【PS4】ウェイストランド2 ディレクターズカット
発売元 | スパイク・チュンソフト (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2016-08-04 |
価格 | 8100円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 53
- (難易度)
- 2.83
- レビュー数
- 6
スコアチャート
GOOD!
核戦争後の国家組織やインフラなどがほぼ破壊され尽くした、荒廃したアメリカの一地域が舞台となっております。
いわゆるポストアポカリプスものですね。フォールアウトが有名ですが、元祖はこちらのようです。
秩序の無い世界ですので、当然、暴力的な組織による支配や、略奪、飢餓、組織同士の争いなど、様々な問題が各地で起こっています。
主人公は、そんな荒廃した世界に、少しでも秩序をもたらすことを目的とした、レンジャーという自警団的な組織の一員となって、前述のような様々な問題に対処していきます。
ファンシーな要素は皆無で、極めてドライな質感のゲームです。
派手な演出も無いですし、変に泣かせたり感動させようとするようなわかりやすい筋でもありません。
ですが、こういった設定を聞くだけでワクワクするような、一部の好事家には、たまらない要素が盛りだくさんです。
「自由度の高いゲーム」というのは、今ではやたらと使用されるようになりましたが、個人的な印象としては、制作者側が予め用意した、舗装された何本かの道の中から、どの道を通るか選べる、といったシステムであることが多いと感じます。
さらに、結局はその道が、また1本の道に集約するだけであったり……。
本作は、問題の解決方が、本当に様々で、これが本当の意味での自由度の高さだなと感じさせます。
問題があると判断した人物をいきなりぶっ殺しても良いし、フラグを立てないと開けられないドアなども、スキル次第ではあっさり開けられたり。
どうすればこのミッションは解決なのか? を自分で考えて行動させるようなデザインになっていて、非常にレベルが高い作りです。
この手のゲームによくあるように、メインの筋はあるものの、それとは直接関係がないサブクエストも多数用意されています。
どれもこれも、一筋縄ではいかないストーリーで、ツイストの効いた面白みのあるお話ばかり。
良かれと思ってした行動が、思わぬ惨事を招いたり等、予測もつかない展開が次々に起こります。
出てくるキャラクターたちも、どれも同じく一筋縄ではいかないキャラクターですね。
単純に善悪では割り切れない人物ばかりで、実在感があります。
といったように、どれも世界観に関することが、グッドの主な要因になっています。
スキルや成長システム、武器のカスタマイズや古き良きスタイルの戦闘など、良いところはたくさんあります。
しかしながら、一番の決め手は、この世界に浸って、恍惚とした気持ちになれるかどうかだと思います。
BAD/REQUEST
まずは何といっても、フリーズの頻発です。
各所で言われていることですが、やはり言わずにはいられません。
個人的には、特に後半に入ってからがひどかったです。
一番多くフリーズが起きたのは、メニュー画面の切り替え時です。
ラス前あたりでは、30分に1度はフリーズしてましたね。
どこでもセーブできるシステムなので、とにかく、戦闘終わったらセーブ。メニュー開く前にセーブ。街などに入る前にセーブ。
などなどなど。とにかく頻繁にセーブしないといけません。
セーブデータはいくつか作成できますが、増やしすぎるとなんとなくフリーズも頻繁に起きる気がしてしまい気が引けます。
しかも、こういった問題に対して、ヴァージョンアップ等で対応する気がまるでないようですね。
ここが一番の問題点かと思います。
おそらく、そこまでセールスも奮わなかったので、放置されたのだと思います。
しかし、これは本当に売っていいレベルではないと感じます。
他に気になった点は、あまり無いのですが、あえて言えばということで。
・キャラクターが死ぬと、そのままロスト
戦闘中にHPが無くなっても、すぐに蘇生的な処置をすれば大丈夫なのですが、HP0の状態で放置していると、そのまま死亡という形となり、キャラロストしてしまいます。個人的には、ここまで厳しくする必要はないかな~と感じます。せめて、然るべき施設でないと復活できないような形で良かったのではと思います。
・字幕の大きさ
字が小さいです。20型程度のモニタでプレイすると、かなり読みづらいのではと思います。ボイスも無いので、字幕に頼るしかないので、この部分も要改善であると感じました。
・戦闘の難易度
シミュレーションタイプの戦闘を採用しているゲームでありがちですが、最序盤の戦闘がもっとも難易度が高く、成長していくにつれて、難易度が徐々に下がっていくことが良くあります。本作もまさにそのパターンですね。
ラスボスはそれなりな強さですが、それ以外の後半は、戦闘に緊張感があまりなかったです。
逆に序盤の戦闘は何度かやり直すことが多かったです。
COMMENT
バグも含め、非常に人を選ぶゲームであることは間違いないです。
個人的には、Amazon風に言えば、ゲーム内容は星5つ。バグを加味すると星2つ。
といったところでしょうか。
この部分が我慢できるかどうかですね。
しかししかし、前述の通り、こういった世界観が好きな方なら、確実にはまると思います。
僕自身も、確かにバグには苦しめられましたが、終わったあとは、そのことも忘れ、とにかく楽しいゲームだったな~という感慨だけが残りました。