【PS4】République(リパブリック)
発売元 | ガンホー・オンライン・エンターテイメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2016-04-14 |
価格 | 3888円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ステルスアドベンチャー ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 52
- (難易度)
- 1.50
- レビュー数
- 4
スコアチャート
GOOD!
※隠密系作品はウォッチドッグス、アサシンクリード、ディスオナードなどのシリーズ各作品をプレイ済。
プレイヤーのもとに、少女から電話がかかってきます。電話の主である主人公“ホープ”は、謎の施設の女子寮から、適当に電話をかけ、繋がったあなたに「助けてほしい」と懇願しました。たまたまコンピュータ機器をハッキングする術を知っていたプレイヤーは、スマホのカメラから施設の監視カメラに乗り移ります。巡回兵の動きを観察して彼女をこっそりと誘導し、自由をもたらすのが目的です。
■簡単、初心者向け
使用中の監視カメラから別のカメラに乗り移る際は、時間が完全に停止します。その間ずっと、選び放題、カメラ旋回し放題。彼女が向かうべき地点までの、幾つもの監視カメラを順次乗り移り、道順や兵士の配置を完全に把握して臨むことができます。また、兵士と出くわしかけたときに咄嗟に時間を停止すれば、次にどう動くべきか、ゆっくり考える時間も得られるでしょう。
能力強化のスキルや、催涙ガスなどの足止めを行なうためのアイテムも用意されており、前者の取得ハードルは低く、後者はわりと潤沢に手に入ります。見つかったときのゲームオーバーも、最寄の監禁部屋への移送と催涙ガス等のアイテム没収で済み、巻き戻しの要素が少ないです。没収されたアイテムは、兵からスれば戻ります。
■先が気になるストーリー
もともと1章ずつ開発・公開された作品らしく、各章のエンディングは次章の購入者を呼び込む「あとひく」展開で終わっており、ついつい先が気になってしまいます。この施設がどんな目的の場所で、ホープやその他の寮生はいったい何者なのか。ストーリーが進むにつれ情報が集まり、しかし謎は深まっていきます。最終章やその前章に至って、ようやく多くのことが解決していくでしょう。
BAD/REQUEST
■簡単すぎる
GOODにも書いたように、全方位で初心者向きです。隠密ゲーム好きはがっかりする内容だと思います。何より、兵の数が少ないです。最終章は兵がうようよする手応えのある場所がありましたが、それまでは他作品でのチュートリアル程度の配置です。
■カメラ仕様の難
部屋の真ん中あたりを通るとき、勝手に使用カメラが切り替わり、ホープを動かすための操作が変わってしまうことが多いです。せっかく自分でカメラを自由に選択できるシステムなのに、その良さを半分潰してしまっています。また、このときプチフリーズが起こり易いです。
■音声付の収集要素が大量にある
この要素があること自体は喜ばしいのですが、大半の要素に音声データが付与されており、かつ、それらの多くは、スキップはできますがあとで聞けません。収集した箇所で聞いてしまわないといけないです。大量でかつ一つ一つが長いので、真面目に聞いているとすこぶるゲームテンポが悪くなり、かといってスキップするともにょってしまう。
他のいろんな作品がやっているように、インベントリで、せめてテキストデータの形ででも提供してくれていればよかったのですが。またはウォッチドッグスやディスオナードのように、聞きながらほかの作業(例えば衛兵のパターン待ち)ができるようにするべきでした。
■見えない収集要素
収集要素の一部は、時間停止時に色つきでハイライト表示され、時間停止から抜けてホープを操作して入手します。しかし、どうやら監視カメラには絶対に映らない位置に1つあり、また、カメラから遠すぎるなどで見つけにくいものが幾つかあります。前者はホープがその場をたまたま通らないと取れません。後者は目を皿のようにして停止画面を睨んでいれば何とかなると思いますが、難易度がすこぶる高いです。
■バグに注意
本作にはオートセーブ機能がありますが、何らかの条件で失敗し、以後機能しなくなります。その際はおそらく「強制ポーズの頻発」という症状が発生しますので、そうなったら即座にゲームを再起動したほうがよいでしょう。
COMMENT
PS Plus フリープレイでダウンロード。トロフィーコンプリート済。トロフィーに無関係な「使用した監視カメラ」の数も全てコンプ。
1周目はゲーム性の平凡さに退屈しつつ、ストーリーの面白さでプレイのモチベーションを維持できました。2周目の収集プレイは、BADに書いた「見つかるわけないもの」1つ、「見つけにくいもの」1つに悩まされ、ネタバレでようやく解決。どっと疲れましたが、パワーポイントで地図を描いて見つけたものを逐一記録し、探索が甘そうなところを何度もチェック、という遊び方で楽しみました。同じような特殊な性癖を持つ方には満足できるかもしれません。音声データを聞くことによるゲームテンポの悪さは、ご自身の時間の余裕と相談の上、取り組み方を考えてください。
オリジナリティ:3点。ゲーム性は平凡、アクション性も薄く、これだけだと2点ですが、ストーリーに引き込む力は強かったので加点。
グラフィックス:3点。背景は非常によし、人物モデルは平凡。操作カメラ選択時のUIはあまりよくないです。総合的に見て普通。
音楽:3点。まったく印象が・・・。隠密ゲーには「待ち」が多く、BGMが鳴ってるとループが気になります。環境音だけでよかったのでは。
熱中度:3点。何度も書いていますが、ゲーム性の熱中度ではなく、ストーリーの熱中度です。あるいは、収集要素への意地。
満足感:3点。フリープレイでしたし、元々定価も安いのでそれ相応だと思います。
快適さ:2点。綺麗なグラフィックとの引替えかプチフリが多く、その他操作性など、惜しいところが多いです。持ちきれなかった消耗品回収や収集要素精査のためにあちこち往復するのもしんどい。ショートカット開放をもっとたくさん用意し、それが生きるゲーム性があって欲しかった。