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【PS2】放課後は白銀の調べ

発売元 ディンプルオフィシャルサイト
発売日 2008-02-28
価格 7140円(税込)
レーティング 【B】12才以上対象 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 乙女向け恋愛アドベンチャーゲーム
退悪師である女の子、神楽坂要が男装して男子校に潜入し、色々なキャラクターとコミュニケーションをとりながら学校で起こる謎の事件を解決する恋愛アドベンチャーゲームだ。
世の怪異を払うことを生業とした退悪師の家系に生まれた少女が、とある私立男子高校からの依頼に、「短期間ならば誤魔化しきれる」と周りの意見により、本人の思惑は完全に無視されたまま派遣されることになる。下級生みたいな同級生に敵視されたり、きれいな男の人になぜか気に入られてしまいながらも、己の能力、式神を駆使して、事件の解決に当たろう。



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 4pt 3pt 3pt 4pt 3pt 3pt
総合点
68pt

GOOD!

注:以下固有名詞を使わずに書きますのでキャラクターを上げる際は外見的要素で書いています。

・キャラクター:意外性、と言う点ではかなりのもの。メイン攻略対象が坊主で体格良い、と言うのは余り…と言うか見た事ないような。と言うか攻略キャラに普通の美形キャラが居ない。どいつもこいつもクセがあります。私は普通の美形も好きですがこう言ったキャラも大好きなので非常に面白かったです。声優さんの演技も素晴らしかったと思います。グラフィック(スチル立ち絵共に)も綺麗で満足です。

・ストーリー:個人ルートに入るまでは余り差がないものの、入ってしまえば『個人』の名称に相応しくストーリーごときっちり分かれます。キャラクターと恋愛する様子よりもキャラが自分に惹かれていく様子が他の乙女ゲーより描かれていると思います、個人的に。

・システム:イベントのロード機能がかなり充実しています。きちんとセーブさえすればどのイベントでも『おまけ』にて見る事が可能です。細かく分かれていてきちんとそれぞれにタイトルも付いているので後から見るのも楽しいです。

・主題歌:攻略キャラの1人(坊主)を担当している谷山紀章さんが歌っています。元々大好きな事もありますが、ゲームにも合っていると思います。ムービーも綺麗ですし。EDも同じ方に歌って欲しかった―と言うのは私の我侭ですが。

良くも悪くも『ヒトを選ぶゲーム』です。坊主やおっさんに心を惹かれる方は勝って損はないかと思われます。ちなみに私はおっさんに蹴落とされました。あとは最近の乙女ゲー(ADV系)にやり応えを感じない方にもオススメです。

BAD/REQUEST

・システム:良いか悪いか、で言えば悪い部類に入ってしまうと思います。最低限はあります、最低限だけですが。まずセーブ機能。1つのデータで3つしかできません。個数にピンキリあれどさすがに3つは初めて見ました。私は余りデータを多用する方ではないので平気でしたがそう言う方は困るんじゃないでしょうか。次にスキップ機能。既読未読の判断があるのは最早ADV系では当たり前なんですがスイッチ、ではなく押しっぱなしでスキップ、と言う形式。これが意外と繰り返しプレイで苦痛です。私はボタン部分にガムテープを貼ってしばらく放置、と言う風にしてました。あと私は使わないので気になりませんでしたがオート機能がありません。

・主人公:ゲーム内容を考えれば当たり前ですが(女性名で男子校潜入なんてそんな馬鹿な)まず名前変換がききません。加えて、性格がちょっと…ぶっ飛んで、とまでは言いませんが感情移入のし難い性格です。男勝り、と言うよりは男らしい性格で喧嘩っ早く猪突猛進、と言う様な感じでしょうか。ルートにもよりますがこの性格が災いしてか『あ〜…』と頭を抱えたくなったり『待って待って!』と突っ込みを入れたくなる事がしばしば。あと台詞回しが微妙に古臭い…一昔前のライトノベルを呼んでいる様な気になります。

・キャラクター:良くも悪くも個性的。坊主やおっさん、口の悪いちびっこに毒舌眼鏡はまだしも1人、一般的に受け入れて貰えなさそうなキャラが。バイセクシャルである事をほのめかす(と言うか最早そのもの)キャラが居ます。作中でも男性キャラにちょっかいを出している事が多いです。その上、そう言った人物が男子校では多い、と言う台詞が出たりしますのでBLが受け付けられない方、BLが大丈夫でもそう言ったキャラに拒否を示す方は余り…。あと体格の良い男性キャラが苦手な方はご注意ください。坊主は見た目からしてわかりますがおっさんはそれ以上です。マッチョと呼ぶに相応しいレベルです。他の3人は普通か細いレベルですが。

・難易度:最近の乙女ゲーにしては難易度が高い、と言うのが良く言われています。確かに攻略対象を追っかけているだけではEDを迎える事が出来ないので当たってます。攻略なしでやってBadEDが何度も続く、なんてこれでは珍しくありません。加えて1周が長めなので1周1,2時間ではちょっと無理があります。

・糖度:男子校が舞台、と言う事もあってか全体的に糖度は低めです。ルートに入れば多少高くなるものの微々たるものです。相手は此方を男だと思っているので当たり前ですが。なので、他の乙女ゲーの様に甘い要素がそこここに…ありません。キャラの面々との馬鹿騒ぎっぷりも面白いので私は満足しましたが恋愛を求めてやると肩透かしを食らいます。ただし、その分終盤やEDにくらくらします。

・設定:陰陽師、と言う設定があるんですがはっきり言って活かし切れてません。怨霊を倒して行き使い魔のレベルを上げる、と言うシステムもあるのですがそれもあまり…。戦闘、と聞いて遙かなどを想像してはいけません。ランクはかなり落ちます。まぁ、レベルが上がればストーリーに少しですが変化は見れます。…と、言うか主人公よりも○○(ネタバレなので)の方が遥かに陰陽師らしく見えます。術使うし、札書いてるし。

良いところは確かに良いんですが悪いところも多いです。私の場合はシステム以外はあまり気にならなかったので楽しく出来ましたが、上記の事をとても気にする方にはオススメできません。

COMMENT

色々な意味で今までなかったゲームです。バイが居るゲームなんて初めてやった。私はこのゲーム、キャラのビジュアルと声優さんの豪華さにつられて買ったんですが、ストーリーも良かったですしやり応えもありましたし満足です。スチルがもうちょっとあれば、とも思いましたがどのスチルも綺麗なのでそれでもう十分です。

賛否両論はありますが私としては好きなゲームです。BadEDが5,6回続いた時はうっかり挫けかけましたがキャラへの攻略意欲で持ち直しました。某漫画(ドラマ)の影響かとも思える設定(男装して男子校潜入)ですがこちらはこちらで独自の設定だと思われるので楽しめるのではないかと。

ただし、ゲームやキャラの設定上受け付けられない方も居るかと思いますのでそう言う方はご注意ください。

   
プレイ時間:05時間以上15時間未満(クリア済)
三日月さん  [2008-03-07 掲載]

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総合ポイント
68
(難易度)
3.00
レビュー数
3
スコアチャート 放課後は白銀の調べレビューチャート

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【標準偏差】
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