PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

【内容】

前作(2)の正当進化版とでも言うべき内容です。
プレイヤーは広大なローマの町をうろつきながら様々なミッションを
こなしていくことになります。戦闘、暗殺、やりこみ要素等、
前作の面白かった部分はもちろん引き継いでいます。

【システム面】
基本的に前作のシステムを継承していますが、次の点で改良が見受けられます。

○戦闘・・・敵の攻撃の頻度が明らかに増しています。
　　　　　　敵を攻撃している最中に他の敵から攻撃を受ける場面が多くなり、
　　　　　　それを素早くカウンターで受け流し、さらに他の敵を攻撃・・・と、
　　　　　　流れるような剣撃を繰り出すことが可能になりました。
　　　　　　さらに敵を倒した瞬間にタイミング良くボタンを押すことで
　　　　　　別の敵も一撃で倒せるシステムや、攻撃中に
　　　　　　ワンタッチでピストルを撃つ事もでき、プレイヤーの
　　　　　　技量次第で華麗に敵をさばけるようになっています。

○復興・・・前作であった「商店に投資して利益を得るシステム」が今作では
　　　　　　移動可能なエリア全域に投資対象が拡大しました。

○弟子・・・ストーリーを中盤まで進めると「アサシンの弟子」を
　　　　　　雇えるようになり、合図を出して遠くの敵を倒させたり、
　　　　　　出稼ぎに走らせることができます。
　　　　　　また、弟子を働かせることで経験値を貯め、
　　　　　　弟子の能力を強化することもできます。
　　　　　　（ただしBADな面も）

○再挑戦・・一度こなしたメモリーをもう一度やり直せるリプレイ機能が
　　　　　　復活しました。これに伴い、通常の任務目標とは別に
　　　　　　特殊な目標が提示されるチャレンジ要素が
　　　　　　すべてのメモリーに用意され、やり込み要素が増えてます。

○移動・・・前作では町の外でしか乗れなかった馬。今作では
　　　　　　すべての場所で騎乗可能な上、ボタン操作でいつでも
　　　　　　馬を呼び出せるようになりました。
　　　　　　それとは別に特定の場所にワープできるトンネル施設も存在します。

○その他・・他にもパラシュート、クロスボウ等の新装備や、
　　　　　　特定の素材アイテムを集めないと購入できない隠し武器、
　　　　　　素材集めに必要な宝箱探し、バーチャル戦闘訓練等々、
　　　　　　ボリュームアップの工夫がされてます。

【グラフィック】

相変わらず素晴らしい。ローマの町、名所を見事に再現できてると思います。
コロッセオの外壁を登ってるときなんか感動すら覚えましたね。
時間経過による陽の当たり具合の変化もGOOD。

【ストーリー】

前作同様、１６世紀初頭・ルネサンス期のイタリアを舞台に史実も織り交ぜつつ
うまくアサシンの存在を絡ませて構成されています。
当時に関する予備知識があるとなお楽しめるでしょう。

【オンライン】

シリーズ初の試みという事で正直あまり期待していなかったのですが、
見事に予想を裏切ってくれました。（もちろん良い意味で）

○自分を追いかけてくる敵プレイヤーをまきつつ、自分はターゲットの
　プレイヤーを倒す、という、いわば鬼ごっこの鬼をやりつつ
　かくれんぼをやるようなルールですが、これが意外に熱い！
　
　ターゲットを倒すと高得点を得られますが、MAP上には
　ターゲットと同じ外見のNPCが沢山うろついているので、
　どれが本物のターゲットなのかを正確に見極める必要があります。
　その反面、自分を追っているプレイヤーが誰であるのかはわからないため、
　前から、後ろから歩いてくる人物が暗殺者でないか、
　常に警戒していなければいけません。
　この攻守の駆け引きが非常に面白い。
　「煙幕」「投げナイフ」等のアビリティの使用により優位に立てますが、
　当然他プレイヤーもアビリティを使ってくるので、
　この駆け引きも面白さを増幅させす。　

　中には、こんな隠れ方もあるのか、と感心させれるような熟練プレイヤーもおり、
　勝負に負けたとしても「これは一本取られた」と唸る方が多くて、
　イライラさせられることはほとんどありませんでした。

