このソフトのレビューを書く

【PS4】龍が如く 極

発売元 セガゲームスオフィシャルサイト
発売日 2016-01-21
価格 7009円(税込)
レーティング 【D】17才以上対象 セクシャル 暴力 ギャンブル 犯罪 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:アクションアドベンチャー
■ プレイ人数:1~2人



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
2pt 2pt 3pt 2pt 2pt 2pt 3pt
総合点
42pt

GOOD!

■グラフィック
このシリーズは毎回人物描写(主にムービー)に力を入れていますが、今作もそこはきちんと
仕上げていると思います。


■元作では描かれなかったストーリー
ファンの方が口々に言ってた、桐生の親友である錦山が変貌した経緯がきちんと描かれているのは高評価。


■歴代人気キャラのごり押し
今までのシリーズの中でも特に人気が高い「真島吾朗」が、前作のかつあげ君の変わりの様にガッツリと
惜しみなく出てきます。
特に今回はキャバ嬢に女装してたり、ポールダンスをしながら等、ある意味真島の兄さんらしい壊れた演出は
最初は楽しめました。
前作の男前な真島の兄さんも良いですが、やはり原点はこの作品が元なので、これくらい奇抜な感じで
丁度いいかと。ただしBADもありますが・・・。


■メインとサブの使い分け
ここは今まででも結構賛否ある所ですが、メインストーリーはシリアスな面に重点を置いているのに対し、
サブは基本おふざけです。
これはメインの雰囲気を損なうという意見が多い気がしますが、個人としては時に感動したり笑ったり
できる内容のサブがあっても良いと思います。
まぁ確かにこのサブはなくてもいいだと思えるのも多々ありますが、遊び心があるのは個人的に好きです。

BAD/REQUEST

■良い反面、見えてくる粗いグラフィック
人物は確かに良いです。ただ、それはメインやそれに関わるキャラのみ。
一般人等オブジェ(エキストラ)的なキャラは何ともお粗末。
まぁこれは今作に始まった事ではありませんが、これだけシリーズ化されていて改善する気もない点では減点。
メインだけ良くすれば良いという話しではなく、「こんな所まで」といえる部分など、全体を底上げしてこそ
ユーザーに愛されるソフトになるのではないでしょうか。


■微妙な戦闘バランス
今作も前作「龍が如く0」のシステムを継承し、戦闘スタイルを数種から選べるわけですが、各種のバランスの
悪さが露呈して、最終的には一番使い勝手がいいラッシュスタイルしか使わなくなります。
本来ならメインとも言える堂島の龍スタイルなんか、全体的にモッサリ感が増してひじょうに使い辛く、
返ってチンピラスタイルの方が勝手が良い。特にその使い勝手は、ボス戦に顕著に現れます。
勿論どのスタイルでも育てればクリアは出来ます。が、スタイルによって難易度がかなり変わるのも確か。
字名が堂島の龍と呼ばれる桐生さんなのにラッシュスタイルがメインなんて、ファンからしたら
全然喋らない明石家さんまさんぐらい残念な仕様です。

次に敵の強さ。今作は雑魚でも普通にスーパーアーマー持ちが多く、桐生の攻撃にのけぞる事もなく
反撃してきたり、モーションなしで当たる攻撃判定があったり、相変わらずの体力ゲージ多すぎだったりと、
前作よりも大味で面白みに欠ける内容。


■「どこでも真島」のしつこさ
最初は良いです。どこでも真島をクリアするするくらいまでは特に問題ありません。
が、その後も結構頻繁に出てくるのは、いくら好きなキャラでも鬱陶しいとしか言えません。
しかも相手の体力もかなりあるので長期戦は必須。ある程度イベントが進んだらせめて頻度を下げて
ほしかったです。
あと、確かに真島の兄さんは奇抜な外見と凶気的な内面を持ち合わせてはいますが、基本は両面共に
かなり男前なはず。が、今作はその両面ともを悪い意味でかなり壊しすぎた感じに仕上がっています。
最初だけは良いですが、終始あそこまで男前を崩す必要があったのかは疑問。
最後までやった感想としては、個人的にはやりすぎ感があってげんなりしました。


