【PS3】FIFA10 ワールドクラスサッカー
発売元 | エレクトロニック・アーツ (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009-10-22 |
価格 | 7665円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:スポーツ(サッカー) ■ プレイ人数:1〜7人(オンライン時:2〜20人) 【廉価版】 ■ 発売日:2010/09/02 ■ 価格:3,129円 |
GOOD!
このシリーズは08から継続して購入しています。オンラインはあまりつないでないないのでオフライン中心(対人、対CPU)、「よりリアルなサッカーゲーム」が好きでこのゲームをしますので、今回は動きや再現性に偏った感想になります。
☆特にFIFAシリーズの操作感は高いオリジナリティーと完成度を感じます。今回は動きに関しては凄いかもしれない。
■試合スピード
個人的にはかなり気になってた部分でした。正直09の試合スピードは「遅い」に設定しても速すぎると思っていました。
今回10では「遅い」でやっていますが丁度いいくらい。もうちょい遅くてもいいですが、そうすると5分ハーフでは全く足りなくなってくるしなぁ〜。
■フィジカル
フィジカルや重心などによって、当たりの強さとかその差を前より“かなり”感じるようになりました。
フィジカルの強い選手に寄せられると簡単に飛ばされたり、体を入れてドリブルされると、最後まで引きずって行かれたり、「キツイなぁ。どうしようもないじゃないか!」と思いたくなりますが・・。実際に、前者はエッシェン、後者はドログバだとしたら、「調子さえ良ければ勝てるやついませ〜ん。」という場面は多々あるなと思って納得です。
そしてメッシやロナウドのように俊敏性やレスポンスに手がつけられない時があるのも納得。
フェライーニやジギッチがヘディングに強いのも、納得でした。
■ロングパス
ロングパスやクロスのキックモーション、軌道がかなりイイ。試合をしてすぐに気付いた要素ですが。糸を引くようなボールで、フィード、サイドチェンジを蹴れる、そしてそれがピタッと足元に収まる。ここまで出来るとさすがにニヤニヤしてしまいました。そして1vs1を仕掛けたら、もう100点です。
サイドからのクロスも、かなり無理が利くキックをしますが、軌道はいい感じ。速めのピンポイントであわせるような質のボールが多い気がします。
■ショートパス
スルーパスはスペースの選び方が良くなった(オシャレになった)。長い距離や狭いところなど状況に応じて(気のせいかも?)しっかり速いパスを通してくれるので楽しい。
体の向きや、マークの状態、体勢に応じたキックをする気がする。
ディフェンスに引っ掛かけやすい(前昨よりフェアな感じ)、審判にもよく当たる(邪魔)。
■ボールタッチ
毎度毎度、ボールを触っている感覚を味わいながら操作できるゲームだと思っていましたが、さら鋭くなった、そして繊細になった。
“右足でタッチするか、左足でタッチするか”もはやそれぐらい細かい動きが表現されるようになった。
ドリブルをして向きを変えたときやフェイントからの持ち出し、パスを受けた時のタッチ、ワンタッチパス。
自分の入力している方向に対し、状況に応じた自然なタッチがでる。そしてそれも360度方向。
例えばワンタッチパスを出す時、つぶされる寸前でヒールで残したり、アウトで流したり、状況によってかなりの種類があり、前作に比べて理にかなったプレーだと思える場面が多い。
■360度ドリブル
360度ドリブルについてはドリブルが360度方向という感覚より、タッチが360度。
キックフェイントやまたぎフェイントからからのどの方向に抜けるか。パスを受ける時。一気にスピードアップする時。それらの方向が360度になったことによってしかける面白さが倍増した感じ。その分シビアで、タッチラインを割ることが多くなったけど・・・
ここからは想像⇒例えばディフェンスに当たられた時、ルーズボールがどちらに転がり方、リフレクション等、その行方が360度の方向入力によって変わるとしたら、サッカーではよくある運、不運の部分、不可抗力から生まれた決定機を体験できる場面が多くなっていると想像できるのではないでしょうか。
