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【PS4】ペルソナ5

発売元 アトラスオフィシャルサイト
発売日 2016-09-15
価格 9504円(税込)
レーティング 【C】15才以上対象 犯罪 麻薬 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:RPG
■ プレイ人数:1人



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 4pt 5pt 5pt 5pt 2pt 3pt
総合点
85pt

GOOD!

※ペルソナシリーズはP3フェスとP4Gを除くのリメイク作以外はプレイ済です

◎全体的にデザイン性やセンスが素晴らしい
 ・スタイリッシュな怪盗、理不尽な抑圧への反逆、赤のイメージカラー、
  表と裏の顔、現実にありそうな問題といったテーマが全体に散りばめられ
  細部まで非常に丁寧に作られたというこだわりを強く感じます。
  小さな頃からアニメのルパン3世が好きだった自分としては
  全体から漂う雰囲気や小ネタ、音楽までどこか懐かしく、ついつい引き込まれました。

◎戦闘中はテンポが良い
 ・女神転生シリーズから続く戦闘システムは非常に完成度が高く、
  やるかやられるかの緊張感がありながらテンポがいいので疾走感すらあります。
  また、今作ではスキル選択時にすでにペルソナを召喚するスタイルになった為
  さらにスピーディになってます。

◎敵のデザインがシャドウから悪魔へと復活
 ・女神転生シリーズのように敵が悪魔(設定上はシャドウ)に戻り、
  それに伴い、悪魔との会話も復活したのはすごく嬉しいです。
  会話もシンプルで分かりやすくなってるので、
  アイテムやお金だけ取られて仲魔にならないという事はないです。

◎相変わらず耳に残る素晴らしい音楽
 ・どの場面でも音楽が非常にマッチしており、心地よい気分になります。
  特に予告状を叩きつけてからのパレス内BGMは、その展開もあり
  とても印象的で、かつカッコイイと思いました。
  (思わずPS4のテーマもその音楽が流れるものに変更してしまいました)
  欲をいえばせっかく素晴らしい音楽なので、P4Gのように
  先制時と通常時のように戦闘中のBGMがいくつかあってほしかったです。
  きっと今作もサントラを購入すると思うので、音楽は5点とさせていただきました。

◎固定ダンジョン制の追加
 ・攻略していくパレスがランダム構造ではなく固定マップとなり、
  それに伴い様々な仕掛けや謎解き(難しくはない)が追加されました。
  それとは別に従来のような複数階層ランダムダンジョンもあるので
  メリハリのある攻略が楽しめました。

◎現代社会をテーマにしたストーリー
 ・どこかで聞いたような、見たような、誰もが感じたような
  そういう部分が多数あるストーリーはとても身近に感じられます。
  思わず『これって問題提起なのかな?』と思う事もしばしば…
  ただ、終盤の部分はBADにもなります。

◎モルガナが可愛い
 ・カバンに猫を入れて歩く主人公のシュールさがたまりません。
  話す時はカバンから出て、人が来ると隠れるとか仕草も細かいですし…

ネタバレを含めるともっと色々とありますが、長くなるので以上とします。

BAD/REQUEST

X一部不快な登場人物
 ・味方キャラの竜司、コープキャラの三島というキャラがとにかく不快でした。
  二人とも序盤から登場しますが、独善的で独りよがりな部分が強く
  『怪盗行為は正義か悪か?』というゲーム内の問いに一切悩むこともなく
  怪盗は正義だ!と騒ぎまくり、そして押し付けてきます。
  二人ともコープ(前作までのコミュ)がありますがやるのが苦痛でした。
  さらに竜司のとあるコープアビリティは主人公が強くなるほどに
  ストレスの原因となるので、自分は2周目やるとしたら放置すると思います。

X天才設定のキャラ
 ・このゲームに限らず、私は天才設定のキャラが嫌いです。
  そういうキャラがいるとどんな困難も『天才だから』という理由で解決されるからです。
  そして今作にも味方として登場し、様々な無理難題をすぐに解決してしまいます。
  キャラ自体は色々と突っ切った性格をしているの面白いと思いますが
  天才という便利屋設定はストーリーを薄っぺらく感じさせるので残念でした。

