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【PS4】龍が如く 極

発売元 セガゲームスオフィシャルサイト
発売日 2016-01-21
価格 7009円(税込)
レーティング 【D】17才以上対象 セクシャル 暴力 ギャンブル 犯罪 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:アクションアドベンチャー
■ プレイ人数:1~2人



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
2pt 3pt 3pt 3pt 3pt 3pt 2pt
総合点
58pt

GOOD!

○街
本作の舞台となる神室町は、広さはそれほどでもないですがごみごみと入り組んだ感じ雑踏など、いかにも繁華街っぽさが再現されていると思います。
それはさておいて(いつものことですが)治安の悪いこと悪いことw 絡んできたチンピラを撃退して一分もしないうちに今度は別の奴に絡まれて「サイフ出せ」「顔がムカつく」「足(とか口)がくせえ」と難癖をつけられまた戦闘に。後半になるとそういった一般雑魚も素手ではなくナイフや拳銃(!)で武装して襲いかかってきます。ソマリアより治安悪いな神室町。
そんな雑魚をボコって金を巻き上げ、体力が減ったなーと思ったら近くの飲食店で何か食べて体力回復、また街をふらついてサブストーリーに遭遇したりミニゲームに興じたり、という一連のサイクルが妙に楽しくてメインストーリーそっちのけで神室町をぶらついてしまいます。
ただし本作にはその長所をぶっ潰すBADポイントがありますので後述します。

○追加ストーリー分
主人公の桐生ちゃんがムショに入っていた10年間で親友が豹変してしまいますが、一体どんなことがあったのかという部分が追加分として加筆されました。こんなことがあったなら闇落ちしちゃうのもしょうがないかなーと多少の説得力もある内容だったのでこの部分については概ね満足してます。

あと個人的にGOODポイントに入れたいものとして、
○キャバ嬢が減った
初代から一貫して何が面白いのかさっぱりわからないけどサブストーリーコンプに絡んでくるので頑張って好感度を稼がなければならないキャバクラが、各店舗1人ずつで大幅減になりクリアするのがかなり楽になりました(人によってはBADポイントかもしれませんが)。

BAD/REQUEST

○バトル
本作のバトルは前作である0の流用でほとんど変わっていないのですが、やはりスピード特化のラッシュスタイルと武器攻撃が強い壊し屋スタイルは便利だし使っていて楽しいです。それはいいのですが、今作からボス戦の最中に敵がダウンして一定時間無防備になり、そのときだけ「超スタイルの極み」というヒートアクションを発動できる仕様が追加されました。この超スタイルの極みが本作最大の問題児その一となってしまっています。
まず種類が少ない。各スタイルに一つずつしかありません。すぐ見飽きます。
またダウン時のボスはただ無防備になっているだけではなく、凄まじい勢いで体力が回復していきます。それを止めるためには超スタイルの極みを叩き込まなければなりません。つまり、ボスのダウン時に「超スタイルの極みを叩き込むことができる」という自由があるのではなく、「超スタイルの極みを叩き込まなければならない」という足枷があるということです。一回のボス戦で、大体2~3回のダウンが発生します。その度に何度も何度も見た超スタイルの極みを繰り返し見なければならない羽目になるわけで……。単にボス戦を長引かせる要素にしかなっていません。
それ以外のストレス要素として、後半の雑魚はナイフや拳銃で武装しており、攻撃を食らうとヒートゲージが大きく削られ、強制的にダウンしてしまうというのがあります。早く立ち上がらないと追い打ちを食らうため、×ボタン連打で立ち上がらなければなりません。これが頻発するため後半のバトルは苦痛で仕方ありませんでした。……ていうか、×ボタンを連打しても確定で追い打ちは食らいます。連打させる意味がありません。これが本当に面倒くさい。ラスボス戦一つ前の戦闘は特に酷くてキレそうになりました。

