ゲームは年に数本、RPGの話題作を遊びます。英雄伝説シリーズは初めてやりました。 *音楽 噂に違わぬ魅力的な音楽。 *戦闘システム ATバトルシステムは、なかなかスピード感があって楽しい。後半、戦闘バランスが崩れますが、あまり戦闘で苦労したくない、むしろヌルいくらいがいい、という向きには快適でしょう。とはいえさすがにNORMALでもよかったかも(EASYでプレイしました)。クオーツを使った強化のシステムも、設定はやや面倒ながら、主人公たちの「強くなっていく感」は十分味わえます。
*演出 ゲームに感動を求める歳でもないので、RPGのストーリーは「あればいい」という程度ですが、それでも本作は、ストーリーというか、演出の稚拙さにがっかりしました。 たとえばあるクラスメイトの正体。折々に仲間が彼女の素性を怪しみます。ところがその都度彼女の単純なごまかしにいともアッサリ追及をやめ、「それはそうと……」という感じで次の話に移る。これが何度も続くと、主人公たちは頭が悪いのか? と思ってしまいます。主人公が馬鹿に見えてしまっては、演出として失敗でしょう(もともと頭が悪いという設定なら別ですが)。 それと、他の方も書かれていますが、敵味方問わず「そんなに強いんなら最初から本気出さんかい」と突っ込みたくなるサブキャラクターたちの勿体ぶった描写。同じく、そのキャラクターが馬鹿に見えます。 あるいは、強い中ボスのHPを削りきったら戦闘シーンが終わり、一件落着かと思いきや敵が特にダメージを負った風もなく長々と講釈をたれ、その間主人公たちは棒立ちでお説拝聴(3Dなだけに、余計その不自然さが目につく)。話が終わるや「ではさらばだ!」という感じで逃げ出し、主人公たちは「あっ!」。あっ! じゃねえだろ、どうして勝ったらすぐとっ捕まえておかないの……と思ってしまいます。同じく、主人公たちが以下略。 要するに、フィールドに宝箱が置かれているのと同じく、みんなゲームの「お約束」なのでしょう。謎を引っ張るためにあえて追及しないのもお約束。強いキャラクターが最初から本気出さないのもお約束。倒したはずの敵が元気に逃げ出すのもお約束。 ゲームにお約束はつきものだし、いちいち揚げ足取りをするのも無粋ですが、本作はそれがあまりに目につきました。思考停止にも程があるんじゃないの、もうちょっと頭使ったら? と制作者の方々に言いたい気分です。技術だけが進歩して、肝心の見せ方が旧態依然のままでは、お約束感を助長するだけだし、いつまで経っても「しょせんゲーム」というそしりを免れない。今は自分のようなおっさんゲーマーも多いでしょうし、これからも増えていくんでしょうから、ぜひおっさんも欺す演出を追求してほしい。
ロードが遅い、PS3にしてはグラフィックがいまいち、といった点は、あまり本数をやらない自分にとっては「まあこんなもんかな」という感じでした。 苦労することなく、戦闘やキャラクターの成長システムを楽しみたい、という向きにはお薦めの作品です。ゲームにも、良質の映画や小説に触れたときのような感動を求める、という向きには個人的にはお薦めしません。
GOOD!
ゲームは年に数本、RPGの話題作を遊びます。英雄伝説シリーズは初めてやりました。
*音楽
噂に違わぬ魅力的な音楽。
*戦闘システム
ATバトルシステムは、なかなかスピード感があって楽しい。後半、戦闘バランスが崩れますが、あまり戦闘で苦労したくない、むしろヌルいくらいがいい、という向きには快適でしょう。とはいえさすがにNORMALでもよかったかも(EASYでプレイしました)。クオーツを使った強化のシステムも、設定はやや面倒ながら、主人公たちの「強くなっていく感」は十分味わえます。
BAD/REQUEST
*演出
ゲームに感動を求める歳でもないので、RPGのストーリーは「あればいい」という程度ですが、それでも本作は、ストーリーというか、演出の稚拙さにがっかりしました。
たとえばあるクラスメイトの正体。折々に仲間が彼女の素性を怪しみます。ところがその都度彼女の単純なごまかしにいともアッサリ追及をやめ、「それはそうと……」という感じで次の話に移る。これが何度も続くと、主人公たちは頭が悪いのか? と思ってしまいます。主人公が馬鹿に見えてしまっては、演出として失敗でしょう(もともと頭が悪いという設定なら別ですが)。
それと、他の方も書かれていますが、敵味方問わず「そんなに強いんなら最初から本気出さんかい」と突っ込みたくなるサブキャラクターたちの勿体ぶった描写。同じく、そのキャラクターが馬鹿に見えます。
あるいは、強い中ボスのHPを削りきったら戦闘シーンが終わり、一件落着かと思いきや敵が特にダメージを負った風もなく長々と講釈をたれ、その間主人公たちは棒立ちでお説拝聴(3Dなだけに、余計その不自然さが目につく)。話が終わるや「ではさらばだ!」という感じで逃げ出し、主人公たちは「あっ!」。あっ! じゃねえだろ、どうして勝ったらすぐとっ捕まえておかないの……と思ってしまいます。同じく、主人公たちが以下略。
要するに、フィールドに宝箱が置かれているのと同じく、みんなゲームの「お約束」なのでしょう。謎を引っ張るためにあえて追及しないのもお約束。強いキャラクターが最初から本気出さないのもお約束。倒したはずの敵が元気に逃げ出すのもお約束。
ゲームにお約束はつきものだし、いちいち揚げ足取りをするのも無粋ですが、本作はそれがあまりに目につきました。思考停止にも程があるんじゃないの、もうちょっと頭使ったら? と制作者の方々に言いたい気分です。技術だけが進歩して、肝心の見せ方が旧態依然のままでは、お約束感を助長するだけだし、いつまで経っても「しょせんゲーム」というそしりを免れない。今は自分のようなおっさんゲーマーも多いでしょうし、これからも増えていくんでしょうから、ぜひおっさんも欺す演出を追求してほしい。
COMMENT
ロードが遅い、PS3にしてはグラフィックがいまいち、といった点は、あまり本数をやらない自分にとっては「まあこんなもんかな」という感じでした。
苦労することなく、戦闘やキャラクターの成長システムを楽しみたい、という向きにはお薦めの作品です。ゲームにも、良質の映画や小説に触れたときのような感動を求める、という向きには個人的にはお薦めしません。