X戦闘中以外はとてもテンポが悪い
 ・場面の切り替えが多く、その都度ロードが入るのでとてもテンポが悪いです。
  特に毎日の日付変更時カレンダーアニメ、戦闘終了後のリザルト画面は
  回数も多く時間もかかるのでとても気になりました。
  また、パレス攻略は期限が決められますが、攻略するまでは仲間から急かされ、
  攻略後は『本当に成功したのか?』と心配され、とても鬱陶しいです。
  例え早く攻略しても、期限までは絶対にストーリーが進まないので
  先が気になって早く攻略したのに、数週間も味方の愚痴を聞きながら
  日常を過ごすハメになりかねません。
  さらに、その日常パートもいい加減に進めてるとコープが進まない、
  人間ステータスが育たない、期間限定アイテムが購入できない、
  ペルソナの強化やアイテム化が間にあわない等の問題が出てくるので
  後悔のないよう、やり残した事がないよう毎日を送る必要が出てきます。
  その為、1日に1~2時間しかプレイできない自分としては
  パレス攻略後、ストーリーが進むのはリアル数日後という事もザラでした。
 
X消化不良のストーリー
 ・途中までは少しずつ謎を散りばめ、そして真相に近づいていく…みたいな
  ストーリー展開なのに、終盤になると急にぶっ飛んだ超展開になります。
  過去のシリーズをプレイしてたら驚くような部分もありますが…
  キーワードのように出ていたとある学問についてや
  最終決戦時の混乱とその後について等、気になるのに語られない部分も
  多々あるので、とてもモヤモヤしたまま終わるのは残念です。

X学園生活をしているという感じが薄い
 ・主人公の立場上、学校で浮いた存在な為仕方ないのかもしれませんが
  学校生活のイベントというのが非常に少なく、あっても淡白な内容となってます。
  部活もないので、学校での人間付き合いが少ないので寂しく感じます。

Xカバーアクションが使いづらい
 ・物陰に隠れて敵に先制するという事ができますが、
  カバー時はカメラの移動が制限される為に周囲の確認がしづらくなります。
  その為、すぐ横や真後ろに敵がいるのが分かりながら襲い掛かれない、
  相手から丸見えなハズなのにあちらも気付かないという
  とてもマヌケな状況になりやすいです。

X仲間専用スキルがない
 ・せっかくP4Gで味方全員に強力な専用スキルがついたのに、
  今作では味方の覚えるスキルは全て主人公でも習得できてしまいます。
  しかも、味方ペルソナの弱点を完全に消す事はできない為、
  やりこめば強敵相手には主人公一人の方が戦いやすい事も…

COMMENT

BADではないのですが、キャラデザインをされた副島氏と金子氏のタッチの差が
色々と違いすぎて統一感がないと感じる事があります。
どちらが悪いというワケではなく、どちらも素晴らしいデザインなのですが
今作の副島氏のデザインでは上半身ムキムキなペルソナが多く、
敵キャラもシャドウではなく悪魔になっていたので
前作や前々作より違和感を強く感じてしまいました。

BADもたくさん書いてしまいましたが、丁寧に作られた
とても遊び甲斐のある素晴らしいゲームだと思います。

昨今のゲームによるみられるグラフィック重視で中身のないゲーム、
製作者の自己満足ゲーム、妙に媚を売るような露出の激しい女性が出るゲーム等と違い
ユーザーの事を考えて作られていると感じられる内容になっています。
ただ、作りこまれている、内容が充実しているだけに遊ぶのはとても時間がかかる為
2周目以降限定の要素があっても、すぐに2周目をしたいと思えないのが残念です。
また、あの時間のかかるイベントや日常パートをまたやるのかと考えると
ちょっと重い気持ちになってしまいます。
時間が経って少し忘れた頃に2周目をやりたいと思います。

決して不満がないワケではないのですが、個人的に夢中になって
途中で辞めることなく最後までプレイしたゲームは最近なかったので
とても満足しています。
この点から満足度と熱中度は5点とさせていただきました。

前作や前々作のフェスやゴールデンのように、完全版みたいなのが出るのか不安です。
とても満足した作品ですし、消化不良な部分もあるのも事実ではありますが
完全版みたいなのが出るとこの作品は不完全なのかなと思ってしまうので
その点だけはモヤモヤしてしまいます。出たら出たで嬉しいのですが…

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
youさん  [2016-11-08 掲載]

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総合ポイント
75
(難易度)
2.18
レビュー数
49
スコアチャート ペルソナ5レビューチャート

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70-79
32.7%
80-89
10.2%
90-100
【60点以上】
65.3%
【標準偏差】
18.2