【PS4】ファークライ プライマル
発売元 | ユービーアイ ソフト (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2016-04-07 |
価格 | 9072円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:サバイバルアクションアドベンチャー ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 73
- (難易度)
- 2.00
- レビュー数
- 7
スコアチャート
GOOD!
◎あえての石器時代
石器時代が舞台のゲームというと初代PS「太陽のしっぽ」を
最初にイメージした人は、けっこう歳です。
石器時代がテーマですから、いままでのファークライシリーズの
ように、手榴弾、アサルトライフル、サブマシンガン、ピストル
その他もろもろ、武器の種類はありません。
メイン武器は、棍棒、槍、弓 以上という漢らしい仕様。
あとは罠だとか投石器だとか細かいものはありますが、
基本的に撲殺するか刺殺するかという選択肢になります。
ようはフィールドに転がっているアイテムを集めて、
より効率的に撲殺(もしくは刺殺)できるように
武器をアップグレードする流れになります。
◎システムがユーザーフレンドリー
PS4最先端の映像、しかもオープンワールド、FPS視点にもかかわらず
せいぜい20秒のロードタイム。平均10秒程度とかなりスピーディ。
フィールドが広く、いままでのようにヘリコプターや車がないため
ファストトラベルを多用することになりますが、そのロードもかなり短い。
◎潔いオンライン対戦の削除
いままでもファークライシリーズをプレイしていましたが、
個人的にはオンライン対戦が微妙すぎて、
「ああ、これに掛ける開発費をストーリーモードにまわしてほしい」
と常々思っていました。ありがたいことに今作はオンライン対戦が
ありません。思う存分、俺つえー、ウホウホできます。
○楽しい仲間たち
いままでのファークライをしてる人なら
「またお前かよ」と言いたくなるような、
時空を毎回超えるNPCもいてニンマリできます。
「人間が食物連鎖の底辺にいる時代」の話なので野生動物にも普通に食い殺されます。
そんなに強い肉食獣も主人公の飼いならし術を使うことで仲間にできます。
本作でもっとも心をくすぐられたのは「剣歯虎」を仲間にできることです。
皇国の守護者ごっこができます。最高です。
BAD/REQUEST
×後半マンネリが如何ともしがたい
夜になると野生動物がやたらアグレッシグになり、
狼の群れに取り囲まれ、嬲り殺しにあってからというもの
「夜は出歩かない」という誓いを立てていましたが
前述の剣歯虎を仲間にしてからは、剣歯虎を恐れ
肉食獣も逃げていくようになりました。
プレイは楽になりますが、最初のスリルが消滅。
頭のなかには「虎の威を借る狐」のことわざがよぎります。
また、いままでのシリーズでは重火器が登場しますので
いろいろな銃を使ってみるという楽しみがありましたが
弓、槍、棍棒の3種類のみ(弓はノーマル、長弓、ダブルボウの3種)で
派手さに欠けるため、マンネリが加速します。
これまでのシリーズでは敵の基地の裏側に爆弾を仕掛けておいて
陽動するなどといったプレイも可能でしたが、
今作では不可能です。
×中途半端なサバイバル
フィールドに落ちている材料を集めて、武器、装備のアップグレードを
していくことで主人公は強くなっていきます。
防寒具をアップグレードするまで、5分以上は滞在できなかった極寒の
北の大地を無限に歩き回れるようになります。
これはいいとして、そんな寒い場所の水に飛び込んでも平気というのは
どうなんだろう…。
また、これまではお金をつかって拠点で弾薬や武器を購入するシステム
でしたが、今作では材料を消費して自分で矢や槍、棍棒を自作します。
戦闘中でもなんのその。枝を消費すれば、一瞬で何十本でも矢を自作
できるシステムで、せっかくの緊張感が緩みます。
それなら、拠点などの決められた場所でのみ消耗品を作成できるという
システムのほうがよかったのではないでしょうか…。
COMMENT
人類が、人間と獣の狭間を歩んでいる時代がテーマという
ことで、序盤の「なにやってても死ぬ」というスリルが
作品への没入感を高めます。
しかし、シリーズ通して言えることなのですが
強くなるとやることがなくなってくるという点が残念ではあります。
また、武器のアタッチメントの着脱などができないため、
余計にそう思うのかもしれません。
なお、本作のマップが前作の舞台「キラット」と同じという
ことで、当初は手抜きかよ…と思っていましたが、
おそらくほぼ最初から作ったほうが楽だろうと思うほどリデザインされて
いました。
個人的にはよくぞこんな作品を作った!と賞賛を送りたいと思いますが
周回プレイをしたいという気持ちになるかと言われるとすこし微妙。
しかし、初回プレイの瞬間の緊張感は変えがたいものがありました。