PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

※ほとんどオンライン機能、オンライン対戦でしか遊んでいません
このゲームは成熟期に入っているのである程度安定した面白さが期待できると思います。ＥＡという「世界的な企業規模と潤沢な資金があるからこそできること」がこのゲームがウイイレに勝る最大のポイントです。
・グラフィックはきれいと言っていいと思います。最近はウイイレも頑張ってるので甲乙つけがたいですが。
・操作性も好きです。FIFAは「選手が芝の上を滑っているみたい」とよくいわれます。たしかにそんな気がしないでもないですが、私は慣れたので気になりません。むしろウイイレの動きがカクカクしているように見えて気になります。要するに慣れの問題かもしれません。
・現実の欧州サッカーとリアルタイムで連動するオンライン機能。冬の選手能力アップデートでは、能力上方修正された選手の多い今季躍進中のレスターの選手を招いてプロモーションする等、ゲームの枠を超えるサービス拡大はさすが。
・音楽がいい。毎作このゲームのおかげで好きなバンドが２，３増える。
・収録クラブ・選手の多さ。しかも実名。
・フライスルーパスの精度を落としたこと。いままでゲーム内のみ猛威を振るっていたフライスルーパスが、現実通り難しいプレーとなった。（パスがうまい選手なら安定的に通せる。バランスが良くなった）
・選手の加速が鈍くなり、スピードだけで相手を抜くのが難しくなった。よりテクニカルなドリブルが重要に。
・シュートが多彩に。フィニッシュ精度の高い選手のシュートは、本当にＧＫと駆け引きしているみたいに多彩で、感心する。

BAD/REQUEST

GOODで安定した面白さが期待できると書きましたが、ではその期待にしっかり応えているかと言われれば正直ＮＯです。たしかにマイナーチェンジによる改善点は認められますが、同じくらい改悪点もあります。かつてウイイレもぶち当たったマンネリ化の壁は深刻で、全体としてゲームの質は落ちていないとはいえ、年を越すごとに相対的に満足度と熱中度は下がっていきます。
・AIは相変わらず悪い。オフザボールの動きがひどいです。
パスコースも作らずにＤＦの裏でダラダラランニング、なぜかボールホルダー向かって走ってくる味方、ポジション放棄してゴール前に進出する等。（一歩バックステップすればパスコース作れるのになぜしない？サイド裏にスペースがあるのになぜサイドハーフはぼーっとしてる？なぜ代わりにボランチが裏ぬけしようとする？）とくにサイドハーフ、サイドバック、ボランチの動きは突っ込みどころあり過ぎです。（ＧＫとＦＷは改善されてる思いますが。）とにかくパスコースを作らない上に、今作はハイプレス（ドルトムントやアトレティコマドリー）の流行に乗ってパスカットが強化されたので、イニエスタ、モドリッチクラスの選手でもホントしょーもないパスミスをします。
結果どうなるか？相手のパスミスを狙ってハイプレスをかけ、ボールを奪ったら３秒でシュートまで持ってくプレーばかり横行してます。まあ仕方ないですよね。今作はパス精度を全体的に落とされましたし、相変わらず上手いイニエスタだってパスコースがなければさすがにパスは通せません。スピードドリブルの弱体化、パスの弱体化によって攻撃が難しくなった結果でもあります。
それはさらに言うと運ゲー化の加速ともいえます。プレイヤーのスキル云々以上に、とにかく相手のパスワークに圧力をかけ、運良くセカンドボールを拾えるかがカギになりますから。プレミアリーグ大好きのＥＡらしい方針で、ある意味リアルなんですけど、それがゲームとして楽しいか・・・。
・マンネリ化
今作の新規要素は、アルティメットチームというモードにドラフトというシステムが追加されたこと、女子チームが収録されたことですが、残念ながらどっちも滑ってます。女子チームのおっぱいの形の良さは評価したいです。
・クロスの質
クロスは味方狙ってるのか相手キーパー狙ってるのか分からないレベル。いくらなんでも弱体化しすぎ。

COMMENT

このシリーズは新作が出るたびに酷評してるような気がして我ながら冷静になろうと思うところですが、まあなんだかんだ年間通して安定して遊んできたシリーズです。アルティメットチームで、あの選手を使おう、こういう戦術で行こうとか考えるのがとにかく楽しいんです。
しかし今作では、そういった楽しさよりも試合で抱えるストレスの方がついに大きくなってしまいました。１０月に買ってプレーしてましたが１１月以来ほとんどプレーしなくなりました。（こんなことはFIFA10からプレーしていて初めてす）要するに失敗作です。「リアル志向と、ゲームとしてのバランス」をもう一度考え直すべきではないでしょうか？まあＥＡはアルティメットチームで儲かって仕方ないんで、そっちのプロモーションに忙しくて、肝心のサッカーゲームの質なんてどうでもいいのかもしれません。