PC版は未プレイ。 ■オリジナリティー 一見爽やか好青年の「彼」も、可愛らしい双子の「彼ら」も、とにかく攻略対象のキャラ達は全員どこか歪んでます。 当然、そんな彼らが囁く愛のセリフ(?)も普通ではありません。 「僕が、けしてあなたを幸せにさせない」 「君のうじうじしていて、卑屈なところ。すごくいい」 「君が望むなら、一生○○○○が○○○○てもいい」 等々・・・。 こんなセリフ、他のゲームでは聞けないでしょう。 ※ちゃんとした甘〜いセリフももちろん存在しますので、その点はご心配なく。 ■グラフィックス ゲームの世界観にあった絵と、差分も含めると700枚以上もあるスチルで、場面の雰囲気を盛り上げてくれます。 購入の決め手になるぐらい、私の心をぐっと惹きつけたスチルも存在します。 ■サウンド OPの曲が良い。 タイトル画面放置でOPムービーが流れない(プロローグの途中で流れる)のが、残念に感じる程です。 主人公以外はフルボイス。 声優さんは全員キャラに合っており、違和感はありません。 ■満足感 根暗で現実主義者の主人公=アリス(名前変更可能)が、無理やりハートの国に連れて来られる所からストーリーが始まります。 なぜアリスだったのか、等の真相がBAD END2で明らかにされるのですが、伏線がきちんと張られているため唐突感がありません(その分、意外性に欠けるとも言えますが)。 世界設定には興味のなかった私でさえも、プレイしていくうちにハートの国とアリスとの関係や、ペーターの正体について、いつの間にか考えさせられていました。 攻略対象のキャラ達は、全員個性的で魅力的。そしてぶっ飛んでいます。 ゆえに頭痛や眩暈のしそうな言動をしてくれますが、それがとても面白く、プレイ中に何度も笑わせてもらいました。 また、彼らは歪んではいるものの、嫌悪感を覚えるような歪み方ではないので、全員に愛着を持つことが可能です。 糖度が高めなのも良。 ■熱中度 目当てのキャラに会いに行き好感度を上げていくと、そのキャラのいろんな面が見えてくる。恋愛ADVではごく当たり前の展開ですが、これが物凄く面白い! “せっせと会いに行く→会えば会うほど好きになる”という基本がしっかり押さえられています。 捨てキャラがいないのも良。10人全員を攻略する事に苦痛を感じません。 恋愛以外のイベントは、3〜5回程度のミニストーリー仕立てになっているものが多く、これがまた面白い。 続きが見たくて寄り道しすぎ、攻略中のキャラとのENDを逃す・・・なんて事もありました。 ■快適さ スキップ(既読・すべて選択可)、自動ページ送り、既読選択肢の色分け(する・しない選択可)等の基本的な機能は一通り揃っています。 巻き戻し機能が非常に便利。 例えばいちいちセーブしなくても、1つの選択肢の結果を見てから選択肢まで巻き戻して別の選択肢を選ぶ、という事が可能です。 また、時間帯(昼・夕・夜)を変える事も可能。 ■難易度 最初はBAD ENDが続くかもしれませんが、コツさえ掴んでしまえば各キャラENDや真相ENDを見る事は自力でも可能です。 ただ、フルコンプするには攻略情報が必要だと思います(私には無理でした)。
■グラフィックス 一部デッサンがおかしいと感じるスチルがあったり、雑な感じのする立ち絵があったのが残念。 吐血シーンが鼻血に見えたのは、私だけでしょうか? ■満足感 私個人は、突っ込み所ありまくりのハートの国の住人達の言動に対して、きちんと突っ込んでくれるアリスが大好きです。 「夢に違いない!」と決めつけて非日常の世界を楽しもうとするような一面も持っており、感情移入する事も出来ました。 が、やはり根暗で卑屈な主人公は人を選ぶかと思います。無個性、又はステレオタイプな主人公を求める方は注意が必要かと。 ■熱中度 これはもう仕方ないような気もしますが、最後に残ったCGを埋めるのが「作業」になってしまいます。 手間隙かけてフルコンプするだけの価値は、あると思いますが。 ■快適さ 同じセリフ・選択肢であっても、時間帯や背景が違うだけで既読扱いになりません。 これは結構痛かったです。 回想モードで見れるのが、恋愛イベントと各ENDのみ。 膨大な数量になるでしょうが、やはり全てのイベントを回想出来るようにして欲しかったです。 さらに言えば、キャラEND後のメッセージも回想に含めて欲しかったです。 セーブ箇所が48しかない。 最初はこの数で充分だと思っていましたが、実際にプレイしてみると全然足りません。全イベントが回想できれば、この数でも充分だったと思いますが。 極々些細なものですが、テキストに誤字・脱字が数箇所あります。 細かい部分が気になる人は注意が必要かと。
