PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

　過去のFPS/TPSのキャンペーンモードをいくつかやってみました。本作は2年前の発売ということですが、グラフィックスもまだまだいけてます。

　本作を一言で紹介すると“センスが良い”と言えます。贅肉をそぎ落とし、FPS/TPSの面白い部分を抽出して提供している作品だと思いました。


○キャンペーン
　小気味良い展開でのめり込めます。

　プレイ時間は正確には計っていなかったのですが、6〜10時間程度だったと思います。他のFPS/TPSのキャンペーンより実際少し短かったと思いますが、それぐらい集中して取り組めました。ノーマル、ハードで二周。


・武器
　メイン武器はアサルトライフルのM82だけです。これは連射はさほど速くはありませんが、集弾率がとても良く、腰だめでも一点集中するほどのものです。対して敵のアサルトライフルStA-52は、連射が速くマガジンも40発ありますが、集弾率が今一つです。これも拾って使うことができます。基本的に、このどちらかの銃を使うことになります。

　それだけだと寂しく感じますが、各ステージごとに大型武器（ゲスト武器的な扱い）が豊富に用意されています。スナイパーライフル、ライトマシンガン、ミニガン、ロケットランチャー、空中飛行できる装置、人型の搭乗兵器などなど、色々あって飽きさせません。


・復活が楽
　同行する仲間が生きていれば蘇生してくれます。たとえ二人ともやられてもオートセーブが頻繁に入っているので、ストレスなく再開することができます。ロードもとても短いです。
　仲間はちょいアホで突っ込んでやられることもよくありますが、おとりだと思えばそれも悪くないです。


・おまけ要素がない
　CODの機密ファイル（宝探し・探索要素）のようなものはありません。
　良い点は、余計なことを気にせずプレイに集中できることです。あれって、無視してもいいのですが、取らないと何か気持ちが悪く感じるのですよね。逆に、何もないと分かっているのは少し寂しい気もしますが、この辺りの感じ方は人それぞれだと思います。


・ロード
　インストールなしにも関わらずロードは短いです。セーブはオートで、節目節目でセーブされているためやり直しも快適です。


○マルチ
　今回、マルチはやっていないのですが、代わりにボットゾーンというものを少しやってみました。これは、敵が人ではなくてAIです。

　マルチの種類は3種ですが、プレイヤー数を考え、厳選した結果のようでどれも面白いと思います。特に、マルチなのにストーリー仕立てのモードがあったのは興味をひかれました。

BAD/REQUEST

　欠点らしい欠点が少ないのが本作の特徴だと思います。

（△）ストーリー
　FPS/TPSにおいては、私はあまり重視していませんので、それほどマイナスではないのですが、まあアレです。アメリカンです（笑）

　ゲーム内容はいいセンスなのですが、ストーリーはセンスが感じられませんねぇ。近未来で仮想的ではありますが、要するに「アメリカ 対 ソ連」です。上官は威圧的でちょい無能ですが、根本的には仲間思いで、最後の最後には主人公の決断を尊重してくれると…米国人ってこういうの好きですね。

　3作目ですが心配御無用です。2作目までに何をやったか大体分かりますし、まあ、どうでもいいですね。てきとーてきとー。


（△）ボットゾーン
　オフラインでできる疑似マルチですが、まず、ロードはかなり長いです。次に、装備の準備がゲームに入ってからしかできません。しかも開始前18秒しかありません。後は、死んで復活までにできますが、これは不便に感じました。


（△）ボス戦
　中ボス戦がもう一つ物足りなかったです。それ自体は悪くなかったのですが、近未来ものですので、巨大ロボットとの対戦が節目節目にあってもよかったかなと思います。この辺りは“VANQUISH”や“バイナリードメイン”に一歩譲るところではありました。

COMMENT

　PS3ネットワークから体験版が入手できます。中盤の2編を途中を抜いて繋げたものです。ジェットパック（空中飛行できる装置）が使える面白いところを選んでいますので、これをやると製品版をやってみたくなること請け合いです。今なら中古屋でかなり安いのでオフをやるには買い時だと思います。

　KILLZONEというネーミングやパッケージの絵にセンスを感じられず、長らく触ったことがありませんでした（私はKILL何々とつけるセンスを受け入れ難い）。しかし、内容は十分に面白かったです。特に、欠点らしき欠点があまり見当たらず、FPS/TPSを良く知っている製作者が作っている印象を受けました。


　このたびPS4発売と同時に、4作目がローンチタイトルとして発売されるようです（MK2のトップページ右のFPS FAN最新ニュースに出ていました）。FPS/TPS好きならこれは買いかもしれません。また、やったことのない方も本作は入りやすいと思います。