この部分ついてはただプレイヤーが操作して判断するのは難しいので、あくまで想像ですが、予期せぬ事態に直面する事は前作より増えなーと思います。
■シュート
シュートも09からかなり改善されたと思います。まずグラウンダーのシュートが狙って打てる事、スライディングやヒールキックやテコンドーなキックなど状況によって多彩なキックがでる。
コントロールシュートがかなり強くなった感はありますが、体勢や体の向きそして利き足かどうか等で、かなりシビアに軌道が違ってくる。
■CPU
自分のチームの操作してない選手の動きがよくなっている。
例えばTV画面で言うと一度縦に走ってから前に飛び出す、オフサイドを回避して飛び出す動き。サイドバックの攻めあがるタイミング。サイドの選手や2列目3列目の選手のスペースへの飛び出し。特にサイドの選手がゴール前に気が利くポジションを取っていることが多い気がする。
[操作や動きに関するまとめ]
操作や動きに関して、前作よりさらに繊細になったと言う印象ですが、前よりフィジカルの差が影響してボールをとられる場面が増えたので、よりファーストタッチに対して慎重にならないといけなくなりました。その分、相手を背負ってキープするムーブが使えるものであったり、サポートしてくる味方のポジションが良かったり、ファールを受けやすかったりします。
ディフェンスに関してもフィジカルでつぶしやすくなったけど、スペースに対しシビアに対応しなければ、ついていけなくなった印象。
キーパーの強さも、今回の感じぐらいの方がいいと思います。
全体的に非常に試合のバランスがいいと思います。
☆その他、情報量、バーチャルプロモード
相変わらず選手やチームが実名の圧倒的な情報量を有しているし、スタジアムの再現などもいい。
そして、新たにプロ選手を作りゴールを決めたり、パスを通したり、さまざまに条件で成長させることができるバーチャルプロモードがなかなか楽しい、どのモードでバーチャルプロ選手を使っても一貫して評価が反映される点が面白い。
BAD/REQUEST
■試合について
クロスボールを蹴る時、ターゲットの選択が「ちょっと!?」な時が多い。
360度が関係するのか判らないが、ショートパスのターゲットもイメージとずれることが前作よりある気がする。
実況・解説についてはなんかアイデアがなくなったような感じで、だんだん単調になっている。
スタジアムの雰囲気など思考が相変わらずイングランド風に偏っているように感じる。
リアルな試合が再現されてきているが、このままいくと試合時間が物足りなくなるように感じると思う(今作も少し思う)、かといって30〜40分ハーフがデフォルトでゲームの試合をするのもキツイと思う。
高度な操作やゴールパフォーマンスはを覚えるのが困難。
■その他
情報画面の使い勝手か悪い。サブメニューを呼び出したり、ショートカットしたり、場面毎にいろいろなボタンに振り分けてあるため頻繁に間違う。
あと大雑把に、情報の把握がしにくい。
☆ゲーム自体の悪い部分というより注意すべきところ
ほかに比べおそらく、極端なリアル思考サッカーゲームになってきているため、プレイヤー側が、ある程度の情報を有していないと、キツイ。
例えば欧州主要リーグの代表的チームの選手の名前や顔がだいたい判ったり、アルファベット表記でも名前が判ったり、海外の試合をTVで観ていたり、少しは予備知識がないと、まずとっつきにくいと思う。
極論を言うと、人と対戦するのも、ある程度そういったサッカーの知識を持ったもの同士で戦わないと、試合レベルが上がらず、本当に楽しむことができない懸念がある。
例えばスライディングタックルひとつ決めるのに、適切な場面、適切なタイミングの判断が共感できたり、無理に前を向かずキープして展開するのを評価しあえたりすると面白い。
結果かなり人を選ぶと言える。
COMMENT
個人的には今回は前のときより進化の幅が大きかったと思います。「08から順に比べてもこんなに伸びしろがあったなんて!!」と思ったのが今回のFIFA10です。
前より人を選ぶゲームになったと思いますが、操作性、再現性、センスが抜群だと思います。
とても面白いですが、真剣に対戦すると1試合で疲れるぐらいのゲームです(笑)
週末は海外のサッカーの試合を観て楽しんでいる人には特にお勧めです。