PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

無双演武（ストーリー）は一通りクリア、流浪演武は半分ほど進めました。

【タクティカル要素の増加】
まず、2人同時に戦場に出すシステムがとても良かったです。
自分の周辺に敵がいなくなったらキャラを切り替えて、
そちらでミッションをこなしているうちにさっきまで使ってたキャラを新しい敵のところに行かせて……といったことができるので、
移動時間が大幅に減り、一戦一戦が濃いものになった気がします。

それから、強化エリアの導入は大成功だと思います。
士気の高いところは雑兵でもかなり強くなっており突破困難といったように、より戦場らしくなりました。
「突っ込んでも勝てないことはないけど……遠回りでも旗兵を倒すか、周辺のミッションこなして士気下げるほうがいいかな」とか、
「この強化エリアはレベルの高いほうのキャラで攻略しよう」など工夫の余地があり、
ただザクザク斬り進むだけでは進行が難しくなったのが好印象です。

【アクション】
新たに追加された神速アクションが簡単かつ楽しいです。
また敵の数がとにかく多いのでコンボを繋げやすく、大変爽快です。

【会話量の増加】
「この武将なら、あの人に近付いたら会話があるんじゃないかな？」と思って近付くと、だいたい特殊会話が発生します。他にも、「この戦、あの人があのエピソードの事話してくれるかも…」と思って見ているとちゃんと話してくれたり。
存在感のあるNPCもけっこういて嬉しかったです。
こういう小ネタは戦国時代の知識が深いほど楽しめますし、この辺りはさすが歴史ゲームの老舗だと感じました。
キャラを変えて同じステージを再プレイするモチベーションにもなりますので、
この会話の量と質はぜひ今後の無双シリーズでも踏襲してほしいです。
個人的に、今作でもっとも気に入った部分かもしれません。

【流浪演武】
エディットパーツが充実しており、新武将作成を楽しめます。
全国を回り、イベントを見ながら仲間を増やしていくといった内容で、RPGとADVの要素が少し混じった感じでしょうか。
ボリュームがあるので長くのんびり遊ぶのに最適だと思います。

BAD/REQUEST

【アクション関連】
神速アクションはその性質上、どの武将でも使用感が似通っています。
便利なのでつい使ってしまいますが、神速メインで戦っていると飽きが来るのが早いかもしれません。
また、少し無双奥義の演出が冗長だと思います。三国6,7の短い演出に慣れた身としては、エフェクトが多くテンポが悪いなと感じてしまいました。

【ストーリー関連】
今作はドラマ性重視と聞いていたので、三国6並みのストーリーを期待していたのですが、イベントが紙芝居風ということも相まって、思っていたほどのめり込めませんでした。
もっとも、あちらは元ネタの三国志演義の完成度がきわめて高いので単純比較はできませんが、戦国同士で比べても2のほうが、ムービー演出に勝るぶんストーリーも良質に感じました。

また、あまりにも外見や口調に特徴のあるキャラ達がシリアスな戦場に出てくると、
気が抜けるというか興が削がれてしまうと感じたことがありました。
個性的なキャラが出るのはいいんですが、周囲から浮いてしまうほどの特徴付けは必要なのかな？と少し疑問です。
ついでに言うと、信長の話し方は2の頃のほうが自然で好きです。

【武器関連】
手に入る武器の技能がほぼ運任せで、作成の楽しみが無いというのはかなり残念です。
また武器錬金の際に、目当ての武器を探し出すのが大変ですので、簡単な検索機能が付いていると良かったと思います。

COMMENT

無双シリーズは三国4〜7、戦国2をプレイ済みです。
丁寧に作られた良作という印象で、自信を持って人にお勧めできる作品になっていると感じました。
これからもまだまだ遊んでいきたいと思います。