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【PS3】スターオーシャン4 ─THE LAST HOPE─ INTERNATIONAL

発売元 スクウェア・エニックスオフィシャルサイト
発売日 2010-02-04
価格 8190円(税込)
レーティング 【B】12才以上対象 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon(廉価版)
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:RPG
■ プレイ人数:1人

【廉価版】
■ 発売日:2011/04/21
■ 価格:3,990円



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 3pt 3pt 2pt 3pt 1pt 2pt
総合点
48pt

GOOD!

スターオーシャン(以下SO)シリーズはSO1、SO2、SO3プレイ済み。PSPリメイクのSO1、SO2は未プレイ。

●オリジナリティー
アイテムクリエイション(以下IC)、プライベートアクション(以下PA)、クエスト、闘技場など過去作にあった要素は一通り揃っているが、昨今のRPGを見渡せば別に珍しいわけではなくオリジナリティーとしては弱い。
唯一、戦闘システムのサイトアウトが新鮮に感じたぐらい。


●グラフィック
ムービーだけはそれなりに綺麗、ムービーだけは・・・ね。


●サウンド
特に記憶に残らないが別に邪魔というわけでもない、そんな可もなく不可もなくな無難な音楽。


●快適さ
初回起動時にデータインストールを自動で行ってくれる為、ロードに関しては不満は無い。


●熱中度
最初のうちはそれなりに楽しめました。
アーツコレクション(以下AC)を意識した闘い方をしたり、ボーナスボードを崩さないように気を付けながら戦闘したり、漫然とした戦闘にならないような工夫は評価できます。
あと、クリア後の隠しダンジョンや隠しボス、各種コレクション要素などやり込み要素も豊富です。


BAD/REQUEST

●グラフィック
とにかくキャラのグラフィック、モーション全てが人形臭い。
このゲームでは冗長と言ってもいいくらいに無駄に長いイベントシーンが挿入されるのだが、その度にマネキンの人形劇を十数分に渡り見せられるのは辛い。
イベントスキップがあるのが救い。


●快適さ
ここに関してはかなり不満が多いです。箇条書きにした後それぞれ解説します。

1・移動がとてつもなく面倒。
2・ICが母艦でしか出来ない。
3・アイテムのスタック数の最大値がたったの20個。
4・採集ポイントが母艦に帰らないと復活しない。
5・闘技場で連戦が出来ない。
6・セーブポイントが少なすぎ。
7・カメラワークが最悪。

このゲームでは一つのマップが非常に広い。それなのにドラクエで言うところのルーラやリレミトのような移動手段がほぼ無いのだ。出来る事といえば1〜2秒ほど移動速度が上がるダッシュのみ。このダッシュの仕様も意味不明で、数秒しか走る事が出来ないため移動の際にはひたすらダッシュボタン連打する事になる。どうしてボタン一つでダッシュのON/OFFを切り替えれるようにしなかったのだろうか?
ちなみにR2ボタンを押す事で移動がゆっくりになる機能が搭載されているが全くもって意味不明である。
一応ラスダン到着後に今まで訪れた街を行き来できる魔法陣が設置されるが、それをもってしても移動が快適になったと感じる事は出来ない。その理由はこの先の解説を読む事で理解してもらえるだろう。
2,3,4の不満点は連動している。そして1とも密接に関係している。
まずアイテムには戦闘中に使用できるユーズアイテムとICに使う素材とがある。素材はICでしか消費しない為マップを探索していれば敵のドロップアイテムなどですぐにカンストしてしまう。それ以降はカンストした素材は全て破棄されてしまうのである。
それなのにICでは1つのアイテムを作るのに5〜10個の素材を消費する場合もある。さらにはシナリオ進行で入手不可の素材があり消費する事自体が出来ない事もある。ようやく消費できるようになるまでに一体どれほど素材を無駄にしたことか。
次に採集に関してだが当然採集でしか入手できない素材というものが存在する。しかも採集ポイントには入手できるアイテムにパーセンテージが設定されており必ずしも目当ての物が取れるわけではない。当然20個以上は全て破棄となり目当ての物が取れるまでそれ以外の素材が破棄されることにもなる。母艦に瞬時に戻る方法は一切無い為不快指数は高まるばかりだ。
せめて素材くらいはスタック数の上限を99個にしてくれても良かったんじゃないだろうか?
5の闘技場だが一戦するたびに受付に話しかけ、対戦相手を選び、持ち込むアイテムセットを決める、の工程を踏まないといけない。しかも対戦前と後にそれぞれ1種類しかないアナウンスまで聞かされる。ランキング1位に辿り着くまでに一体どれほど無駄な工程を踏まされるのだろうか?
6、7に関しては移植前から散々言われているようなので今更語る事もないでしょう。


○ストーリー
前作が壊滅的に酷かったので全く期待などしてませんでしたが、予想以上に酷かったというのが感想ですね。
伏線の未回収や何の解説も無いままうやむやで終わる事柄など、読み物として考えれば完全に問題外。


○登場キャラクターがウザすぎる。
キャラに個性が必要なのは重々承知していますが度が過ぎると不快でしかないという具体例ですね。
特に中盤の主人公の鬱陶しさは他に類を見ないレベルだし、ICを補助するキャラはウザい上にセリフもモーションも片手で数えられるほどしかないためはっきり言って邪魔。


○ACの難易度。
9キャラ×100項目の全900項目を考えた開発者に半日くらいかけて説教してやりたい気分。
某書の開発者インタビューにて「ACはプレイヤーへの挑戦状の様な物」との記述があったが完全に嫌がらせと言っていいレベル。
例えば「撃破数30000体」という項目があるのですが、自分がストーリークリアまでに倒した敵の総数が1800体に満たなかったと言えばどれほど狂気じみた内容か分かってもらえるでしょうか?
ちなみに30000体にカウントされるのはプレイヤーが該当キャラを操作して倒した敵のみです。仲間が倒した敵はカウントされません。
「隠しボスの短時間撃破」とかなら挑戦状として納得も出来ます。ですが、このような数十時間もの反復作業を強いるような内容を挑戦状と呼ぶ事はどうにも納得できません。


●熱中度
ここまで読んで頂けたならGOOD覧で「最初は楽しめた」と言った理由が分かってもらえたかと思います。
このゲームはやり込もうとすればするほどゲームの仕様がプレイヤーの心を折りに来るのです。

COMMENT

◆トロフィー関連◆
トロフィーコンプに掛かる時間は1000時間に上ると言われています。最初から攻略サイトを参考にして効率重視でプレイしても700時間を割る事は不可能とも言われています。
RPGのジャンルの中では間違いなくトロフィーコンプ最高難度です。
よほど暇な人でもない限りトロフィー目的の人はスルーを推奨します。


◆総評・感想◆
一応最初は楽しめたという事もあり満足度は3点とします。

開発者の方々には是非ともプレイヤーが快適に感じるユーザーインターフェースというものを一から考え直していただきたい。

やり込む気に全くならないような現実味の無いやり込み要素も考え直してほしいものです。

トロフィーに固執せず軽い気持ちで楽しむ事ができ、尚且つ萌えキャラに対して高い寛容性を持つ人ならそれなりに楽しむ事が出来るかもしれません。

プレイ時間:100時間以上(クリア済)
じゃがーさん(Webサイト)  [2012-02-21 掲載]

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総合ポイント
61
(難易度)
2.21
レビュー数
34
スコアチャート スターオーシャン4 ─THE LAST HOPE─ INTERNATIONALレビューチャート

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【60点以上】
50%
【標準偏差】
18.4