【PS4】シャドウ・オブ・ウォー
発売元 | ワーナー ブラザース ジャパン (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2017-10-12 |
価格 | 8424円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:オープンワールドアクションRPG ■ プレイ人数:1人 【シャドウ・オブ・ウォー ディフィニティブ・エディション】 ■ 発売日:2018/10/11 ■ 価格:6,458円 本編にダウンロードコンテンツを含んだ廉価版です。 |
- 総合ポイント
- 65
- (難易度)
- 2.00
- レビュー数
- 4
スコアチャート
GOOD!
〇奥深い世界観
本作は『指輪物語』を下地にしたゲーム『シャドウオブモルドール』の続編である。
ストーリーも直後の話であり、システム的な部分も同様である。
従って、『指輪物語』のファンであればたまらない展開も多いだろう。
一応オープンワールドと銘打ってはいるが、どちらかと言えばいくつかの箱庭が複数存在しているようなマップになっている。
一つあたりのマップはそれなりに広いものの、ファストトラベルポイントが3~4個程度で十分なくらいの広さなので、どこまでも広がる世界を冒険したい!という人にはあまりオススメしない。
マップ自体は割と同じ要素で構成されてたりするし、探索要素もあっさりしていて、各地を走り回って探検するというのはほとんどない。
〇直感的な操作性
操作性は全体的に見ると『アサシンクリード』シリーズに似ている。
どちらかと言えば後発の『バットマン』シリーズに近い。
ボタン連打で敵を攻撃し、敵の攻撃はボタン一つでカウンター。ゲージが溜まったら即死攻撃、という感じは『バットマン』シリーズの戦闘システムとほぼ一緒である。
ただ出来る選択肢は豊富で、弓を放ったり敵を凍らせたり毒にしたり燃やしたり、敵ごとの弱点を理解して、それを突くという具合であり、単純ながらもただボタン連打しているだけでは勝てないようになっている。
移動に関してはかなりやりやすい。
というのも主人公のタリオンが不死という設定を生かし、どれだけ高所から飛び降りようがダメージが入らないという点が素晴らしい。
『アサシンクリード』をやった人なら誰でも経験があると思うが、高所からうっかり飛び降りてしまい、そのまま死亡するというのが、本作にはないのである。
また壁登りに関しても、ほとんどの壁は簡単に登れるし、鼠返しがあってもあっさりと飛び越えたりしてしまうので、登れそうだけど登れない、というのがなく、移動に関しては割とスムーズに進められるのも高評価である。
〇個性豊かなオークたちと「ネメシスシステム」
本作の影の主役はなんといっても敵で出てくる「オーク」である。
開発者をして、同じ個性を持ったオークに出会った事がないと言っただけあり、その数は膨大である。
私もプレイした中で、同じオークを見た記憶はない。それくらい、個性豊かなのである。
この個性を可能にしているのが、本作のウリの一つである「ネメシスシステム」と呼ばれるAIシステムである。
個々のキャラクターにはそれぞれ設定が与えられており、それに伴って行動基準も与えられている。
それによりプレイヤーを殺害したオークはより強力になっていくし、雑魚オークでも成り上がって部隊長に格上げされる。
一度出会ってプレイヤーから逃げ延びたオークはそれを覚えているし、兄弟を殺されたオークは復讐しようとする。
そうやってプレイヤーの行動がオークに性格を与え、それによって世界観がより複雑になっていく、というものである。
BAD/REQUEST
〇知らない人には分かりにくい世界観
本作は『指輪物語』を下地にしているだけあって、一連の作品を知らないと楽しめない部分も多い。
例えば主人公タリオンはエルフの幽鬼ケレブリンボールと一緒に行動するが、彼が指輪の製作者であるという設定を知らないと、そもそも誰だこいつ状態だろう。
また前作『シャドウオブモルドール』から引き続いているものの、前作の説明はあっさりしているので、やはりこの辺も知らない人だと何やってんだ状態になるかもしれない。
ナズグルたちと戦って、「あの魔王と戦える!」と感激するか、「なんだこの黒いやつ」と意味不明な展開に呆然とするかはプレイヤー次第となっている。
〇割と単調
やる事は最初から最後までずっと一緒な為、後半になればなるほどダレやすい。
特に本作の特徴である「軍勢」も、適当にオーク勧誘して、敵のオーク暗殺して、防衛力削ぎ落して、砦落として……というのを繰り返すだけなので、数回もやれば飽きるかもしれない。
とはいえ、このゲームは軍団を強化して砦を落とすだけのゲームなので、その辺のゲーム性をいかに楽しめるかが鍵となっている。
一応オンライン要素もあって、オンラインプレイヤーの砦を落としたり出来るのだが、これもやる事自体は一緒で、結局はそこまで重要ではない。
システム的には『メタルギアソリッドV』のFOBに似てはいるので、そういうオンライン上でのスコアアタックが好きならやり込む価値はあるだろう。
COMMENT
ゲーム自体はオリジナリティの塊とも言える作品である。
オークの外見だけでもかなり種類があり、気に入ったオークと共に戦うだけでも面白い。
また目を掛けていたオークが裏切って襲い掛かってくると、「所詮オークはオークか、裏切りは許さん!」とキャラに成り切ってプレイするのもまた楽しい。
ただ頑張って育てたオークも、割とあっさり死んじゃったりするので、その辺は少し悲しい部分も。
『指輪物語』の世界観が好きなら間違いなくオススメは出来る作品である。
逆に全く知らない人は、止めておいた方が無難ではある。
興味がある人は、とりあえず映画くらいは見ておいた方が入りやすいだろう。一応ストーリー的には『指輪物語』本編の少し前にあたる。