【PS3】OPERATION FLASHPOINT : DRAGON RISING(オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング)
発売元 | コードマスターズ (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2010-01-14 |
価格 | 7140円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ミリタリーアクション(FPS) ■ プレイ人数:1人(オンライン時最大8人・システムリンク時最大8人) 【廉価版】 ■ 発売日:2011/02/24 ■ 価格:3,990円 |
GOOD!
グラフィックのバランスがいい。人物、武器、乗り物、自然、どの造形物も同じレベルで描写されているので、少々問題(後述)があっても総合的に破綻しないのはなかなか評価できると思います。
音響が緊張感を高めます。音楽は、馬頭琴(たぶん)と独特なホーミーを奇異に感じるか否かが判断基準でしょうが、音響は非常に優秀でしょう。銃声については当方、判断基準がないので言及しませんが、環境音、風の音や砲撃の爆発音は十分だと思います。吹きっさらしの風が耳元をなでていくような音や、林の中での鳥の鳴き声が緊張感を高め、銃声やヘリの音に敏感になります。個人的に、ヘリのローター音が、始動から駆動まで非常にイイです。
武器を変更する際の演出が忠実(もっさり)。特に重火器(対戦車砲など)に持ち替える際は、まず弾のケースを外して弾込めを完了させてから担ぐ手順になっているので、その時間を加味しながら武装変更を考えなければならないのは緊張感を高めます。
もっさりとしているのならBADなのではないかと思いますが、コンセプトが現実路線ですので不自然ではないかと思います。それに、もっさりしている部分は武装変更のみで、走る、射撃といった基本動作は一般的なFPSとさほど変わりがないので問題ないでしょう。また、走る動作に関しては他のFPSではなかなか出来ない「横走り」が可能なので、個人的には好印象です。
破壊表現もあります。砲撃支援を要請したり、爆薬で吹き飛ばせば建物や乗り物が壊れます。燃料タンクなどの可燃物に銃撃すれば勿論爆発するので、戦略的に利用することも可能です。
BAD/REQUEST
グラフィックのバランスは取れていても、全体のクオリティがPS3とPS2の中間程度であるのは残念です。現行世代機での1作目ということを考慮に入れても、同じジャンルでクオリティの高い作品が出ていることを考えると、相対的にも評価が下がるのは致し方ないしょう。
乗り物の重量感が感じられない。乗り物が、木にぶつかって跳ね返り、地面にぶつかって飛び跳ね、総じて軽く見えてしまうのはHavokならでは(?)。
ほか、何点か不自由さを感じます。
まず、箱庭型FPSとはいうものの、FAR CRY2のようにフィールドに放り込まれた後で様々なミッションをこなすのではなく、ミッションをこなすためにフィールドに送られる方式が採られています。つまり、オープンフィールドを自由に歩き回る事は出来ず、決められたミッションの範囲内でしか行動できません。せっかくのオープンフィールドなのに、これは勿体ないと感じますが、戦場の現実をシミュレートするというコンセプトを考えると、戦場を自由に動き回れるというのもおかしな話ですので、不自由ではあっても不自然ではないでしょう。
次に一切の初期装備が各ミッションで固定されている点です。他の装備は全て現地調達になるので、遠距離から狙撃する、サイレンサーで忍び寄る等のプレースタイルを選ぶには難儀でしょう(とは言っても、隠密任務や制圧など色々なミッションが用意されてはいます)。更に、色々と登場する乗り物も各ミッションで固定化されているので、「自由」に乗り回すことは出来ません。加えて殆どのものが「取りに行く」ことを要求されます。
ナイフを直感的に振る事が出来ません。ナイフは他の武器と同様に選択式となっているため、ボタン1つで発動させることは不可能です。
COMMENT
非常にタフなゲームシステムだと思います。狙撃点通りに弾が着弾しないので、FPSはエイミングが命運を左右すると考えている人は要注意でしょう。たぶん、狙った通りに撃てないのはストレスになると思います。演出もドライで淡々としており、被弾すればその度合いに応じて出血の度合いも変化し、止血しなければ視界から色が抜けて死に至る。止血しても、衛生兵の手当を受けなければダメージを受けた箇所はそのまま。自動回復が当然と考えていれば、これもストレスでしょう。
正直な話、序盤のミッションを進めながら、楽しめるのかどうかすら懐疑的でしたが、狙撃の補正を自然と出来るようになってからは俄然面白くなってきました。ノーマルでもそれなりの緊張感があるのですが、ハードモードは一度失敗してしまうと最初からやり直しになるため、最後の最後まで気が抜けない緊迫感を楽しめます。
裏を返せば、そういった緊張感・緊迫感をストレスと感じる方にはとことん理解できない仕様なのではないでしょうか。更に、箱庭だからといって任意で何処にでも移動できる訳ではないと判って幻滅する方にはお勧めできません。
22インチ・フルHD・HDMI接続でプレー。