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【PS4】ペルソナ5

発売元 アトラスオフィシャルサイト
発売日 2016-09-15
価格 9504円(税込)
レーティング 【C】15才以上対象 犯罪 麻薬 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:RPG
■ プレイ人数:1人



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 4pt 5pt 5pt 4pt 2pt
総合点
93pt

GOOD!

シリーズは3、4をプレイ済みです。格ゲー音ゲー等の派生作品は未プレイです。

●システム
戦闘はコマンド式のターン制バトルですが、ボタンそれぞれに行動が割り振られており慣れてくると直感的に次の行動を選んでテンポよく戦闘を進めることができるようになります。敵の弱点属性をつくのが重要ですが、相手の弱点が判明していた場合、ボタン一つで弱点属性の攻撃を持ったペルソナに自動変更してくれる機能もあって便利です。直感的な操作でスピーディな戦闘をコマンド式のバトルで実現させたのはすごい。
本作では近接武器以外に銃があります。最初は単に攻撃属性が一つ増えただけという印象でしたが、ストーリーを進めて銃の特殊攻撃を覚えると「銃は切り札」という感じで一気に化けました。見た目もスタイリッシュでカッコいいです。
グラフィックはアニメ調のもので飛び抜けて綺麗というわけではないですが、例えばメニュー画面一つ取っても非常に凝っていて、いちいちスタイリッシュです。かといって別に見づらいわけでもないのが良い。
ダンジョンも前作までのような自動生成ではなく一つ一つが細かく作り込まれています。自動生成のフリーダンジョンもあり、こっちは金策やレベル上げに便利です。またダンジョン内で行った道を戻らなければならない場合など、一気に戻るか自力で戻れるか選べたりと親切な作りになっているのも良い点です。
日常生活においては学校に行ったり、本を読んだり、仲間を過ごしたりと様々なことをしながら次の事件に備えるわけですが、何かすれば何かしらの能力がアップしてくれるので、次はアレ、その次はあっちだ……と、ダレることなく日々を過ごすことができました。

●ストーリー
本作は主人公たちが心の怪盗ということで、悪人を改心させて世直しするというのが主題になりますが、いくら相手が悪人でも心を勝手にいじくるのはいいことなの? という点についてストーリーでしっかり触れられているのが好印象でした。とはいえ改心の対象となる悪役の大人たちはどいつもこいつもゲス(誉め言葉)だらけで、何とかしなければ! という気にさせてくれます。
そうやって一つの事件を解決するともう次の事件の発端が開かれていて、次は、次は……と止め時をなくすくらいプレイに没頭できました。中盤からは怒涛の展開で、そこから雪崩れ込む終盤の展開は個人的にちょっと……というところもありましたが、最後はしっかりハッピーエンドで締めてくれたので満足です。
怪盗モノのお約束についてもちゃんと意識されていて、戦闘の舞台となるパレスと呼ばれる悪人の心の中のダンジョンについても、例えば城、美術館、銀行などいかにも怪盗モノでお宝がありそうな場所が選ばれています。「花嫁を頂戴する」等の、そうそうこれこれ怪盗モノならこれがなくちゃ! というところもしっかり押さえられています。
一番燃えるのは予告状を出してからオタカラを頂戴しに行くところです。BGMでもガンガンに盛り上げてくれるのでテンションMAXでボス戦に挑んでました。

●モルガナ可愛い
個人的に本作最大のグッドポイント。喋る黒猫をカバンに入れて一緒に連れ歩くことになりますが、学校では机の中に入っていたり、カバンからにゅっと顔を出してきたり、キーピックを作る主人公の机の上でドデーンと座ってたり、仕草の一つ一つがとにかく可愛いです。猫好きにはホントたまらない。個人的には悪夢を見てハッ! と起きるときの仕草がなんか面白可愛くて好きでした。
ストーリーでも重要な役割を果たしますし、戦闘でもメインヒーラーとして大活躍します。私は最初から最後まで主人公とモルガナがスタメンでした。
ほとんど常に一緒に行動することになるので、モルガナを好きになるかどうかで本作の評価が結構分かれそうな気がします。

