PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

・グラフィック
もの凄く綺麗。背景から人物の顔、表情まで美しい。ムービーはもちろんだが、プレイ画面でも劣ることはない。
とくに人物画は、今まで触れてきたゲームの中で随一の出来で、実写に最も近づいていると感じました。これぞ「体感」ゲーム。
所作、挙動にも不自然さはなく、「操作」からの流れでも極力目立たないようになっている。必見。
字幕が大きく、読みやすいのも良し。

・音楽関連
オリジナル音声と日本語吹き替え両方収録。

・シナリオ
サバイバルしている。下手にSF味付けをしないシンプルだからこその面白さがありました。

・ゲーム性
リアルを追求。
いやにもたつく（銃の）リロードから鞄から取り出す手間のある武器変更まで妥協なし。
銃弾は限りなく少なく、敵は多い。
ありがちなTPSに、新しい試みを持たせている。
敵のAIはなかなか面白い動きをする。
迷った時にはヒント機能があり、攻略情報なしでクリア出来る。
また、その頻度とタイミングは妙手である。
「体感」ゲームでありながら、QTEに頼り切っていない点は素晴らしい。

・快適な部分
セーブデータのリロードが非常に短い。1秒くらい。
割りに死にまくるゲームなので、この早さは有り難かった。
ロードらしいロードは初めの読み取り時のみで、シームレスなマップ、ムービー移行時にも全くといっていいほど挟まれない。

・その他
手動セーブはもはや一度も必要ない、優秀なオートセーブ。
適度なチュートリアル。
DLCシナリオを初期収録。

BAD/REQUEST

・グラフィック
感染者のデザインは微妙。
女性（少女以外）の顔は、やや違和感あり（実写に近いかの判断として）。

・ゲーム性
TPS（特に対人戦）がやたら多くて長い。いやに難易度が高い。
後半にようやく面白くなってきたものの、かなり単調に感じた。
探索（謎解き）とアクションパートが分離されているので、「ホラー」としての恐怖演出は効果的でない。
つまり探索時に緊張感は全くといっていいほど感じなかった。
MGSの方がよっぽど恐怖がありました。

・続TPS
スコープが手に入るのが遅い。
手ブレは顕著なのでヘッドショットは困難。
弓なんて使いようにならない。

・シナリオ
十分面白いが、圧倒的に評価されることからの期待値は満たさない。
良くも悪くも枠からはみ出る事をしていない印象。
似たゲームでは『walking dead』の方が熱中できるシナリオだった。

・快適でない部分
（字幕プレイ時に）工作の最中などはプレイ時の字幕が表示されないため、聞き逃してしまうことがあった。
しゃがんで治療キットを作ると立ち上がってしまう。

・その他
馬の操作性、挙動がリアルでない。
選択肢、分岐などは一切ない。

COMMENT

ps3版未プレイ。概要しか知らずに購入。
オープニング（の最後）は意外でした。
パッケージ画を見て、こういうことか、と。

英語音声、日本語字幕プレイ。ノーマルでクリア。全て自力プレイ。
この部分が感心した点。
自身がヘタれゲーマーなので言えますが、ゲーム初心者でも攻略情報は必要としないと思います。
TPSでは何十回とリトライするでしょうし、謎解き、入り組んだマップでは目的地を見失うでしょうが、無理過ぎないアクション性と、ベストタイミングのヒント機能で達成感を味わえるはず。
リロード時間がないのも非常に快適。
全体的に難易度は高いA・ADVですが、他にないほど理に適ったゲームです。
惜しいのはパート分離による「ホラー」要素の薄さでしょうか。

採点してみて、各項目がどうしても高くなるので高得点になるのは当然と思いました。
（個人的に）80点台の「大」傑作とはいいませんが紛れもない傑作。