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【PS4】Everybody’s Gone to the Rapture ー幸福な消失ー

発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメントオフィシャルサイト
発売日 2015-08-11
価格 2160円(税込)
レーティング 【B】12才以上対象 恋愛 セクシャル 暴力 (CERO について)
ショップ/リンク
タギングトップ3
タイトル概要 ■ オンライン配信専用
■ ジャンル:アドベンチャー
■ プレイ人数:1人



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 5pt 3pt 2pt 2pt 1pt 0pt
総合点
45pt

GOOD!

「風ノ旅ビト」のような、ゲームであってゲームでない、不思議な作品です。
オープンワールドになっている「村」を探索し、ストーリー断片を集めて、ここで何が起こったかを探っていきます。エリア(=章)が分かれており、各エリアで特定の人物のサブストーリーを集め、その人物固有の「章エンディング」を見ることも目的です。

グラフィックスが非常に美しいです。しかもほぼひとつながりの広大なマップをシームレスに移動できます。「移動速度に制限を設ければPS4のオープンワールドはここまでいけるのだ!」という手本のようなものですね。テクスチャのきめこまやかさ、色彩バランス、明暗バランスもとてもよく、エリアごとに天候・時刻・地形・用途が異なることでの絵変わりも考えられています。

ストーリーや人物描写がいいです(※BADに挙げるように、一部は気に入りませんでした)。人物の3Dモデルはなく表情も見れないため、数少ないセリフと字幕だけで楽しむことになりますが、それでも背景にある悩みや葛藤が感じ取れました。

操作が簡単です。老若男女どんな方でもできるでしょう。

BAD/REQUEST

・イベント分岐がありません。章クリア必須のストーリー断片と、そうでないおまけの断片がある、というだけです。で、断片を全部拾う、というのが収集要素の一つなのですが、簡単すぎてあっさり全部見れます。
・アクションやパズルの要素はありませんので、ストーリーを見て、考察・咀嚼がすんでしまうと景色以外に楽しむものがなくなってしまいます。
・「光を操作する」場面のチュートリアルが文章解説一切無しです。要はロックピックのミニゲームみたいなものなのですが、難易度0もはなはだしく「1秒で解除」というレベル。なので難易度1になってチュートリアルが消えると、何をすべきかしばらく分かりませんでした。
・ニュース記事では「光を追っていけばストーリーも追える」という触れ込みだったのですが、この光がしょっちゅうバグって停滞したり行方不明になったりします。プレイヤーの思うがまま自由探索してると、余計にそうなるでしょう。
・第一章のエンディングを飛ばして第二章にいけてしまいます。この手のゲームでプレイヤーにモヤっとさせてはいけないと思うのですが、まんまとモヤっとしてしまう方も多いことでしょう。
・ワープがありません。ショトカはあるにはありますが、あってよさげなところになく、収集コンプをする際に障害になります。
・任意セーブがありません。なお、前記の「章クリア必須のストーリー断片」がセーブポイントで、「おまけの断片」は見てもセーブされない模様。
・サブタイトルの「幸福」(または原題の rapture=歓喜)というのは、説得力が足りないように思います。製作者の強弁ではないでしょうか。俺個人は登場人物それぞれのストーリーにずーっとウルウル来てたのですが、最後だけ腹が立ちました。「お前!!お前が言うか!!」(ただし、今後の再プレイで俺の人物考察は変わるかもしれませんが・・・)
・トロフィーに関してはあくまでおまけだと考えていますので、通常BADに挙げません。これは俺個人が決めている原則です。が、このゲームは本編におまけ要素がなさすぎるので、結果的にその分トロフィーで楽しむしかない。ところがちょっといくらなんでもこのゲームのトロフィー設定はひどすぎる。まず、トロフィー一覧にウソや紛らわしい説明(その半分は多分日本語訳のせい)が多い。それがなかったとしても、ある隠し要素の収集が困難すぎて、ネタバレ無しでかつ偶然に頼らずコンプするには100時間でも足らない。んなくらいならとっとと別のゲームをやりましょう。

COMMENT

根本のストーリーはよくある感じ、個々の主人公たちのサブストーリーもただただ普通で、オリジナリティというものは特にありません。3点。
グラフィックスは最高品質じゃないでしょうか。5点。リアル系にこれ以上何を望むか。
音楽は、5章の始まりが絶妙!と思いましたが、それ以外はあまり印象なし。悪くもないです。3点。
熱中度は完全に人を選びます。特に、「探索好き」「散歩好き」以外のプレイヤーは、ストーリーを全部見たら完全におしまいでしょう。2点。
これで風ノ旅ビトの倍の値段すると言うのは納得できない人が多いと思います。客は開発費用でなく満足度に対してお金を払うわけですから・・・。2点。
快適さ:早歩きでもなお遅いのは、緻密なグラフィックスをロードするためのトレードだと思いますので、俺はあえてBADには挙げません。その代わり、任意セーブと章スタートへのワープくらいあっていいと思います。どう考えたって実装するのは簡単なんですから。サボんな。1点。
難易度:クリアする前に飽きるかどうかだけの問題です。風ノ旅ビトよりさらに簡単です。

オープンワールドはアクション性のあるゲームなら無限の可能性があるけど、この作品では無理。おまけ要素をもっと入れればいいのに。クリア後天候を操れるようになるとかだけでも、風景の楽しみが数倍になると思うんだけど。

 
プレイ時間:15時間以上30時間未満(クリア済)
ての字さん  [2015-09-02 掲載]

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総合ポイント
28
(難易度)
0.60
レビュー数
5
スコアチャート Everybody’s Gone to the Rapture ー幸福な消失ーレビューチャート

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70-79
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80-89
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90-100
【60点以上】
-%
【標準偏差】
8.31