PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

○世界観やクリーチャーのデザイン、雰囲気
不気味な世界観やクリーチャーのデザインはかなり良かったです。
特に地面を這い回る長髪の女クリーチャーのデザインは、洋ホラー的なグロテスクな怖さと
和ホラー的なおどろおどろしさが融合した見事なデザインだと思いました。

○緊張感を途切れさせないゲームデザイン
アイテムやセーブポイントのひとつひとつが有難く感じられるゲームは久しぶりでした。
初見殺しの罠なども多いですが、キッチリ覚えて対処すれば突破出来るバランスは絶妙です。

○先が気になるストーリー展開
とにかく序盤からワケが分からないままゲームの世界に放り込まれ、様々な伏線が張り巡らされるので非常に先が気になります。見せ方もいかにも洋ミステリー映画的なものでストーリーの先が気になる作りになっているので、それが原動力となって最後まで熱中してプレイすることが出来ました。

○ストーリー上の意味をもつクリーチャー
クリーチャーがただの障害ではなく、ひとつひとつにキチンと意味が持たされているのは好印象でした。ストーリーや世界観を考察したりするのが好きな人はハマると思います。

BAD/REQUEST

×最終的には特に驚きもなく終わってしまうストーリー
散々伏線を張り巡らせるわりに最終的には特に驚きや感動もなく終わってしまいます。
中盤あたりで「大体こういうストーリーなのかな？」と予想がつく作りになっているのですが、そのまま悪い意味で裏切りがないまま終わってしまいました。
ここでもう一捻りあって、最終的に衝撃の展開や結末が待っていれば、「記録」には残らなくても「記憶」に残る「サイレントヒル2」や「サイレン」のようなコアなファンがつく作品になれたかもしれないだけに非常に残念です。

×ストレスがたまるロード、チェックポイント
ロードが長い＆死ぬと結構戻されるチェックポイントのダブルパンチは、合わない人にはとことん合わないと思います。私は気が長いほうですが、それでも終盤の一撃死のクリーチャーから逃げながらの謎解きは非常にストレスが溜まりました。
死ぬとかなり戻されることで「死にたくない」と思わせるのが狙いなのでしょうが、完全に裏目に出ていると感じました。

COMMENT

あまりに前評判と期待値が高すぎたせいで、物凄いバッシングを受けている本作ですが決してクソゲーではないと思います。

合う、合わないはハッキリと分かれるでしょうが、個人的にはそれなりに楽しくクリアまで遊ぶことが出来ました。

世界観やストーリーを考察するのが好きで、死に覚えゲーが嫌いではない方ならば、世界観が肌に合えばそこそこ楽しめるのではないでしょうか。

あとはストーリーにもう少しひねりがあれば本当に良かったのですが…
ポテンシャルは感じるだけに、その点は非常に残念でした。