PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

シリーズは１，２、英雄外伝をプレイ済みです。

■オリジナリティー

前作までは２つしか特殊技を使えなかったが、今作から特殊技と奥義合わせて５つまで使うことができコンボなどにも組み込める。さらにキャラ毎に固有技能などがあり、キャラの個性がより際立っている。
キャラを変えるたびに違った操作感が味わえるのは、アクションゲームとして高く評価できる。


■サウンド

主題歌がゲームのイメージにピッタリで尚且つカッコいい。
それぞれのキャラのテーマ曲もイメージを損なうことなく、カッコいい曲、陽気な曲、果ては演歌風等バラエティーに富んでいる。


■快適さ

ロード時間は気にならない程度。

BAD/REQUEST

悪いところはかなり多いです。

■グラフィックス

ＨＤ画質になったことで綺麗になったと思いがちだが、実際はＰＳ２から大して進化していない。戦闘中のギミックや開門の演出、未だに口パクなしのモブ武将、果ては処理落ちなどＰＳ３の性能を全く活かせていない。
その他戦国ドラマ絵巻中のイベントがムービー扱いでなくギャラリーで閲覧できないのも不満。キャラ毎のＯＰムービーなどは実質３種類しかなく、家康と光成・東軍キャラ用・西軍キャラ用の３種のみ。これを編集して１６人分に増やしているだけという体たらく。


■熱中度

まず戦闘が飽きやすいという事に尽きます。誰でプレイしてもそれぞれの合戦の内容に一切の変化がないため、全員の戦国ドラマ絵巻を一周する頃には全３８合戦のうち半分は「もう、うんざり」と感じます。
その他にも装具を手に入れる為に資源を集めなければならないという手間が増えたので、同じ合戦を何度も繰り返しプレイしないといけないのも飽きやすい原因。


■満足感

キャラの大幅リストラには失望しました。
ＢＡＳＡＲＡシリーズはそれぞれのキャラの人気が高くキャラゲーとしての側面も持っていると思っています。なのにそれらをバッサリと大幅リストラとか、開発者は何を考えているんでしょうか？
時代が関ヶ原に移行した事を考慮して、史実上他界している武将が消えるならまだしも、ゲーム中に登場しているにも拘らずプレイアブルキャラから格下げとかありえない。


■快適さ

戦闘中のギミックやその説明、開門演出や武将登場演出がはっきり言って鬱陶しい。繰り返しプレイが多くなるので一々スキップするのも煩わしいし、テンポも悪くなる。初回のみでそれ以降はＯＮ／ＯＦＦ切り替えれれば良かったのに。


□ボリューム水増し感がハンパない。

プレイアブル武将が１６人に減ったことを無理矢理カバーする為のボリューム水増し工作がとんでもないです。
まず戦国ドラマ絵巻の戦闘数。前作までは１ルート６戦が最長でしたが、今作では平均８戦、最長だと乱入戦合わせて１１戦にもなります。しかも中には一切イベントの無い戦闘もあります。もっとコンパクトに出来たはずです。
ルートの分岐も無駄に多く、同じ結末に向かうルートでもかなり枝分かれします。中にはイベントなしの戦闘を入れ替えただけというものもあります。
次に仲間武将ですがこれは１００人も必要だったでしょうか？
仲間武将の能力に優劣がありすぎて最終的に服部半蔵かまつの２択になり、他の存在意義がなくなります。明らかにバランスがおかしいです。
上で述べた資源の要素も無駄な手間が増えるだけの水増し要素だと思います。


□主人公の家康が最低すぎる。

はっきり言って主人公の器じゃない。
「絆、絆」と馬鹿みたいに連呼するが、関ヶ原の発端は家康の豊臣裏切りである。光成が家康を憎悪するのも秀吉との絆を断ち切ったのが家康だからだし、関ヶ原の戦いでは西軍の小早川に対し東軍寝返りを働きかけている。こんな裏切りに満ちた男が絆を語るとか言語道断。
さらに東軍の最上義光がまつを人質に取り、前田家の東軍入りを強要したことにも一切気付かず前田利家が怒っているのに「なぜ怒っているんだ？」とかふざけたことを言っている始末。

大将の資質全く無し。

（上で述べた家康関連の事はあくまでゲーム中の話で史実とは異なります。）

COMMENT

◆トロフィー関連◆

とんでもない作業感が付きまといます。トロフィー目的の方はスルー推奨。
獲得にかかる時間は最低でも１２０〜１５０時間。１６人全員の戦国ドラマ絵巻を４週する必要があり、それだけでも１００時間は越えると思われる。
自分は飽きたら別のゲームをやり、慣れの感覚をリセットしてからまたプレイするという感じで頑張りました。


◆総評・感想など

アクションゲームとして正統進化を遂げたものの、それ以外の部分が酷すぎる。

そもそもＷiiと同時発売というのが間違いだったのでは？
性能の違うハードで同じものを作ろうとすればどちらかが確実に割りを喰うことになるのは分かりきってるはずなのに・・・。

ファンが何を求めているかをカプコンにはもっと考えて頂きたいと思います。

作業ゲーに耐性のある方や、息抜きに爽快感のあるアクションをやりたいという人にオススメします。