙芝居と良く揶揄されてますが、勘違いしてはいけません。
絵も何も出てきません。紙芝居は一枚絵と朗読によって成立します。
絵がなければ紙芝居ですらありません。少しは追体験させてください。
しかも対戦ステージ数が少ないせいで、ディオの館でジョナサンとツェペリが特訓等
むちゃくちゃな内容になっています。
ボリュームも内に等しく、元から短い1部や、扱いの悪い6部・7部は
同じ対戦カードばっかり続けて、わずか3ステージとかで終わります。
25年の歴史あるタイトルのストーリーモードでそれはないんんじゃないでしょうか。
全部オリジナルストーリーにしてしまうくらい思い切っても良かったのでは。



・オフ専で6部・7部ファンの方は・・・
DLC抜きだと4部偏重の異常なキャラチョイスです。6部7部なんて3人ずつしかいません。
(4部は長いからと思われるかもしれませんが、7部は全24巻と過去最長です)
6部・7部のキャラが今後増えていくのか?それはわかりませんが・・・。



・いともたやすく行われるえげつない課金・・・DLC(快適・満足0点)
追加キャラクターは有料(600円)です。
ガンダムエクストリームバーサスで飼いならされた私には問題はないんですが
もともと偏ったキャラチョイスを見ていると流石にイラッとします。
しかし、そんなものは序の口です。本当の課金地獄はこれからなのです。

この作品にはキャンペーンモードというモードが存在します。
オンラインに繋がないとプレイできない本モードでは、
スタミナを消費して敵ボスを探してメダルを回収する事ができます。
メダルには・・・
・キャラクターの勝利ボイス(デフォルトは一個)
・コスチューム(デフォルトは一個)
・挑発ボイス(デフォルトは一個)
などの追加がなされる効果があります。
つまり自分好みのジョジョキャラを創るには避けて通れない道となります。
ここで大事なのは
・スタミナは時間で回復(1メモリ20分程度)→課金でスタミナ回復アイテムアリ
・ボスはほっとんどでてこない→課金でボス出現率上昇アイテムアリ
・ボスと一度遭遇すると10分間はボス固定だがデフォルトのスタミナ量ではほぼ削り切れない
・各ボスは日にちがたつと一定量回復する
という事です。おわかりいただけましたか?そこらへんのソーシャルゲームと同じです。
ソーシャルゲームは基本無料ですが、この作品はフルパッケージ代込みなのです。
決して安くはないソフト代出してさらにコレかよ・・・となります。
まだコスチュームを有料で売ってるほうが可愛いとさえ思わせるDLC商法には、
憤りを通り越して哀れみすら感じさせます。バンナムよ、そこまでして・・・と。

またスタミナがなくなり、「今日はやめるか・・・」と戻るボタンを押すと
スティーブン・スティールがなじってきます。地味にうっおとしいです。


文章を簡潔にまとめるのが苦手なため。長くなってしまいましたが以上です。

COMMENT

蓋をあけてみればいつものバンナム。

稚拙なCPUのAIで公式ネガキャンとまで言われたオールスターバトルリーグですが、
モード紹介等のネガティブな要素を公開せずに、
発売日直前まで逃げまわるためのごまかしに過ぎなかったと今頃理解しました。
事前にこんな情報明かされてたら、祝予約50万本突破ッ!なんて事もなかったでしょうね。
私は売ったりはしませんが、中古で溢れる日も近いだろうなあ・・・というのは
経験則、他サイトレビュー、大型掲示板のレスで容易に想像がつきます。
ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトルは、スピードワゴンにクールに去るぜ・・・

お後がよろしいようで

プレイ時間:15時間以上30時間未満(クリア済)
下手の横好きさん  [2013-08-31 掲載]

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総合ポイント
33
(難易度)
1.43
レビュー数
44
スコアチャート ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルレビューチャート


0%
0-9
11.4%
10-19
27.3%
20-29
25%
30-39
11.4%
40-49
4.5%
50-59
6.8%
60-69
13.6%
70-79
0%
80-89
0%
90-100
【60点以上】
20.5%
【標準偏差】
19.38