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【PS3】WORLD SOCCER Winning Eleven 2010(ワールドサッカーウイニングイレブン 2010)

発売元 コナミデジタルエンタテインメントオフィシャルサイト
発売日 2009-11-05
価格 7980円(税込)
レーティング 【A】全年齢対象 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:サッカー
■ プレイ人数:1〜7人



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
1pt 3pt 0pt 0pt 0pt 0pt 0pt
総合点
7pt

GOOD!

◇グラフィックス
選手の表情やユニフォーム、スパイク、ボール、スタジアムの完成度は抜群です。見た目の印象ではサッカーゲーム最高峰でしょう。モデリングとテクスチャーの作り込みが素晴らしいです。静止画では実写と見紛う程の完成度だと思います。但し、動画では全く話が別です。詳細はBADに記載します。

◇演出
特にCL、ELモードでの演出は素晴らしいです。デモ映像から、試合前の入場、得点表示やリプレイ画面でのカットイン等、実際の今シーズンの中継と全く同じで素晴らしい出来です。この演出は何度見ても飽きません。マスターリーグとCL、ELの連携を実現させた事も◎

BAD/REQUEST

◆オリジナリティ
これまでのWEと同じなら3点を付けていますが、この2010版は「スタイルカード」を採用し、これまでのWEにあった選手個別での攻撃意識の調整を廃止しています。それにより選手の動きがチーム毎にかなり制限され、これまで当たり前の様にあった戦術面での自由度をかなり失っています。「スライダー」でもオフザボールの動きをコントロール出来ますが、作戦を指定するとスライダーでのコントロールも崩壊してしまいます。本作から採用されたこの2つの新要素は今の所改悪と言わざるを得ません。

◆モーション
静止画では実写と見紛う程グラフィックの完成度を誇る本作ですが、モーションの出来はお世辞にも褒められたものでは有りません。特にドリブルとシュートのモーションはかなり不自然で、プレイしていて違和感を感じます。

◆操作性
このゲームの最も悪い部分がこれです。先ず、ボタンレスポンスが悪い。選手がプレーを実行する数秒前に先行入力しないとパスもシュートも出来ません。その上しっかりパス方向に身体を傾けないとマトモにパスを通す事すら出来ません。更に、ゲームプレイ時の『ピッチが狭い』為、選手間の距離が実際のサッカーよりも近く、パスコースがかなり限定されます。なのでスペイン代表やバルセロナの様に、自陣から華麗なパスワークで相手陣内に攻め込み、崩してゴールを奪う、というような事はこのゲームではほとんど出来ません。そして「スローイン」と「PK」の仕様変更。ハッキリ言って最低の改悪です。どちらも成功させるのが異常に難しくなっています。スローイン時ですら相手にプレッシャーをかける事ができ、簡単にスローインを受ける選手の前に身体を入れられるのは明らかにおかしい。実際のサッカーではそんな場面は一切有りません。そしてPKを枠内に蹴るのが非常に難しくなっています。PKキッカーの能力が付いている選手ですらマトモに枠内にボールを飛ばせません。そしてPKストップが簡単。何故こんな改悪をしたのか全く理解出来ません。スローインとPKは早急に元の仕様に戻すべきです。

◆熱中度(0点)
今までのWEで出来ていた「華麗なパスワークで崩すサッカー」が操作性の項目で書いた理由で非常に困難になっている為、必然的に対戦では『ドリブル突破』と『高い位置で相手のパスを奪ってのカウンター』に偏ります。なので相手をミスを待ってのゴールが多くなりますし、やられた方はかなりのストレスが溜まります。熱中どころかイライラしてやってられません。ボールを奪ってからワイドに展開出来る4-3-3のフォーメーションが対人戦で非常に大きなアドバンテージを握ってしまい、対戦相手がこのフォーメーションばかりを採用してしまうのも、大きなマイナスポイントです。※オンラインでもこの傾向が強く出ています※

◆満足感&難易度(0点)
CPUが弱過ぎる。1年以上WEに全く触れていなかった自分でも最高難易度のCPU相手に初戦で3-0で勝ててしまいましたし、マスターリーグすら無敗で即クリア出来てしまいました。しかし操作性と熱中度の項目で触れた通り、相手を倒す為の有効なパターンが限られて居る為、必然的に単調な試合の繰り返しになり、ゴールを決めても試合に勝ってもなんら満足感を得る事が出来ませんでした。同じ様なゴールを何度決めても面白くもなんとも有りませんし、違うパターンでやろうと思っても出来ないからストレスが溜まる。上手い下手関係無く、「パスワークで崩すのが非常に困難」なゲームバランスで有る事は、このゲームの致命的な欠陥だと思います。

◆快適さ(0点)
オンラインでのバグとラグが相変わらず多い。キャラがいきなりピッチに沈んだり、キーパーがポストを貫通したり、ラグでキャラがワープしたり…オンラインでの快適さも最悪です。その上上記の項目で書いた通り操作性も悪いですし、対人戦での戦術パターンがかなり限られているので、快適さは皆無と言っても過言では有りません。更にオフではコナミエフェクトが健在。CPUは異常な程スライディングにアドバンテージを持っています。CPUのスライディングタックルはほとんど笛がなりません。ドリブルやパスを理不尽なスライディングで止められ、しかもノーファール。サッカーゲームをプレイしていてこれ程ストレスが溜まる事は無いと思います。次回作以降はスライディングのアドバンテージを大きく減少させる必要が有るでしょう。これだけ不満点が大量に有るのですから、快適さは当然0点です。

◆サウンド(0点)
実況、解説のバリエーションがとても少ない、レスポンスが遅い。誤った実況、解説が頻繁に起こる。以上の理由で臨場感が全く有りません。そして観客の声援のパターンも全く増えていません。今時誰も歌っていない様なチャントが平気で歌われています。実際のサッカー中継を再現出来ているかと比べると完全にNOです。明らかにPS2時代と比べて退化している部分だと思います。よって0点を付けました。

COMMENT

WEはPS2時代のウイニングイレブン5からやっている大好きなゲームです。ですがこの2010は過去最悪の出来でした。プレイしていてここまでストレスが溜まるWEは初めてです。次回作では「操作性の改善(パスワークを有効に、ピッチを広くする、スライディングのアドバンテージを大幅に減らす)」、「モーションの改善」、「ゲームバランスの変更(4-3-3以外のフォーメーションにもアドバンテージを握らせるバランスへの変更)」、「スタイルシート、スライダーの改善(オフザボールの動きをもっと自由にコントローウ出来る様にする、もしくは廃止して元の仕様に戻す)」を期待します。というか、この内1つでも実現されていなかった場合は次回作以降はもう買わないでしょう。それほどつまらなかったです。WEにはグラフィックの進化はもうこれ以上要りません。他の部分に大幅な見直しが必要です。

プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
yousukeさん  [2010-03-07 掲載]

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総合ポイント
51
(難易度)
2.24
レビュー数
21
スコアチャート WORLD SOCCER Winning Eleven 2010(ワールドサッカーウイニングイレブン 2010)レビューチャート

WORLD SOCCER Winning Eleven 2010(ワールドサッカーウイニングイレブン 2010) 購入する
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【60点以上】
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【標準偏差】
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