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【PS4】モンスターハンター:ワールド

発売元 カプコンオフィシャルサイト
発売日 2018-01-26
価格 9698円(税込)
レーティング 【C】15才以上対象 暴力 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:ハンティングアクション
■ プレイ人数:1人(オンライン:1~4人)
PlayStation 4 Proでプレイすると一部の映像表現が強化されます

【モンスターハンターワールド:アイスボーン】
■ 発売日:2019/09/06
■ 価格:6,990円
※超大型拡張コンテンツ『モンスターハンターワールド:アイスボーン』プレイするには、『モンスターハンター:ワールド』ゲーム本編が必要となります。すでに『モンスターハンター:ワールド』ゲーム本編をお持ちの方は「追加アイテム」をご購入でプレイいただけます。



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 4pt 4pt 3pt 2pt 1pt 1pt
総合点
50pt

GOOD!

・雄大な大自然をくまなく堪能できるグラフィック

・耳に残りやすい音楽、リアルな環境音。
 特に中盤の山場で来るモンハンシリーズの
 テーマを流用したアレンジは素晴らしい。
 あの曲だけで相当アツくなれる。

・我が道を往く受付嬢
 拠点での彼女の行動が調査より
 明らかにメシ食う事に時間を割いている。
 その他諸々も含め非常にキャラが立っていて
 見ていて微笑ましくある。食い意地張ったヒロインとは珍しい。
 (そもそも本作にヒロインという設定が存在するかは疑問だが)

・多種多様なバトル展開が楽しめる
 通常のプレイヤーVSドラゴンとのガチンコ勝負
 敵同士の縄張りバトル
 段差や坂道を利用した変則戦術勝負
 罠や仕掛けを使った奇襲
 オンラインでメンバーを集めて挑む集団戦
 どれでいってもOKな間口の広さ

BAD/REQUEST

・薄っぺらいストーリー
 ブレスオブファイアシリーズが事実上無き今、
 カプコンに物語性を期待するのは無理筋かもしれないが
 最初から最後まで「頑張って龍を倒しました」で終わる。
 一応生態調査という名目なのでそれっぽい世界観の説明はあるが
 古龍とラストバトルを除き、ほぼ無いに等しい。
  

・無駄モーションの多さ
 痕跡調査時など、落書きを調べるのに何故かナイフで液体を筒に
 保存する様な挙動が入る。ほかにも一回一回匂いを嗅いだり等。
 初見時で序盤は確かに調査している感が出て良いが
 物語も中盤に差し掛かると
 痕跡発見→辿って標的発見→討伐
 の流れが決まってくるので、いちいち無駄モーションで
 時間を取られるがイライラした。
 これ、キャンセルできないので、次の痕跡を発見しても
 モーションが終わるまで待たなくてはならなかったりする。
 移動しながらの調査モーションもあるが、他の行動ができない為
 事実上の待機時間と変わらない。
 なによりストレスなのは終盤、ストーリーを進める為には
 探索しつくしたマップをもう一度痕跡探ししなくてはならない所だろう。
 新たな敵が出るたびに痕跡探しから始まるのは本作の特徴の一つだが
 想像以上に探さねばならない痕跡の数が多く、
 ここだけを見るとはっきりいって作業ゲーに近い。
 
・拠点のショートカット(リフト)の位置の悪さ。
 クエスト受注→食事→現地移動という流れで
 拠点帰還時の初期位置がクエスト受注場所になりやすいが
 食堂や工房に向かう為のリフトの位置がそこから離れている為、
 クエスト開始時の準備において、テンポが悪いように思える。

・調査ポイント全般
 正直何故これを設けたのか分からない。
 痕跡を辿ったりするとモンスターの知識レベルが蓄えられる
 その際に調査ポイントなるものが入るのだが
 これを使わないと、新しいキャンプを設置できなかったり
 装備を進化させる素材をバトル以外で入手できなかったりする。
 ゲーム開始時点では色々探索するので調査ポイントも溜まりやすいが
 マップや地形、モンスターの初期位置等を覚えてくる中盤に差し掛かると
 痕跡調査などせずに直接敵への最短ルートを辿る為、調査ポイントが増えにくい。
 
 よってバトル以外で素材の入手が面倒になる(前述の無駄モーションも関係している)
 →素材が集まらないので装備が揃わない→バトルが苦手な人は詰む
 という悪循環になっている。普通に金でよかったのでは?