ここのレビューを見て興味を持ち、公式サイト等を調べて購入を決めました。 笑いあり(個人的に、帽子屋ファミリーの森でのイベントは必見。腹筋痛かったです)、涙あり(こんな切ない気持ちになれるとは、失礼ながら思ってもみませんでした)、シリアスあり(破天荒なキャラ達との恋愛を楽しむだけのゲームかと思いきや、意外と奥深い)のストーリーと、作品の粗を「どうでもいい」と思わせてしまうぐらい魅力的なキャラ達。 買って良かったです。 私自身はほとんど気になりませんでしたが ・根暗な主人公 ・簡単に人を殺すキャラ達(残虐な描写はありません。むしろ、扱いが軽すぎるのが問題かも?) ・エロ度高めのイベント ・1プレイの長さ(攻略対象のキャラに自由に会いに行けるようになるまで、スキップなしだと2時間半程かかります。またハートを集めるという設定上、必ず200回誰かに会いに行かなければENDを迎える事が出来ません) ・全股どころか二股すら不可能なシステム 等々、人を選ぶゲームだとは思います。 が、「ちょっと待てー!?」と楽しく突っ込みながらプレイ出来る作品ですので、興味を持たれたならぜひ購入を検討してみて下さい。 私個人の意見としては、熱中度も満足感も限りなく5点に近いオススメ作品です。 続編の『クローバーの国のアリス』が出たら、絶対に買います。
GOOD!
PC版は未プレイ。
■オリジナリティー
一見爽やか好青年の「彼」も、可愛らしい双子の「彼ら」も、とにかく攻略対象のキャラ達は全員どこか歪んでます。
当然、そんな彼らが囁く愛のセリフ(?)も普通ではありません。
「僕が、けしてあなたを幸せにさせない」
「君のうじうじしていて、卑屈なところ。すごくいい」
「君が望むなら、一生○○○○が○○○○てもいい」
等々・・・。
こんなセリフ、他のゲームでは聞けないでしょう。
※ちゃんとした甘〜いセリフももちろん存在しますので、その点はご心配なく。
■グラフィックス
ゲームの世界観にあった絵と、差分も含めると700枚以上もあるスチルで、場面の雰囲気を盛り上げてくれます。
購入の決め手になるぐらい、私の心をぐっと惹きつけたスチルも存在します。
■サウンド
OPの曲が良い。
タイトル画面放置でOPムービーが流れない(プロローグの途中で流れる)のが、残念に感じる程です。
主人公以外はフルボイス。
声優さんは全員キャラに合っており、違和感はありません。
■満足感
根暗で現実主義者の主人公=アリス(名前変更可能)が、無理やりハートの国に連れて来られる所からストーリーが始まります。
なぜアリスだったのか、等の真相がBAD END2で明らかにされるのですが、伏線がきちんと張られているため唐突感がありません(その分、意外性に欠けるとも言えますが)。
世界設定には興味のなかった私でさえも、プレイしていくうちにハートの国とアリスとの関係や、ペーターの正体について、いつの間にか考えさせられていました。
攻略対象のキャラ達は、全員個性的で魅力的。そしてぶっ飛んでいます。
ゆえに頭痛や眩暈のしそうな言動をしてくれますが、それがとても面白く、プレイ中に何度も笑わせてもらいました。
また、彼らは歪んではいるものの、嫌悪感を覚えるような歪み方ではないので、全員に愛着を持つことが可能です。
糖度が高めなのも良。
■熱中度
目当てのキャラに会いに行き好感度を上げていくと、そのキャラのいろんな面が見えてくる。恋愛ADVではごく当たり前の展開ですが、これが物凄く面白い!
