【PS4】アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝
発売元 | ソニー・インタラクティブエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2016-05-10 |
価格 | 8532円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションアドベンチャー ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 77
- (難易度)
- 1.95
- レビュー数
- 20
スコアチャート
GOOD!
グラフィックについては桁外れ。ほぼ実写です。
ウィッチャー3や、後に出たFF15も大概すごかったですが
本作は本当に実写映画を動かしているという感覚。
オープンワールドではなく狭い世界なので
描き込めるという部分はありますが
それにしてもこれはすごい。
海外作品は往々にしてUI回りが非常に雑なことが多いのですが
この作品はSIEがきちんと手綱を取っているせいか
PS4に合わせた、かつ日本人にとっても
違和感の少ない操作性になっていますし
画面構成もストレスはたまりません。
ロードも速く、事故死後もすぐに復帰できるのは
よかったと思います。
エレナさんはガチ美人。
敵役のナディーンも洋物作品にしては相当な美人です。
この辺の造形は非常に良かったと思います。
BAD/REQUEST
ゲームとしてみた場合、とにかく単調。
アクションゲームとしてのギミックは
・単にジャンプ
・ウォールクライミング
・ロープにつかまる
・切れた梯子を二人で助け合って登る
・キャスター台を落として踏み台にする
全編通してほぼこれだけが延々と続きます。
プレイ時間の半分は壁にぶら下がっていた印象。
ウォールクライミングシミュレーターを買った覚えはありません。
ジャンプアクションとしてどうかと言われると
単に「想定ルートをジャンプしているかどうか」だけの
極めて雑な代物。
正解ルートならどんなに雑でも届いてしまうし
非想定ルートなら明らかに飛べそうなところでも落ちる。
自分なりの攻略ルートを編み出せるわけでもないし
動かすこと自体が楽しいというような快感もありません。
探索する楽しみがあるかといわれると、
宝物は多少ありますが、探索ゲーとしてとらえた場合には
フィールドはすっかすかです。
かつ、ミニマップもコンパスもない状況で
見えにくい唯一の正解ルートをしらみつぶしで当たるだけ、
という無味乾燥な時間が過ぎていきます。
ウィッチャー3の「ウィッチャーの感覚」とか
ペルソナ5の「サードアイ」的なものは
このゲームにこそ必要だったのではないかと。
戦闘は・・・まあ「TPS風ミニゲーム」ですかね。
これも全編ほぼやっていること一緒。
シューティングとして何か面白いか?といわれると
こんなんやるくらいなら他にいくらでもあるわ、と。
ステルス重視で撃ち合い回避して
進むこともできるのはいいですけど
その場合、戦闘する代わりに追加されるのは
単調なウォールクライミングのお時間です。
ストーリー。
エレナとの関係や、
サムに関する中盤のちょっとしたどんでん返しで
多少の味付けはされていますが
基本的には「兄弟で敵より先にお宝探しましょう」という
それ以外になんもないお話です。
話のボリュームとしては、乱暴な言い方をすれば
「ウィッチャー3のサブクエスト2個分くらい」。
シリーズを1作目からやってきた人には
多少の感慨があるのかもしれませんが
シリーズ初プレイの立場としては
「単調かつありきたりにもほどがある」
というのが正直な感想。
単なるアクションゲームなら
ストーリーはこんなもんでいいのかもしれませんが
これって「Playする映画」じゃなかったでしたっけ、と。
一周でスムーズに進めば10時間、
あちこち迷子になったり転落死しまくったりしても
20時間あれば終わります。
周回前提ならこの程度のボリュームが適切ですが
このゲーム育成も分岐もないので
2周目をやる意味はほぼありませんし
2周目で改めて理解を深める必要があるような
ストーリーでもありません。
マルチをやらない限り、20時間でほぼ終わりです。
COMMENT
「Playする映画」というキャッチフレーズ。
このフレーズに嘘偽りはありませんでした。
圧倒的なグラフィック表現はまさにPS4の最高峰。
過去作からこのシリーズを支持してきた人にとっては
まさに珠玉の一作なのでしょう。
プレイステーションの20年間、
アンチャーテッドの10年間で
ソニーが追い求めたものの集大成がこの作品、
なのでしょう。おそらく。
そして、その長年の集大成たる
「Playする映画」を20時間やって
エンディングまでたどり着き、私は確信しました。
「映画というのは観るべきものであって、
Playすべきものでは決してない。」と。
大変、勉強になりました。