【PS3】ガンダム無双3
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2010-12-16 |
価格 | 7800円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:タクティカルアクション ■ プレイ人数:1〜2人(オンラインモード:2〜4人) 【廉価版】 ■ 発売日:2012/06/28 ■ 価格:3,800円 |
GOOD!
前作経験済み。主に新要素等の変更点をメインに触れていきます。
■グラフィックの一新
セルアニメ調になり、ビームのエフェクトの「それっぽさ」がぐっと良くなった。
ムービーシーンでは特に映える。
ただ個人的にはもっと他の所に注力して欲しかったとも思う。
■誘爆が気持ちいい
敵をチャージ攻撃またはSP攻撃で倒すと爆発を起こし、周囲の敵にもダメージを与える。
広範囲を攻撃するチャージやSPによりエリア占領→群がっていた敵が連鎖的に誘爆を起こして一気に掃討 といった流れも可能。
絵的にも映えるので非常に爽快。
一部のMSのモーション変更には、誘爆時に雑魚の大群が割れていくのを堪能出来るように、という配慮があったのではないか。
■エマージェンシーダッシュ
攻撃中や被弾中、ほぼ全てのタイミングで動作をキャンセルしてダッシュする事が可能に。
流れるような連続技が可能になる他、緊急回避手段としても優秀なため、アクションの幅が広がった。
■パートナーストライク
使えるキャラ、使えないキャラがハッキリ分かれてしまっているが、使えるキャラのものは本当に便利かつ爽快。
マップやミッション次第で使用制限が入る事が多いのが玉に瑕。
■準エース機体の強化
ハンブラビやターンX、ガンキャノン等の機体のアクションパターンがエース機体同様に変更された。
■アッガイ
体育座り可能。
BAD/REQUEST
■原作ストーリーの実質的な放棄
メインのストーリーモードがオリジナルストーリーとなってしまった。
ヒストリーミッションという形で原作の各シチュエーションに準拠したミッションはあるにはあるが、非常に中途半端であり原作再現とは程遠いシチュエーションが多い。
三国無双ではなく無双OROCHI、といった感じ。
オリジナルストーリーの出来もお世辞にもいいとは言えず、やはり中途半端。
ひたすら女キャラを懐柔して回るシロッコがとても輝いていた、くらいしか評価するポイントがない。
■各ミッション間で差別化が出来ていない
殆どのミッションで展開が変わらない。
ちょっとしたイベントは発生するが、それらをクリアしようが無視しようが殆ど影響がない。
マップも「四角いエリアが折れ曲がった道で繋がれている」という構造で統一されており見た目が少々違う程度なため、どのマップでもプレイフィールは全く一緒。
そもそも同じミッションでもマップ構成や出現する敵、発生するイベントなどがある程度ランダムなので、ミッションごとの特色なんて出す気がないようだ。
■発生イベントのバリエーションのなさ
上記「ちょっとしたイベント」のバリエーションも乏しい。
何かというとシーブックがバグに襲われ(しかも毎回決まって2回繰り返す)、カテジナが他の2機の決闘を煽り、フォウが敵パイロットに惑わされる。
脈絡もなく唐突に発生するので白けるだけだし、上記の通り無視した所で若干戦況が不利になる程度の影響しかないものが多いので印象が薄い。
■一部の拠点施設がストレスフル
ミサイル施設・・・発射されたミサイルが着弾したエリアは即敵に奪われるため、最優先で潰しておかないと酷い目に遭う。他の発生イベントをすべて無視するくらいの姿勢が必要。
要塞・・・定期的に頭上からミサイル攻撃されるため、まともに戦えず、ひたすら間延びする。
敵本拠点・・・戦力ゲージが多いと苛烈なビーム攻撃をしてくるので、いきなり本拠点を攻めるのは実質的に不可能なレベル。
撃破対象や護衛対象は、要塞や本拠点にも平気な顔でドンドン入っていくのがまた厄介。
離れた拠点に移動できるカタパルトという施設もあるが、自分で使うメリットは殆どない一方で敵に使われると結構厄介という代物。
しかも移動しようとしてキャンセルした場合は「今いるエリアに移動した」体の演出が入るという謎仕様。
■戦力ゲージによる再出撃
エース機体を撃破しても戦力ゲージが残っている限りいずれ再出撃してくる。
高難易度で非常に苦労させられるエース機をやっとの思いで撃破してもすぐ再出撃して来られるのでゲンナリする。
一応自分がやられた場合も再出撃出来るが、やられたその場にSPゲージ空っぽで放り出されるのでありがたみが薄い。