“せっせと会いに行く→会えば会うほど好きになる”という基本がしっかり押さえられています。
捨てキャラがいないのも良。10人全員を攻略する事に苦痛を感じません。
恋愛以外のイベントは、3〜5回程度のミニストーリー仕立てになっているものが多く、これがまた面白い。
続きが見たくて寄り道しすぎ、攻略中のキャラとのENDを逃す・・・なんて事もありました。
■快適さ
スキップ(既読・すべて選択可)、自動ページ送り、既読選択肢の色分け(する・しない選択可)等の基本的な機能は一通り揃っています。
巻き戻し機能が非常に便利。
例えばいちいちセーブしなくても、1つの選択肢の結果を見てから選択肢まで巻き戻して別の選択肢を選ぶ、という事が可能です。
また、時間帯(昼・夕・夜)を変える事も可能。
■難易度
最初はBAD ENDが続くかもしれませんが、コツさえ掴んでしまえば各キャラENDや真相ENDを見る事は自力でも可能です。
ただ、フルコンプするには攻略情報が必要だと思います(私には無理でした)。
BAD/REQUEST
■グラフィックス
一部デッサンがおかしいと感じるスチルがあったり、雑な感じのする立ち絵があったのが残念。
吐血シーンが鼻血に見えたのは、私だけでしょうか?
■満足感
私個人は、突っ込み所ありまくりのハートの国の住人達の言動に対して、きちんと突っ込んでくれるアリスが大好きです。
「夢に違いない!」と決めつけて非日常の世界を楽しもうとするような一面も持っており、感情移入する事も出来ました。
が、やはり根暗で卑屈な主人公は人を選ぶかと思います。無個性、又はステレオタイプな主人公を求める方は注意が必要かと。
■熱中度
これはもう仕方ないような気もしますが、最後に残ったCGを埋めるのが「作業」になってしまいます。
手間隙かけてフルコンプするだけの価値は、あると思いますが。
■快適さ
同じセリフ・選択肢であっても、時間帯や背景が違うだけで既読扱いになりません。
これは結構痛かったです。
回想モードで見れるのが、恋愛イベントと各ENDのみ。
膨大な数量になるでしょうが、やはり全てのイベントを回想出来るようにして欲しかったです。
さらに言えば、キャラEND後のメッセージも回想に含めて欲しかったです。
セーブ箇所が48しかない。
最初はこの数で充分だと思っていましたが、実際にプレイしてみると全然足りません。全イベントが回想できれば、この数でも充分だったと思いますが。
極々些細なものですが、テキストに誤字・脱字が数箇所あります。
細かい部分が気になる人は注意が必要かと。
COMMENT
ここのレビューを見て興味を持ち、公式サイト等を調べて購入を決めました。
笑いあり(個人的に、帽子屋ファミリーの森でのイベントは必見。腹筋痛かったです)、涙あり(こんな切ない気持ちになれるとは、失礼ながら思ってもみませんでした)、シリアスあり(破天荒なキャラ達との恋愛を楽しむだけのゲームかと思いきや、意外と奥深い)のストーリーと、作品の粗を「どうでもいい」と思わせてしまうぐらい魅力的なキャラ達。
買って良かったです。
私自身はほとんど気になりませんでしたが
・根暗な主人公
・簡単に人を殺すキャラ達(残虐な描写はありません。むしろ、扱いが軽すぎるのが問題かも?)
・エロ度高めのイベント
・1プレイの長さ(攻略対象のキャラに自由に会いに行けるようになるまで、スキップなしだと2時間半程かかります。またハートを集めるという設定上、必ず200回誰かに会いに行かなければENDを迎える事が出来ません)
・全股どころか二股すら不可能なシステム
等々、人を選ぶゲームだとは思います。
が、「ちょっと待てー!?」と楽しく突っ込みながらプレイ出来る作品ですので、興味を持たれたならぜひ購入を検討してみて下さい。
私個人の意見としては、熱中度も満足感も限りなく5点に近いオススメ作品です。
続編の『クローバーの国のアリス』が出たら、絶対に買います。