○どこでも真島
これも今作からの追加要素です。街中を歩いているといきなり真島の兄さんに襲われてボス戦が始まるので、いつでもどこでも気が抜けない……というのを狙ったようです。が、別に負けてもゲームオーバーにはならないので気にする必要はありません。勝てば大量の経験値をゲットできるので序盤から中盤は経験値稼ぎに役立ちます。しかし後半になり、ステータスもカンストして経験値稼ぎが不要になってしまうと、この「どこでも真島」がとんでもないストレス要素に化けます。本作最大の問題児その二です。
真島の兄さんは体力が非常に多いです。ですが攻撃パターンは結構単調なので、見切ってしまえばただの作業でしかありません。大量の経験値という旨味がなければ単に体力が多くて倒すのが面倒くさいボス戦というだけなので経験値カンスト後は避けてしまいたくなるのですが、逃げられませんし、エンカウントを無効化するアクセサリーを装備しても真島の兄さんには無効です。RPGで例えるなら、撃破しても何もご褒美はないけどラスボスが野良でちょくちょくエンカウントしてくるようなもの……といえば伝わるでしょうか。面倒くさいだけです。もちろん前述の超スタイルの極みをここでも何度も何度も見ることになります。
街中を気ままにふらつくのが楽しいのに、真島の兄さんとバトルするのが面倒で探索が嫌になってきます。

○グラフィック(キャラクターの顔)
リアル指向を追い求めた結果なのかどうかは知りませんが、キャラクターの顔に変な気合入れすぎです。頬のブツブツとか再現されても「うわ、グラフィックすげえ」とは思いません。単純に「うわ、気持ち悪い」と思うだけです。ゲーム起動時の桐生ちゃんの顔のブツブツは本当に酷い。

COMMENT

序盤から中盤はミニゲームのクリアなどゆっくり時間をかけ、終盤はサブストーリーなどを探すのすら面倒になりさっさとクリアして一周約50時間。中盤くらいまでは本当に楽しめていたのですが……。どこでも真島は最悪の追加要素でしたが、やはり桐生ちゃんや真島の兄さんはとても魅力的なキャラクターで見ていて楽しいです。マジメな部分もありつつ本気でバカをやるから良い。ポケサーをノリノリでプレイしている桐生ちゃん……もといカズマ君は本当に楽しそう。 
初代龍が如くは本当に名台詞が多かったのですが、やはり10年経って声優さん(それか演出担当)にも変化があったのか、せっかくの名台詞なのに声色が平坦だったりあっさりだったり、微妙に印象が変化してしまっていて残念でした。
バトルにしてもミニゲームにしても使い回しだらけなのは、もう仕方のないこととして諦めています。

それと本作と直接関係はありませんが、購入者特典として龍が如く6の先行体験版をプレイしたのでそっちの感想も。
バトルシステムが新しくなっているのは好評価。ヒートゲージが単にヒートアクションに必要なものから5の怒龍の気位のような一定時間パワーアップ(ヒートモード)発動に必要なものに変更になっています(その最中にヒートアクションも発動可能)。また桐生ちゃんの攻撃アクションも変更されています。さすがにいつものコンボはもう見飽きているので変えてくれて良かったです。
グラフィックについてもこちらは丁度いい匙加減だと思います。というか時間軸的には5より後だと思うのですが、桐生ちゃん確実に若返ってます。そしてやたら男前になっています。FPSが低くて動きがガックガクなのは開発途中だからしょうがない。
主人公数がどうなるかは知りませんが、4や5の複数主人公は多すぎると思うので、桐生ちゃん一人か0のように多くても二人までに絞ってアクションを充実させる方向でやってくれたら個人的に嬉しいです。そのほうがストーリーもうまくまとまりそうですし。それと、使い回しでもいいからラッシュスタイルと壊し屋スタイルは使えるようにしてほしい……。極はちょっと期待外れな出来でしたが、6は期待してます。

   
プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
たにしさん  [2016-02-15 掲載]

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総合ポイント
47
(難易度)
2.50
レビュー数
8
スコアチャート 龍が如く 極レビューチャート

0%
0-9
12.5%
10-19
0%
20-29
12.5%
30-39
25%
40-49
37.5%
50-59
12.5%
60-69
0%
70-79
0%
80-89
0%
90-100
【60点以上】
12.5%
【標準偏差】
14.76