●ボリューム
クリアまで急がずじっくりプレイして100時間(!)。

●主人公が鬼畜(なこともできる)
恋愛対象のキャラを複数、あるいは全員同時に彼女にしたりできます。もちろん一切彼女を作らない硬派プレイも可能ですし、一途に一人だけを愛することもできます。
やるかどうかはプレイヤーの判断ですが、彼女の一人を自宅に呼び出して「悪いけどカレー(SP回復アイテム)作っといてくれる? じゃ俺、他の女のところに行ってくるから」なんてこともできたりしちゃいます。
戦闘でも、敵全員をダウンさせるとホールドアップさせてそこから敵に金品を出させる交渉ができますが、「助けてほしけりゃ金出せよ。ダメダメ、もっと出せ。よし、じゃそろそろ死のうか(総攻撃)」これもうどっちが悪役かわかんねえな?

BAD/REQUEST

悪いというほどの点はなかったのですが、気になる点はいくつかありました。

●特定のスキルが邪魔
レベル差のある敵に奇襲をかけると戦闘に入らずそのまま撃破できてしまうスキルがあるのですが、これが発動すると経験値や金が手に入らないため、レベル上げがしたいのにできないという事態が発生します。また戦闘開始時にレアアイテムを持っている敵をサーチするスキルが発動することがありますが、大して意味がない上にテンポを損なうため、これらについてはオンオフの切り替えができるとよいと思いました。

●総攻撃後の演出
総攻撃で敵を全滅させると演出が入りますが、1キャラにつき一種類しかありません。特に主人公のは何度も何度も何度も見ることになるため、できれば2、3パターンくらいあるとよかったと思います。ていうか発売前にほとんど全員分の演出が公開されちゃってるのはどうなんだろう……。

●「もう寝ようぜ」
イベントが発生した日は自由行動ができなくなります。外出したいのにモルガナに「もう寝ようぜ」と言われて家の外に出ることすらできない日々が十日近く連続することがあります。頼む、レンタルDVDを返却しに行きたいだけなんだ……。

●説教
JRPGにありがちな、「主人公たちが敵に説教をする」場面。主人公たちも法律スレスレ(あるいはアウト)なことをやっているのに敵に説教しちゃいます。ラスボス戦が特に鼻につきました。

●仲間の後期ペルソナのデザイン
初期ペルソナのデザインが良すぎたからというのもありますが、それと比較すると後期ペルソナのデザインがどれも微妙に感じました。

●スキップ
メッセージスキップがロードを挟むごとにいちいち解除されてしまいます。

●二周目
装備品は持ち越しができるのに消耗品(回復アイテムなど)の持ち越しができないのが意味不明でした。

●消化不良な点
意味深なセリフや場面があったけれども何も触れられずに終了というのがいくつかあったのがやや気になりました。シナリオが膨大なので単に整合性が取れなかっただけか、続編や完全版への伏線として残しておいたものなのかはわかりません。


ここで挙げている項目はBADというよりイチャモンに近いものなので人によっては全然気にならないかもしれません。スキルとスキップの仕様についてはアップデートで改善してくれたら嬉しいなと思います。

COMMENT

個人的には今年だけでなく、ここ数年でプレイしたゲームの中で一番面白かったです。睡眠時間を削ってまでプレイしたゲームは久しぶりでした。システム、ストーリー、キャラクター、細部に至るまで気を配って作ったのが伝わってきます。
こんな面白い作品を作っちゃったら次は大丈夫か? これを超えるゲームなんて果たして作れるのか? と良い意味で次回作が心配になりました。
完全版か、DLCか、あるいはちゃんとした続編かはわかりませんが、エンディング後の話も作ろうと思えば作れそうな感じで終わったので、そっちを楽しみに二周目をじっくりプレイして待つことにします。

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
たにしさん  [2016-10-02 掲載]

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総合ポイント
75
(難易度)
2.18
レビュー数
49
スコアチャート ペルソナ5レビューチャート

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12.2%
70-79
32.7%
80-89
10.2%
90-100
【60点以上】
65.3%
【標準偏差】
18.2