【PS2】SILENT HILL-SHATTERED MEMORIES-(サイレントヒル シャッタードメモリーズ)
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2010-03-25 |
価格 | 5250円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ホラーアドベンチャー ■ プレイ人数:1人 |
GOOD!
・ちゃんとアドベンチャーゲームしてる。
最近はアドベンチャーなのかアクションなのか解らなくなっていき、どんどん戦闘重視になっていきましたが、このゲームでは戦えません。逃げるだけです。
基本的に裏世界にならないと危険は無く、やられても戻されるだけなので、死の危険による恐怖はほとんどありません(そのかわり悪夢の世界から延々と脱出出来ない恐怖があります)。
その分、街を探索しながら確信へと迫って行く要素が重視され、やっとちゃんとしたアドベンチャーゲームになりました。
素晴らしい事に、このゲームでは基本的にいつでもどこでもセーブ出来ます。当たり前の事ですが、こんな当たり前の事すら出来ないゲームが多すぎる事を考えると、高く評価しないわけにはいきませんね。
・心理的な怖さの重視。
3のような、モンスターや不気味さによる恐怖では無く、じわじわと心を捕まれるような「見てはいけない世界を覗いているような恐怖」を演出しています。
所々で見られるメッセージ(突然携帯電話に入って来たり、カメラで怪しい所を撮ると入ってくる)が、人の心のドス黒い部分を描き出している為に、子供の頃に両親の見てはいけないものをを見てしまった時のような、居心地の悪さと嫌悪感がやって来て、じわじわと追いつめられて行きます。
所々で登場するカウンセラーが、深読みするとなかなか恐ろしい事を言ってくれるのも印象的でした。
この「見た目はそんなに怖くないのに、頭で考えていくと徐々に怖くなる」世界は、今までのホラー作品ではあまり経験した事がありませんでした。
敵の攻撃による死が無くても、怖い物は作れるんですね。
BAD/REQUEST
・でも、ここまで来たら敵を完全に排除してもいいと思います。
時々面倒です。敵に追われる恐怖はあるのですが、そういう物理的な恐怖はこの作品には似合わないと思います。
・一部謎解きが解りづらい。
難しいわけではありません。文字が小さく、色が見分けづらいために、一部の謎解きがとても意地悪になっています。
これで数時間迷い続けた事もありました。大きくて良いテレビでやりましょう。
・あんまりボリュームは無い。
クリアまでの時間はこれで丁度良いと思いますが、何周も遊び込む感じではありませんね。
隠し要素もあんまり無いようですし、この世界を好きになれないと一回やって終わりですね。
COMMENT
この作品は、今までで一番「サイレントヒルがやりたかった事」を目指したのかもしれません。
また、3以降おかしくなって行った方向性を修正した作品とも言えます。
このゲームは、3以降の路線が好きな人には絶対に合いません。絶対にです。不気味過ぎる世界の中で、クリーチャーとの死闘を楽しんでいたような人にとっては、つまらないにも程があります。
しかし、2までの心理的な恐怖・静かな恐怖を重視していた所に惚れたファンであれば、このゲームを楽しむ事が出来ると思います。
私は、3以降の路線がどうも好きではないので(ただ気持ち悪いだけ)、これは久々のヒットです。やっと戦闘ゲーム寄りではないサイレントヒルが出来ました(1、2もけっこう戦闘ゲームでしたからね)。