■焼き増し感が半端ない
どうしてもストーリーや街のデザイン等はシリーズ化作品なのである程度は仕方ないとは思いますが、
問題はその他のシステム面。
無駄にプレイ時間を引き延ばしているだけの目録等が今作もふんだんに盛り込まれています。
前作もストーリーやキャラは大好きでしたが、その他の達成目録やミニゲームはただただプレイを
だらけさせる要因でしかない印象でした。
今作も然り。トロフィーを取る為だけにメインには関係ない所で何十時間も割く羽目になる所は大幅に減点。
相変わらずこの点は、製作側は誰一人ユーザーの事を理解していない・押しつけがましい感半端ないなと
感じます。


■無駄過ぎるやりこみ要素
龍が如くの醍醐味とまで製作側が自負しているやり込み要素の達成目録やミニゲーム。
一体どこの評価を見て・聞いて言っているのか疑問。
ポケットサーキットやメスキング等は本当に必要なのでしょうか。
一番無駄に思えるのが「達成目録」。前作でもそうでしたが、今作もこれが一番の癌。
目録内容も数百ある上、時間を取られる目録が目白押し。
バトルで○人撃破くらいはまだ分かりますが、闘技場で50回勝利や武器を100種入手、半丁で10000稼ぐや
ポケットサーキットで全大会優勝等、とてつもなく時間を割かれる内容ばかりでもううんざり。
しかしトロフィーに「達成目録100%」があるので、コンプの為にはメインを何度も中断して何十時間も
かけてする羽目になります。
私は目録をコンプするだけでゆうに100時間越えました。

この100時間以上が楽しく出来たなら何も文句ないのですが、何一つ楽しめずに惰性でプレイしていたので
ここは大減点。
製作側がこの点に自信を持ってコメントしているという点でも、自己満足感が否めません。

COMMENT

10年という集大成を全スタッフ全力で製作し、手抜きは一切せず価格も抑えましたとプロデューサーが
意気込みを言ってたのを動画サイトで観ましたが、価格は確かにと思えても、それ以外は一体どこに?
と言うのが正直な所。

メインは確かに龍が如くらしい仕上がりですが、それ以外のミニゲームやサブイベント・達成目録等は
本当に良いと思っているのでしょうか。
一部の「それも含めて・それがあってこその龍が如く!」等良い評価にしか目に留めず、批判的な意見は
取り入れていないというのが今作でもよく分かります。
決して悪い仕上がりではありませんが、長く遊ぶ・やり込む要素を相変わらず大きく勘違いしているなと
いうのは否めない作品かと。

動画や雑誌などで作品に自信を持ち色々言うのは、それはそれで良いと思います。
が、はたしてそれが事実だと思えたユーザーは一体どのくらいいる事か。
無駄に何でも入れ込むだけでやり込み要素満載と豪語しているから、自己満足に浸っている・自己満の
極み等と散々言われているのがその証拠ではないかと。

シリーズの癌ともなっているやり込み要素と言われる仕様は、いい加減どうにかしてほしい所です。
「10周年記念なのでファンの期待に応えました」と言われても、結果的には前作をいいように使いまわし
してもう一儲けした感じにしか思えません。

一ファンとしてメインの内容は素晴らしいと思います。が、それだけ。
オークションで1000円で買ったので値段分は楽しめましたが、フルで買っていたら間違いなく損してました。
メインが良いだけに、ひじょうに残念。元々の良作を製作側のエゴで駄目にしてしまった典型的な作品。
本当に勿体ない。

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
流禅さん(Webサイト)  [2016-06-13 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ


龍が如く 極のTOPページへ戻る

総合ポイント
47
(難易度)
2.50
レビュー数
8
スコアチャート 龍が如く 極レビューチャート

0%
0-9
12.5%
10-19
0%
20-29
12.5%
30-39
25%
40-49
37.5%
50-59
12.5%
60-69
0%
70-79
0%
80-89
0%
90-100
【60点以上】
12.5%
【標準偏差】
14.76