PSP作品(クロヒョウ)以外、前作プレイ、クリア済 今作はPS3のみ。PS4は持っていません。 <設定> 幕末の激動の時代と、龍が如くシリーズの設定をうまく組み合わせたなあ、と思います。 当然フィクションなので設定や考察は独自のものですが、これらの設定とシリーズのキャラが融合しているのは良かったです。 坂本竜馬が謎の人物を負うために斉藤一となり新撰組に入る。 謎の人物を追ううちに、復讐より真相を知りたいという気持ちになっていく。 これまでの作品の桐生一馬の思考や生き様が、坂本竜馬でも同じように描かれています。 <キャラクター> いわゆる「お祭り」です。 龍が如くに出演したキャラが幕末の志士に扮し、争いを繰り広げる。 新撰組が東城会本部のような存在となっており、歴代キャラと共闘や敵対、寝返りが起きていきます。 シリーズをやっている人からみれば楽しさはありますよ。 「このキャラ誰だっけ?」「あの時のあいつか」なんて、過去作を思い出すことができます。 <戦闘> 時代が時代なので、剣を持ったり銃を持ったり、一刀や大太刀、もちろん素手でといった、様々なバトルスタイルがあります。 一部バランスブレイカーになりかねないものもありますが、即座に切り替えることができるのがよかったと思います。 <ムービー> 今作はいつもに増してよくしゃべるようになったと思います。 龍が如くのムービーは好きなので、増えてよかったと思いますね。 <音楽> 龍が如くシリーズの音楽はどの作品もかっこよくて好きなのですが、過去作の曲がアレンジされていたり、「おお」と思いました。音楽は今作ももちろんどれもかっこいいです。 <過去作のオマージュ> 過去作品のあるシーンをオマージュしていたり、繋がりを持たせている演出が多かったのはよかったです。 1で子犬に石を投げていじめているシーンが、キャラを変えて再現されていたり。 ちょっとニヤリとすることが多かったです。
<アナザーライフ> 嫌いじゃありませんが、正直意味が分からない。 今作のアナザーライフは、遥との共同生活。 農園で野菜を育て、釣りをして魚を獲り、それらを売って金を稼ぐという自給自足の生活です。 ストーリー上、今作は遥の出番がないのですが、遥を無理矢理メインにぶち込んだ感じ。 どうせならクリア後に解放するとか、何か対処して欲しかったですね。 <サブストーリー、寄り道要素> 個人的にはこれを減らして、もっと重厚で長いメインストーリーを作ってほしい。 やり込み要素といえば聞こえはいいですが、「かさ増し」というイメージでしかなく、コンプする気が失せます。 あとは一部の芸能人が出演していること。 あるサブストーリーで芸能人が出演しているのですが、正直サムい。 他のレビュアー様も仰っているように、桐生のような硬派なキャラが、キャラ崩壊寸前のことをやるからこそサブストーリーとして面白いのであって、芸能人を出したから面白いわけではないということを、気づいて欲しいですね。 <キャラの掘り下げ> GOODで書いた分非常に残念です。 せっかく過去キャラが総出演しているのですから、これらのキャラのエピソードを作って欲しかった。 新撰組で各隊長と一緒にいるのだから、他の人物にスポットを浴びせて欲しかったですね。ただ単に殺されていくだけですから・・・ 相変わらず相関が薄いというか、繋がりがないというか、他人チックというか・・・ 絆だ愛だ仲間だと言いながら、ごく一部の人間としか関係を持たないんですよね。 だからストーリーが薄く感じる。まあこれは今作に限った話ではありませんが。 <戦闘の爽快感> 今作は一戦闘あたりのザコ敵の数が多く、どれも体力があります。 ザコ戦の醍醐味はヒートアクションやタコ殴りで瞬殺できる爽快感にあるのですが、今作では結構イライラします。 今作は「戦闘評価」があり、最後の一人をヒートアクションで倒すことで評価が上がるのですが、一人だけマップの陰に隠れていたりして現れないこともしばしば。 ヒートアクションでとどめを刺してもバトルが終了せず「???」となりザコを探すハメになったり・・・ <レベル上げ> 正直しんどいです。 共通のレベルと、先に書いたバトルスタイル別のレベルがあります。 レベルを上げるのに必要な経験値が多く、その上バトルの評価を上げなければもらえる経験値が少ない。 バランスブレイカーのスタイルはあるのですが、そのスタイルだけ使っていても、他のスタイルのレベルが上がらない。 ちょっとしたジレンマを感じます。
龍が如くシリーズはいずれも好きです。 作品を増すごとに当然マンネリ化していきますが、マンネリの中、細かな変化を作品ごとに模索していることは素晴らしいと思います。 ですが、作を増すごとに「寄り道」が増えていることも確か。 コンプリートのために金を使い、コンプリートのために博打をする。 つまらなくはないのですが、だんだん「これじゃない感」が増幅しているんですよね。 初期の作品であったような男臭い骨太のストーリーが、今では嘘のように薄っぺらいものに成り代わっています。 無駄な肉を削り、骨太で重厚なストーリーの作品を今一度作ってもらいたいものです。 桐生一馬の強さはこれじゃないだろう?と。 がっかりはしますが、つまらないわけではありませんよ。 ですが、過去作をプレイされてきたファンからすれば首をかしげる部分が多いですね。 シリーズ未プレイなら、楽しめると思いますよ。 龍が如くは好きなので、次作にも期待します。
GOOD!