○上記の基本ルールの他にもチーム戦や、難度の高いアドバンスルールがある他、
　ダウンロードコンテンツによる新ステージやルールの追加も予定されています。

○最初やった時はしばらく時間を忘れて熱中すること請け合いです。
　レベルアップによる新アビリティの解禁といったやり込み要素もあります。

BAD/REQUEST

全体的に不満は少ないですが、不満が無いわけではありません。

【マップ】
前作ではフィレンツェ、ヴェネチア等複数の町を旅できたのが、
今作はローマ一都市だけになってしまいました。
そのローマが大きいわけですが、町は複数あった方が世界観に広がりが出たでしょう。

【弟子システム】
弟子を雇え始めたころは弟子を育てる楽しみがあるのですが、
弟子のレベルがMAXになると能力がカンストしてしまい、
複数の弟子を雇ったとしても、最終的にそれぞれの能力の個性が
無くなってしまいます。
それぞれの弟子に個性付けができれば良かったのですが・・・

【暗殺】
演出付きの要人の暗殺が少なくなり、
代わりに小物の暗殺任務が多数追加されていますが、
同じ暗殺するなら小物を狩るより黒幕に近い
重要なターゲットを沢山倒したいものです。

【演出】
どうもムービーやストーリー上の演出が足らず、
盛り上がりに欠けていたり、いきなり場面が飛んだり
キャラの発言がコロコロ変わったりといった問題が散見されます。
いわゆる「ムービーゲー」にならない為の配慮とも取れますが
（実際ムービーを「見るだけ」の時間は少ないです）
もっと盛り上がるシーンが欲しかったです。

【ロード】
リプレイシステムの復活もあってロード画面に出くわす頻度は
多くなりましたが、頻度増加の割にロード時間は改善されてないので、
相対的にロードで待たされる時間は長くなっています。

【プレイ時間】
寄り道プレイ推奨のゲームなので、メインストーリーだけ
追っかけて行くと１０時間以内にクリアできてしまいます。
やり込み要素をすべてこなそうとすれば長く遊べますが。

【オンライン】
仕様上プレイヤーが八人集まらないとゲームが開始しないので
マッチングに時間がかかります。
時間帯にもよりますが、ゲーム開始まで結構待たされる羽目になります。
この点は是非アップデートや次作で改善していただきたいです。

また、ルールが現在のところ実質３種類しかなく、
ず〜っとやり込んでいると徐々に飽きがきます。
（もっとも、それを補って余りある熱中度はありますが）
レースモードや協力プレイ等があるとより楽しめたでしょう。

COMMENT

※このゲームは前作プレイ推奨です。（アサシンクリード?）
　前作をプレイしていないとストーリーについていけなくなるでしょう。
　本レビューも前作との比較を中心に書きました。


【オリジナリティー】こうした続編物は目新しい物があまりなくなるのが常ですが、
　　　　　　　　　　オンラインでこれまでに無い衝撃を与えてくれたので4ptとします。

【グラフィック】・・町並みや名所の再現はさすがアサクリと言える物でした。

【サウンド】・・・・荘厳なBGMが流れますが耳に残る名曲はありませんでした。
　　　　　　　　　　また、前作からの使い回しも多いです。

【熱中度】・・・・・豊富なやり込み要素あり、オンラインは時間を忘れて遊べます。
　　　　　　　　　　ただ、要素の種類自体は多く無いので5ptではなく4ptとします。

【満足度】・・・・・オフ専でも十分面白く、4ptとするところですが、
　　　　　　　　　　オンラインの衝撃的面白さも評価して5ptとします。

【快適さ】・・・・・やっていてイライラさせられるような仕様はありませんが、
　　　　　　　　　　ロード問題、オンラインでのマッチングの２点で
　　　　　　　　　　若干マイナスです。

○総括
前作のシステムを継承しつつ、さらにパワーアップした作品です。
が、それ以上にマルチプレイが衝撃的。これまでにない駆け引きが味わえます。
是非一度やってみてください。

前作にはまった人であれば文句なくオススメです。
逆に前作を「単調」と感じた人は本作も同様の感想に終わると思います。

（プレイ時間はマルチプレイ込み）