【PS3】グランド・セフト・オートV
発売元 | ロックスター・ゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-10-10 |
価格 | 7770円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:オープンワールド ■ プレイ人数:1人(オンライン:2〜16人) |
- 総合ポイント
- 78
- (難易度)
- 2.58
- レビュー数
- 31
スコアチャート
GOOD!
美しい画面。
町並み、車、人物、すべてがびっくりするほど綺麗。
それだけでなく、車をぶつければボディに傷が、主人公が銃で撃たれれば服に血が・・・と、何かがある度にちゃんとその痕跡が残っている。
なんという作り込み。
遠くに見える、ビルや山も、しっかり描かれていて、いったい、どんな技術でこんなことができちゃうのか、驚きである。
おまけに町をどれだけ高速で移動してもローディング画面などない。
本当に、いったい、どんな技術?
驚き。
作り込みも凄まじく、非常に広大なマップであるにも関わらず、使い回しの背景はなく、かと言って、こんなところには誰も来ないだろう、という場所も、綺麗に作りこまれている。
もう、製作者の手間暇に脱帽するばかり・・・というか、むしろ、ここまで作りこまれて、ちょっと気持ち悪くなるくらい(笑) これって、いったいどれだけの人件費がかかってるんだろう、と、調べてみたら制作費が260億・・・・納得。
銃撃戦が楽しい。
ゲームはとても簡単。ミッションでつまることはほとんどないし、仮につまっても「スキップ」でいくらでも飛ばせる。簡単で物足りないとは思わない。何度もローディングをはさんで最初からやり直しさせられるくらいならスパッとクリアできた方がいい。
あと、とても親切。ミッションは、「どこに行けばいいか」「何をすればいいか」が非常にわかりやすく明示されている。洋ゲーといえば「不親切」「難解」なイメージがあったが、むしろ、国内産より親切な印象。
キャラクターが新鮮。主人公のうち二人がおっさんとか。特にトレバーのキャラクターは強烈。
BAD/REQUEST
○バグの放置
発売後2ヶ月位で出たパッチで、ゲームのローディング中フリーズするようになった。この致命的なバグをメーカーは放置するだけでなく、なんのアナウンスもしない状態がしばらく続いた。開発、販売元の良識を疑う最低の対応。
260億かけて作ろうが、こんな致命的なバグを出したり、放置するようなゲームはダメである。ただし、現在そのバグは修正されている。
○警察官がうざすぎる。本当にこれはクライムゲーム?
人を撃ったらすぐ指名手配になっておまわりさんに追いかけられる。
クライムゲームということなんだから、理不尽に人を撃ったり、轢いたり、そういうのを楽しむゲームでもあると思うんだけど、その割にはそういった行為に対するペナルティ(指名手配)がシビアすぎる。
例えば遠距離からサプレッサーつきスナイパーライフルで人を狙撃したら、普通誰がどこから撃ったかなんて分からないでしょ。ところが、一人撃てばすぐバレて指名手配。どうしてそんなにシビアにするの?ゲームの自由度は確かに高いんだけど、肝心の犯罪行為の自由度は意外に制約がきつい。よくわからないゲーム。
本当にお行儀よくプレイしないとすぐ指名手配。軽い気持ちで犯罪行為をすると警察に追いかけまくられ、警察から逃げる時間は極めてストレスがたまる。
○冗長なイベントシーン
ミッション開始時などに、イベントシーンが挿入されるのだが、これが無駄に長く、そして面白くない。とにかく、どうでもいい会話を延々やるのだが、これが退屈というか苦痛。会話の内容もこれと言ってひねりが効いてるわけでなく、それどころか、日本語訳の不手際なのかいまいち会話が噛み合ってない不自然さがあり、そんなものを延々聞かされるのは非常に退屈。
スキップはいつでもできるものの、スキップしてしまうと、話の筋も見えなくなるから困りもの。
○日本語ローカライズの不十分さ
会話はすべて英語。なので英語が分からないなら日本語字幕を読むことになる。しかし、プレイ中、特に運転中に会話が入ることが多く、字幕を追いながら運転するのはなかなかのストレス。
字幕の出ないセリフが多いのも困る。このゲーム、イベントシーン以外でも、街を歩く人を殴ったり、警察官と銃撃戦になったり、いろんなシーンで操作キャラクターもモブキャラも色々しゃべるのだが、そのしゃべる内容には字幕が出ない。なので、何を言ってるのか分からない。これが残念。
すべて、日本語吹き替えならよかったんだけど。そこまで日本向けに金をかける気はないか。
○使用される楽曲にろくな曲が無い。外人さんや洋楽好きはあれで喜ぶのかもしれないけれど、正直日本人にはどうなんでしょうね。ひと通り曲を聞いたら、BGMをオフに設定した。
COMMENT
○制作費(プロモーション費用含む)は260億という、すごい金のかかったゲーム。
それだけに、全てにおいてものすごいクオリティーが高い。
だが、それだけの金をかけたからといって、それに見合う面白いゲームになってるかというとそういうわけではないだろう。
「こんな所まで作りこまれてる!」と感動はしてみても、それがゲームの面白さに直結するわけではない。
正直「他に労力をかけるべきところがたくさんあったんじゃ・・・」と思う。
○結局のところ、ゲームは「ストーリーに沿ったミニゲーム集」と言った感じであろう。
いろんな課題が出るのでそれをこなしていってクリアーを目指す。
そのミニゲーム部分は色々あるが、基本は、乗り物を操作する「レースゲーム」的要素と、銃撃戦の「シューティング・アクション」の2つがメインとなる。
結局のところ、この2つの要素に面白さを感じられないプレイヤーなら、このゲームは楽しくないであろう。
ただ、この2つの要素ともかなり高いクオリティーである。操作性がいいし、アクションも多彩、非常に良く出来ている。
自分は非常に楽しめた。
○マップは広大で、やれることは多そうだが、実は大してやることはない。ストーリーミッションをすべてやり終えた後、この広大なマップで何をすればいいのか途方に暮れることになるであろう。色んな犯罪を楽しみたくても警察が鬱陶しすぎて楽しめない。
○ゲームとしては「そこそこ面白い」程度の評価に落ち着くのではないだろうか。