■ストーリーミッションの縛りの多さ
初回クリア時に「特定パイロット(&特定機体)」の縛りが入る事が多い。
全く使用、強化していないパイロットや機体をとりあえず使えるようにしないといけないため、非常に面倒。
トロフィーを意識するならばいずれ多くのキャラを触る必要はあるにはあるが、まずストーリーミッションを完走したい、と考えた時には非常に邪魔くさい仕様に感じる。
■かけあいが手抜き
誰かが発言するとそれに対応して他のキャラが合いの手なり批判なりを入れるのだが、キャラごとの「名言」や汎用的な台詞を使い回しているため、不自然なやりとりになるケースが多い。
まぁ時折
刹那「俺達が・・・ガンダムだ!」
ヒイロ「お前にそんな事を言う資格があるのか」
のような妙にはまった流れも見られるので、ちぐはぐさを含めて楽しむべきところかも知れない。
■機体生産・強化関連
設計図を入手して機体を生産するのだが、設計図のパラメータがどうなるか、は最終的には運。
パラメータのよくない設計図は二束三文で売る以外の用途がない。
機体強化がやり直し不可能。
■MA戦がつまらない
前作に輪をかけてつまらなくなった気がする。
部位破壊をしてダウンを奪ってもダメージが通り易くなる訳ではなく、リカバリーゲージ(時間経過で回復するダメージ)が全部すっとぶ程度のメリットしかない。
ダメージが与えられないモーションが時折発生するが、見分けがつかないので覚えるしかない。
■一部コレクションミッションの発生条件がだるすぎる
通常ほとんど使用しない雑魚MSを相当使い込まないと発生しないコレクションミッションが結構ある。
使い込んで強化してあげてもエースMSに比肩する性能には持っていけない仕様なのだから、そこまで雑魚MSに誘引されても困る。
■オンラインモードの出来が良くない
トロフィーや金策、高性能な設計図等、オンラインモードへの導線はそれなりにあるのだが、肝心の内容が「とりあえず遊べない事はない」程度の代物。
ミッションの数が少なくて内容もオフ同様バリエーションに乏しいため単調。
ラグが酷く、目の前でお手玉コンボしていたはずのエース機体がはるか後方で他のPCに倒されたり、なんて日常茶飯事。
設計図を入手出来るのが「とどめをさしたPC」のみなので、上記ラグも相まって非常にやるせない気分になる事が多々。
実質的にソロプレイが不可能。
(参加メンバーが集まるまで一人でプレイしながら待つ事は可能だが、仮にクリアしても設計図は手に入らない)
■システム周りの不便さ
・ミッションはいくつかのカテゴリに分類されているが、数が増えてくるとかなり画面をスクロールして目当てのミッションを探す必要があり煩わしい。
カテゴリ内での区分分けやソート順序の変更がほしかった。
・通信(発生したイベント一覧)はもっと酷く、ずらーっと全部の通信が発生順に並ぶだけ。
後から見直す事は全く考慮されていない。
・オートセーブの設定がなく、ミッション終了時に毎回毎回セーブ画面が表示される。
セーブしない、を選んでも確認が二度手間なので面倒さは変わらない。
COMMENT
トロフィーコンプ、オンラインを大将まで進めた時点での感想となります。
誘爆やエマージェンシーダッシュという新要素が良くマッチしておりアクション部分の爽快感は増した、と感じました。
また機体の選択の幅も広まったため、無双シリーズとしては十分に遊べる内容に仕上がっていると思います。
ただ、原作ベースのストーリーモードが大幅に縮減されてしまった点、再出撃アリの戦力ゲージシステム等、個人的にはあまり望まない方向に進んでしまったなぁ、と言わざるを得ません。
色々な大人の事情があるのは分かりますけど「キャラゲー」なのだからもう少し頑張ってほしいところ。
ガンダムW機体がそれなりに増えた一方、一部機体のリストラ、Gガンダムは据え置き、新規参入のXは一人ぼっち、00やUCの機体は多くが有料DLC、と、あまり褒められた状況ではない印象。
グラフィックを一新したせいでリストラMSが発生したのなら少々勿体無いようにも思いますし、グラフィックの一新よりは一体でも多くMSを増やしてもらった方がありがたみがあったと思います。
適当な面子あてがってシャッフル同盟もどきとか、ひたすらバグ倒すだけとか、ただでさえ薄いストーリーミッションのショボさが更に際立って悲しくなります。
トロフィー目当ての作業的な部分については攻略情報を見ながらこなしていくことを推奨。
個人的には、アクション部分の出来が良かったのでそこまで大変には感じませんでしたが、同じことの反復が多いので、だれる時はだれると思います。