【PS3】第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2014-04-10 |
価格 | 8716円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 セクシャル 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:シミュレーションRPG ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 49
- (難易度)
- 1.10
- レビュー数
- 10
スコアチャート
GOOD!
ガンダム関連のストーリーがよくまとまっていたように感じられました。逆襲のシャアとUCをZシリーズの設定と併せてそれなりにうまくクロスさせられていたと思います。
その他、版権関係のストーリーは良かったです。版権キャラ同士の関係性や成長はシリーズものならではの出来でした。
戦闘アニメはさすがというべきか、平均的にはおそらくかなり満足できます。良いものに関しては本当に素晴らしいです。ただ、ムラが非常に激しい。この辺はBADにも書きますが。
一部で言われるBGMも、さほど気になりませんでした。ただ、ムラがチラホラ・・・。戦闘アニメほどではありませんが。
顔グラフィックの豊富さは言うことなしレベルです。一部作画が乱れているものもありますが、基本的にどれも美しく、また表情が豊かです。例えばキラの顔グラも、いつもの曖昧な笑み、曖昧な悲しみ、曖昧な無表情だけよりは随分勇ましく、人間味があって個人的には好感が持てました。(ちょっと恐いですが)
BAD/REQUEST
オリジナルキャラの魅力のなさ。特に最序盤のオリジナル主人公のクサさは久しぶりに初見テキストスキップをしそうになるくらいでした。版権キャラ同士の絡みは普通に面白いのに、そこにオリジナルが絡んだ瞬間醒めた目で見てしまいます。中盤から少し改善されますが、終盤でまた・・・。もう少し等身大の感性があるキャラで良かったように思えます。
オリジナルストーリーの寒さ。版権作品でのクロスオーバーやオリジナル展開はかなり面白いのですが、オリジナルキャラにスポットが当たると明らかにクオリティが下がります。幸い中盤以降そうスポットが当たるわけではないのですが、当たった時の強烈さがもうほんと、ひどい。
戦闘アニメのムラも激しいです。ある作品のメカはのきなみ華麗に動く傍ら、別の作品は明らかにもっさりもっさりと動く。過去作品と比べれば全体のクオリティは上がっていますが、相対評価としてもっさりと動く作品のファンは戦闘アニメを見るたび悔しくなり、次第に戦闘アニメを見なくなります。アニメの監修がなっていないとしか言えません。
オリジナルキャラの顔グラ。基本的に顔グラに関しては大満足なのですが、オリジナルキャラだけ明らかに雑です。主人公のヒビキくん、実は中盤以降性格はちょっと改善されているんですが、これで損してる部分もあるんじゃないでしょうか。かわいそうでもあります。
難易度。序盤から中盤にかけてはなかなかちょうど良いのですが、システムに恵まれた機体の存在に気が付くとバランスは完全に崩壊します。爽快感があるといえなくもないですが、一週目にいくつかは歯ごたえのあるステージをやりたかったものです。
UIの退化。過去作でできてたことがいくつかできなくなっています。個人的にイラついたのは3Dスティックでのカーソル移動撤廃とMAP兵器使用後のほんの少しのもっさり感。前者は慣れればあまり気にならないのですが、後者は仕様上おそらく何度も何度も目にするため「イラッ」としてしまうかもしれません。
マキシマムブレイクの演出。ダサい。ダサいしただ戦闘アニメを繋げただけです。わりとすぐにダメージが上がるコマンドというだけの認識になります。
COMMENT
総括すると、なかなかいいスパロボだったと思います。シリーズは初期の第〇次〜シリーズ以外ほとんどプレイしていますが、据え置き系の大作感がありつつ、プレイしての満足感もある今作は良作に思えました。
64ほどのヘビーさもなく、Wほどの軽妙さ、熱さもなかったZシリーズでしたが、ここにきてやっと独自の魅力が出てきたようにも感じます。
版権作品単体、あるいは版権作品同士で展開する部分のストーリーの出来は個人的にはかなり良かったです。少なくとも、天獄篇の期待は大きいです。
ただ、Zシリーズ全般に言えると思うのですが、オリジナル関連が寒い。
スパロボオリジナル自体は決して嫌いではないですし、OGシリーズも楽しんでプレイしているのですが、Zのオリキャラ、オリジナルストーリーは正直あまり好きになれません。2Zだけはそれでも結構マシでしたが。
今作のオリジナルキャラも全てが全て魅力なしとまでは言いませんが、基本的にあまり好感をいだけるキャラはおらず、関連イベントも独りよがりでした。強いて言うなら、ガンダムにこんな奴いたっけと思うくらい見事に馴染んていた敵キャラの一人は徹底したストーリー上の役割の遂行振りでとても好感を持てました。まぁ、サブキャラもいいとこなんですけど。
いろいろ不満点が多く上がるくらいには大味なところもありますが、シリーズ物最終作の前編としては良かったと思います。