PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

注・良い点悪い点、感じたままを忌憚無く書きます。
　　頑張ったからとかで評価を甘くするつもりはありません。

アフリカを再現しようとしたコンセプトはとても良い。
GTAの様に箱庭で暴れる物の多い中、写真だけと言うのも暖かみがある。

動物の質感と日の光(朝焼け夕焼け等)だけはとても素晴らしい。
最初の数時間は熱中出来るでしょう。

写真が実機を再現してるらしく、使いこなせば本物にも応用出来そう。
事実、手持ちのデジカメのシャッタースピードとF値をいじりましたから。

ナショナルジオグラフィックの資料はそれだけで大変価値が有る。
(ただそれが、本作の首を絞めているのは皮肉としか言えない)

殺伐としたドンパチでは無く、勝ち負けの無いオンライン要素。
コンテストに勝ち負けは在りますが、面白かったり意外な写真は見てて楽しい。

BAD/REQUEST

良くも悪くも1作目、少なくとも本作は「リアル」では無い。
身近な動物の鳩を思い浮かべてみてほしい、かなり近づいても案外逃げないですが、
本作の鳥は、降りたと思うとすぐ飛び立つ不自然さ。(野生だからとか言う次元では無い)
ライブラリーには巣が在る場所が書かれているが、本作に巣という概念は無い。
(あくまで生息地の目安なので、ライブラリーの説明は話半分に)

水場の動物に至っては、呆れる程に延々水を飲み続ける事もある。
草を食べてても、警戒してるのは我々人間にであって肉食獣では無い。
動きに統一感も規則性も無いのであっちこっちをフラフラと徘徊し、
生活感や生物感が悉く希薄、ただ雰囲気作りにそこかしこに配置しましたってだけ。
つまり、雑誌のインタビューで製作者も言っているが、結局はロボットでしか無い。
立ち止まってる動物に他の動物がぶつかって押したり、一部のモーションも少し変。
AIにも、臆病や呑気、短期や人懐っこいなどの「個性」が有ればまだマシだったのに。
不自然さに気付き、冷めると熱中度も満足度も何も無くなりました。

良い所で光と書いたけど、動物の足元の影はただの楕円形というお粗末さ。
あのゾウでさえ鼻の形も何も無い。

肝心のゲームは、FPSゲーマーにも微妙としか言えない操作性。
ああ作ったの日本人だなとすぐ分かります。(分かり難い？)
・依頼の写真も、ビッグゲーム以外はひたすら待ちです。
(下手したらゲーム内で一日中待つ事もざらですので、忍耐力が必要不可欠)
・しゃがみからの一歩がやたらでかく微調整がほぼ出来ない。
(半歩踏み出す事が出来るなら、その調子で半歩づつ動ければ良いのに)
・草に隠れるとその先も何も見えなくなる。
(草を半透明にするとか透かすとか、いくらでも手はあるのに)
・しゃがんでゆっくり歩いてもステルス性は殆ど無い
(ホフク移動を入れてくれれば写真の方にも幅が出るのに)
・上記の理由から求められる写真をAでこなそうとすると難しい。
(B.C.Dで良いなら幾らでも簡単になりますが)
・奥まったMAPまでは変化の無いフィールドを車で行くしかない。
(キャンプへの帰還は一瞬)

COMMENT

始めての試みのソフトなので健闘は讃えてあげたい。
しかし、ナショナルジオグラフィックや動物番組が好きなら肩透かしを食います。
私はアフリカを疑似体験出来ると思ってただけに、出来にガッカリしました。

個人的に環境ソフトとして固定カメラモード垂れ流しも期待してましたが、
あまりの不自然さにそれすら出来そうもありません。
殆どの動物を入れたと言ってますが、見かけるのはいつも同じ顔ぶれです。
よくある肉食獣の補食？チーターの子育て？野生の厳しさ？普段は何も見かけません。

ナショナルジオグラフィックの提供写真も、本編で写真を撮らないと埋まりません。
親御さんが小さなお子さんと一緒に勉強するにしても、
微妙な操作性と間延びするゲームを進めるしかないので挫折するかもしれません。

ロードやセーブもゲーム性の薄さと不自然さの前には些細な問題です。
のんびり遊びたい人には良いのでしょうが、私には退屈過ぎました。
アクアノートホリデーは過去の実績もノウハウもあるので、
少なくともゲームという点でも十分楽しませてくれるでしょう。
AFRIKAは3作目位で理想(本物の雰囲気)に近づくでしょう。