PSP作品(クロヒョウ)以外、前作プレイ、クリア済
今作はPS3のみ。PS4は持っていません。
<設定>
幕末の激動の時代と、龍が如くシリーズの設定をうまく組み合わせたなあ、と思います。
当然フィクションなので設定や考察は独自のものですが、これらの設定とシリーズのキャラが融合しているのは良かったです。
坂本竜馬が謎の人物を負うために斉藤一となり新撰組に入る。
謎の人物を追ううちに、復讐より真相を知りたいという気持ちになっていく。
これまでの作品の桐生一馬の思考や生き様が、坂本竜馬でも同じように描かれています。
<キャラクター>
いわゆる「お祭り」です。
龍が如くに出演したキャラが幕末の志士に扮し、争いを繰り広げる。
新撰組が東城会本部のような存在となっており、歴代キャラと共闘や敵対、寝返りが起きていきます。
シリーズをやっている人からみれば楽しさはありますよ。
「このキャラ誰だっけ?」「あの時のあいつか」なんて、過去作を思い出すことができます。
<戦闘>
時代が時代なので、剣を持ったり銃を持ったり、一刀や大太刀、もちろん素手でといった、様々なバトルスタイルがあります。
一部バランスブレイカーになりかねないものもありますが、即座に切り替えることができるのがよかったと思います。
<ムービー>
今作はいつもに増してよくしゃべるようになったと思います。
龍が如くのムービーは好きなので、増えてよかったと思いますね。
<音楽>
龍が如くシリーズの音楽はどの作品もかっこよくて好きなのですが、過去作の曲がアレンジされていたり、「おお」と思いました。音楽は今作ももちろんどれもかっこいいです。
<過去作のオマージュ>
過去作品のあるシーンをオマージュしていたり、繋がりを持たせている演出が多かったのはよかったです。
1で子犬に石を投げていじめているシーンが、キャラを変えて再現されていたり。
ちょっとニヤリとすることが多かったです。
BAD/REQUEST
<アナザーライフ>
嫌いじゃありませんが、正直意味が分からない。
今作のアナザーライフは、遥との共同生活。
農園で野菜を育て、釣りをして魚を獲り、それらを売って金を稼ぐという自給自足の生活です。
ストーリー上、今作は遥の出番がないのですが、遥を無理矢理メインにぶち込んだ感じ。
どうせならクリア後に解放するとか、何か対処して欲しかったですね。
<サブストーリー、寄り道要素>
個人的にはこれを減らして、もっと重厚で長いメインストーリーを作ってほしい。
やり込み要素といえば聞こえはいいですが、「かさ増し」というイメージでしかなく、コンプする気が失せます。
あとは一部の芸能人が出演していること。
あるサブストーリーで芸能人が出演しているのですが、正直サムい。
他のレビュアー様も仰っているように、桐生のような硬派なキャラが、キャラ崩壊寸前のことをやるからこそサブストーリーとして面白いのであって、芸能人を出したから面白いわけではないということを、気づいて欲しいですね。
<キャラの掘り下げ>
GOODで書いた分非常に残念です。
せっかく過去キャラが総出演しているのですから、これらのキャラのエピソードを作って欲しかった。
新撰組で各隊長と一緒にいるのだから、他の人物にスポットを浴びせて欲しかったですね。ただ単に殺されていくだけですから・・・
相変わらず相関が薄いというか、繋がりがないというか、他人チックというか・・・
絆だ愛だ仲間だと言いながら、ごく一部の人間としか関係を持たないんですよね。
だからストーリーが薄く感じる。まあこれは今作に限った話ではありませんが。
<戦闘の爽快感>
今作は一戦闘あたりのザコ敵の数が多く、どれも体力があります。
ザコ戦の醍醐味はヒートアクションやタコ殴りで瞬殺できる爽快感にあるのですが、今作では結構イライラします。
今作は「戦闘評価」があり、最後の一人をヒートアクションで倒すことで評価が上がるのですが、一人だけマップの陰に隠れていたりして現れないこともしばしば。
ヒートアクションでとどめを刺してもバトルが終了せず「???」となりザコを探すハメになったり・・・
<レベル上げ>
正直しんどいです。
共通のレベルと、先に書いたバトルスタイル別のレベルがあります。
レベルを上げるのに必要な経験値が多く、その上バトルの評価を上げなければもらえる経験値が少ない。
バランスブレイカーのスタイルはあるのですが、そのスタイルだけ使っていても、他のスタイルのレベルが上がらない。
ちょっとしたジレンマを感じます。
COMMENT
龍が如くシリーズはいずれも好きです。
作品を増すごとに当然マンネリ化していきますが、マンネリの中、細かな変化を作品ごとに模索していることは素晴らしいと思います。
ですが、作を増すごとに「寄り道」が増えていることも確か。
コンプリートのために金を使い、コンプリートのために博打をする。
つまらなくはないのですが、だんだん「これじゃない感」が増幅しているんですよね。
初期の作品であったような男臭い骨太のストーリーが、今では嘘のように薄っぺらいものに成り代わっています。
無駄な肉を削り、骨太で重厚なストーリーの作品を今一度作ってもらいたいものです。
桐生一馬の強さはこれじゃないだろう?と。
がっかりはしますが、つまらないわけではありませんよ。
ですが、過去作をプレイされてきたファンからすれば首をかしげる部分が多いですね。
シリーズ未プレイなら、楽しめると思いますよ。
龍が如くは好きなので、次作にも期待します。