PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

・オリジナリティー

これぞファイナルファンタジーというべき空間の密度。リアリティを損なわず、それでいてファンタジーな感触は他のＲＰＧでは感じにくいと思います。

ＦＦらしさの特徴でもあるメカニカルさと魔法に代表されるファンタジズムが見事に融合した世界は好きな人なら引き込まれること請け合いです。


・グラフィックス

グラフィックには常に定評のあるファイナルファンタジーだけにここも文句の無い出来です。ムービージーンと通常シーンの境界がまた縮まったのも素晴しいの一言に尽きます。

ＰＳ３のゲームは初めてなのですが、ここまでリアリティを突き詰められる空間が出来るのかと驚嘆ですね。


・サウンド

これもＦＦのレベルを十分に満たしています。フィールドはどちらかといったら神秘的な雰囲気のテーマが多かった印象です。

・バトルシステム

ＦＦおなじみのＡＴＢが更なる進化を遂げました。肝となるのはオプティマと呼ばれる「フォーメーション」と「ブレイク」。

今回はプレイヤーはリーダーキャラクターのみを捜査し、後は残りの二人を含めフォーメーションを組んで動かし、状況に応じて切り替えるというスタイル。キャラクターはそれぞれ「ロール
」と呼ばれる戦闘での役割を持っておりそれを組み合わせてオプティマを作る。

敵にはそれぞれブレイクゲージというものが備わっており、基本はこれをため相手をブレイクさせることで大ダメージを狙うというもの。

単純に戦うだけではダメで敵に応じて属性攻撃やステータスの弱体化などを行なわなければならないなど、戦術性がかなり問われる。エンカウントがシンボル式になったので奇襲などのパターンもあるし、戦闘を避けるという選択肢も選べるなどかなり盛りだくさんになっている。

・満足度

ファイナルファンタジーのファンならば満足の出来です。ストーリーも主人公であるライトニングたちの感情の揺れ動きとコクーンという世界、世界を支えるファルシ、恐れられる「下界＜パルス＞」とルシ・・・一見平和ながら何かがおかしくなった世界に翻弄される「普通の」人間達のドラマは見ごたえがあり、ライトニング役の坂本真綾さんを初めてしたキャスティングも隙のない見事さで物語を盛り上げてくれます。

先頭の歯ごたえ感も強く、慣れればもっと高みへいって見たいという欲望も刺激されてしまうことでしょう。インターフェイスも十分に親切設計です。



個人的な印象はＦＦ１０に近い感触がしますのでそこが好きな人なら十分楽しめると思いますが・・・どうでしょうか。

BAD/REQUEST

問題点としては・・・・

・文字が小さい

特にメニュー画面がやや見にくいです。僕の目が悪いか、テレビが小さいからかもしれませんが、数字が半分読み取れないです。オートクリップの文字なんかもそうですね。

・一本道ストーリー

個人的な好みではぜんぜんいいんですが、やっぱり後半に入るまで自由に動き回れないというのは嫌な人にはかなり苦痛を感じるのではないのかと。

・敵ＨＰのインフレ

100万200万は当たり前のボス的のＨＰ・・・ブレイクを前提に組めばこうなるんですが。ちょっと辟易することもあるかも。

・武器改造

オプティマとクリスタリウムに比べるとなんとも垢抜けていない感じです。もうちょっと改造の幅があれば楽しいんでしょうけど。アビリティもそれほど意味が無いような気もします。

・ギル

自由に動けるようになるまでほとんど稼げない。今回はポーションの重要性が結構高いのにギルに余裕が無いし、同じ理由で改造もほとんど出来ない。

COMMENT

ファイナルファンタジーファンには待望の価値のある一品でしょう。ただ、それなりに問題点もあるので万人受けできるとまではいえないですね。

そういう意味ではいつもの通りのファイナルファンタジーです。

不安があるならおそらく出るだろうインターナショナル版を待ってみるのも一考かもしれませんが。