【PS4】ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~
発売元 | コーエーテクモゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2019-01-31 |
価格 | 8424円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 セクシャル (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:街づくり×RPG ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 77
- (難易度)
- 3.33
- レビュー数
- 6
スコアチャート
GOOD!
まず最初に断っておきますが、アトリエ好き、RPG好き、経営シミュレーションは苦手、という観点でレビューします。
◆20年分の主要キャラが集結
私はアーランドから入った口なので知らないキャラの方が多かったのですが、それでもどんどん増えていく懐かしい顔にワクワク。もし初期からずっとファンだった方だったら思い出の奥底をくすぐられるかと。知っているキャラだけでも思いがけない再会にニヤケてしまいます。
◆音楽
キャライベントのときはそれぞれのテーマがアレンジされて流れます。ハゲルさんはおなじみですがアトリエはいい曲が多いし当時の記憶がよみがえります。
BAD/REQUEST
◆ほぼオートの作業ゲー
まず、このゲームはRPGではなく町経営シミュレーションです。これまでのアトリエファンはRPGが好きな人が多いと思いますのでご注意を。
基本的にプレイヤーは指示をするだけでキャラがオートで作業を実施します。新しい素材を手に入れるために自分で外に出ることもできますが、直線の一本道を自動で歩くのを眺めるだけ。一度踏破したエリアはキャラに依頼してオート採取可能。戦闘もほぼオート。装備も無いので武具を作っても売るだけ。
人口を増やすことが目的ですがお金を稼いでいけばよく、平日パートでは作りやすく高いものを見繕って錬金術士に調合を依頼し、素材を取ってくるよう依頼し、完成品を販売するよう依頼し、ボタンを押したら10秒くらいで短期決算。錬金レベル上げも無いので儲かるレシピが増えるまではそのままボタンを押すだけです。新しいレシピが増えても調合と採取と販売を依頼してボタンを押す作業に戻ります。ゲームデザインがスマホ用のものをそのまま持ってきたかのよう。
クリア後恒例の声優さんの雑談で「2周目も楽しんで」みたいなことを言っている人が多いですが、ゲーム性が薄すぎてとてもじゃないけどやろうと思えません。
◆おバカAI
装備もないのでキャラ強化はほぼLvに依存しますが終盤は被ダメがかなり大きく、錬金術士は大抵回復スキルを持っているので、オート戦闘で回復→殴られるを延々と繰り返し、敵があと一撃で倒せる状況でも回復不能状態でもひたすら回復し続けます。
◆音楽
平日パートの音楽が酷く動きの少ない同じ旋律を繰り返しながら徐々に音が増えていき途中から大きく展開していくのですが、大量のキャラに指示をするのでそこまでたどりつきません。そのせいでずーっと退屈で同じような音楽が耳に残ります。
◆イベント
別作品のキャラ同士で色々イベントがあるのですがキャラを集めすぎたせいか、おいしい人参を作る話を延々とするとか、どうでもいいイベントが多いです。イベントの8割くらいはボイスなし。エンディングすらほぼボイス無し。もっとファンがニヤっとするようなイベントにして欲しかったです。
◆前提も破綻
当初は錬金術の失敗や怪しい装置で飛ばされてきたと言うことになっているのですが、中盤から錬金術師ではない人が普通に訪れます。シナリオライターもディレクターもどうしちゃったんでしょうか。
COMMENT
詳細を何も調べずに買ったので最初はいつものRPGだと思っていました。これまで経営シミュレーションはあまり惹かれず本作がほぼ初プレイだったのですが完全に作業で非常にガッカリしました。せめてキャラ同士のイベントがファン心をくすぐるものならよかったのですがキャラを集めすぎたせいで超薄っぺら。せっかくのアトリエ20周年だったんだからもっとキャラ、舞台、錬金術を活かしたゲームに出来なかったのかと悔やまれます。
正直、経営シミュレーションが好きじゃなければアトリエファンでも辞めておいた方がいいかもしれません。