・戦闘のテンポが悪い
 一部の敵は滞空時間が長く、ホバリングし始めると近接は当てにくくなる。
 解除するにはスリンガー等で閃光弾や尖鋭石を当てる必要があるが
 もう少しで倒せるという時に敵がホバリング、一旦戦闘を中断して
 スリンガー用の素材を探すのは、はっきり言って気分が萎える。
 そうでなくても、ただでさえ多い敵のHP、一定時間経つと逃げるという
 面倒な習性を持っているので半ば強制的にバトルが中断させられイライラする。
 もう少し簡単にホバリング解除や、敵の逃亡が阻止できても良かったと感じた。

・アイテム消費の操作性
 本作では消費アイテムは二つのルートで使用できる。
 十字キー左右でリールを回し、□ボタンで選ぶ方法と
 L1を押しながらアナログコントローラーで選ぶ方法があるが
 これが二つとも使えない。

 □ボタンのルートだと、事前に用意したアイテムの他、道中で拾った
 素材なども選択肢の中に入る為、目的のアイテムを利用するのに
 何度も十字キーでリールを回さなくてはならない。
 苛烈な攻撃を仕掛ける敵を前にして、そんな暇があるか。

 L1のルートも極めて操作性が悪い。
 L1を押しR3を傾ける時にショートカット画像が出現するのだが、
 この画像の表示が遅い上に
 「表示されてからR3をニュートラルに戻す」
 という作業まで行って初めてアイテムが使用できる。
 つまり戦闘中にパパっとアイテム使用を行うには、あまりに
 コマンド受付の開始時間が遅すぎるのだ。
 (オプションで使用をニュートラルかR3押し込みかを選べるが
  問題となっているのはコマンド受付開始時間の遅さなので、
  変更してもあまり操作性は変わらなかった)
 
 無論、敵は待ってくれないし、そういう時に限って状態異常付の
 事実上即死コンボを放ってくる。
 せめてショートカットの事前登録を□ボタンでも可能にしてくれれば
 必要最小限のアイテムのみで回せる為、楽になれたのだが、、、、

その他諸々、全て書くと4000字を超えかねないので割愛させていただく。

COMMENT

PS4、シリーズのプレイは本作が初。

これまでGOW、ダクソ、ニンジャガ、デビルメイクライ等のシリーズを
最高難易度でクリアしており、ハードなバトルが楽しめると聞き
購入したものの、評判ほどには面白くなかった。

細かなところでイライラポイントが多く、
それも不必要なモーションやら操作性の悪さに起因しており、
かと言って敵自体の行動が目新しいかというとそうでもなく
やることは敵の行動を見切って攻撃の繰り返しという
従来の3Dアクションゲームの域を出るものではなかったように思える。

もちろん縄張りバトルに乱入したり、爆弾を利用したりして有利に
進めることもできるが、これらの要素は勝敗を分ける致命的な何かに
なりえなかったというのが、残念。

推測でしかないが、オンライン共闘バトルを前提に難易度を
設定されているのではないかと感じた。

ソロだと武器によっては詰む可能性もある。

前評判も良く見ると、前作からどれだけ改善されたかという話が多く
逆に考えると過去シリーズがどれだけユーザーの不満点に対応して
いなかったかが伺い知れる。

ストーリーの道筋は決まっているので攻略の自由度は無く、

一見様々な戦術を取れるようでいて、ダメージ量の観点から
どの戦術を取っても決定的な要素にはならず、

調査ポイント回りの枯渇で、倒したい敵に有効な装備を
揃える為にはしつこく何度も素材を集める作業が必要で、

オンライン共闘プレイは、開始するまで地味に面倒。

振り返ってみると、良くも悪くも、典型的な和ゲーだった。

但し、あくまでビッグタイトルという色眼鏡があるから
こういった粗が目立つのであって、ゲーム単体で考えると
普通に良ゲーでないだろうか。

   
プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
初狩人さん  [2018-02-12 掲載]

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総合ポイント
57
(難易度)
2.29
レビュー数
28
スコアチャート モンスターハンター:ワールドレビューチャート

0%
0-9
0%
10-19
17.9%
20-29
17.9%
30-39
7.1%
40-49
7.1%
50-59
21.4%
60-69
17.9%
70-79
7.1%
80-89
3.6%
90-100
【60点以上】
50%
【標準偏差】
20.85